Meta広告(Facebook広告)とは?特徴や種類、費用、メリットを初心者にわかりやすく解説
Facebook・Instagramは、アメリカで生まれ、世界中で利用されているもっとも有名なSNSのひとつです。そのフィードや検索結果に掲載できるMeta広告(旧:Facebook広告)について、特徴や種類、メリット・デメリット、課金方式など詳しくお伝えします。
Meta広告(Facebook広告)とは
Meta広告(旧:Facebook広告)とは、Meta社が提供する、SNSのFacebookやInstagramに広告を掲載できる広告サービスです。
Meta社が運営するSNSは、2023年1月時点で世界の月間アクティブユーザー数がFacebookは約29億人、Instagramは20億人にのぼります(※)。ユーザー数が非常に多く、上手に活用できれば費用対効果の高い広告媒体です。
※出典:statista「Biggest social media platforms 2023」
Meta広告(Facebook広告)の配信先は大きく分けて4つ
Meta広告の配信先は、SNSプラットフォームであるFacebookとInstagram、メッセージアプリのMessenger、Meta社と提携しているメディアに広告を掲載できるAudienceNetworkの4つから選択できます。
Messenger | Audience Network | |||
モバイル | フィード Facebook Marketplace インストリーム動画 検索結果 動画フィード ストーリーズ リール リール広告 |
フィード プロフィールフィード 発見タブ 発見ホーム ストーリーズ リール リール動画の広告 検索結果 |
受信箱 ストーリーズ 広告メッセージ |
ネイティブ、バナー、インタースティシャル 動画リワード インストリーム動画 |
PC | フィード Facebook Marketplace インストリーム動画 検索結果 右側広告枠 ビジネス発見 |
ネイティブ、バナー、インタースティシャル 動画リワード |
Meta広告(Facebook広告)のメリット
この項ではMeta広告を利用した時のメリットについてご説明します。他のインターネット広告に比べて、Meta広告を利用するメリットは以下の3つです。
1.ターゲティング精度が高い
Meta広告の最大の特徴は、細かな条件設定により精度の高いターゲティングができる点です。特にFacebookは実名利用が前提なので、ユーザーが実際に登録した個人情報に沿って広告が配信できます。性別や年齢はもちろん、地域や関心のあることまで、細かくターゲティングし、広告を表示させたい相手のみに広告出稿をすることが可能です。
2.デバイスを超えて、「人」ベースでトラッキングができる
モバイルの成長が著しい近年において、購買行動には当たり前と言っていいほどスマートフォンやタブレット、PCなど複数のデバイスが活用されています。
これまでは、行動履歴を分析する方法として、Webブラウザごとに保存されるCookieを利用したトラッキングが主流でした。しかしマルチデバイスを前提とした行動データを取得する場合、Cookieではトラッキングできないという課題があります。そこで、分析精度を高める効果的な方法としてFacebookやInstagramのアカウント、ログイン情報を活用した「人」ベースのトラッキング情報取得の活用があります。
ユーザーの購買プロセスの特定が、違うデバイス・システムを経由した場合でも可能なため、「人」ベースのマーケティングを実現できる有効な広告媒体として位置づけられています。
3.少額から始められる
Meta広告は、インプレッション課金型(CPM)やクリック課金型(CPC)など予算や目的に合わせて様々な課金方式から広告の出稿が行えます。
中でもはじめて取り組む方にオススメなのが「クリック課金型」です。クリック課金型は、いくらインプレッションがあってもクリックされない限りは費用が発生しません。自分で広告を運用する場合、約100円から出稿が可能で、非常に少額から配信できる点が大きなメリットです。
Meta広告(Facebook広告)のデメリット
上記の通り、メリットも多いMeta広告ですが、デメリットはあるのでしょうか。ここではMeta広告のデメリットについてご説明します。デメリットもしっかりと理解した上で運用に取り組みましょう。
リーチ先がFacebook・Instagramユーザーに限定される
当然といえば当然のことですが、Meta広告のリーチ先はFacebook・Instagram・MessengerなどのMetaのアプリ利用者限定されてしまいます。
オーディエンスネットワーク(Audience Network)という、Meta社が提携する多くのメディアにも露出できる機能がありますが、基本はFacebookやInstagramなど、Meta社が運営するプラットフォームへの配信が大半を占めます。また、Googleなどの検索広告と異なり、Facebook・Instagramユーザーは商品やサービスの購入目的でアクセスする人ばかりではありません。
十分な見込み客層の調査の他に、広告出稿と結果検証の繰り返しによって、費用対効果を高めていく工夫が必要です。
ターゲティングが細かく設定できるため、検証の回数は増える
メリットとして挙げた精度の高いターゲティングと表裏一体になりますが、ターゲティングが細かく設定できるため、検証の回数が増えるという側面もあります。
Meta広告の効果測定を行う場合に、クリック率・コンバージョン率の比較を、多くのパラメーターを使って行う必要があります。また、ABテストもパラメーターにより比較すると、回数が非常に増えることになります。その点も踏まえたうえで、広告出稿を検討する必要があります。
Meta広告(Facebook広告)の種類
Meta広告は配信面や目的に応じて下記の広告フォーマットから選択できます。
- 静止画(写真・イラスト)
- 動画
- カルーセル
- スライドショー
- コレクション
- アンケート
静止画(写真・イラスト)
最も多く使われる広告フォーマットです。写真一枚から掲載できるので、手軽に始められます。
動画
映像と音声を使い、ストーリーのあるメッセージを訴求できます。使用できる動画の長さは配信面によって変わります。
カルーセル
1つの広告に複数の画像または動画、見出しやリンクを表示できます。ECサイト等、数多くの商品を扱っている場合に効果的です。
スライドショー
2~15枚の画像を紙芝居のように切り替えて表示させる動画広告です。動画を用意できない場合でも、短いテキストや音声を入れてメッセージ性の高い広告を作成できます。
コレクション
メインとなるカバー画像(または動画)と、複数の商品画像を組み合わせた広告フォーマットです。ユーザーはカタログを眺める感覚で商品を選ぶことができます。
アンケート
広告を見た人に対し、選択肢が2択のアンケートを取ることができます。アンケート機能は動画広告として追加でき、FacebookのフィードやInstagramのストーリーズに表示されます。
アンケート広告については、こちらの記事でもご紹介しています。
Meta広告(Facebook広告)の主な課金方式
ここではMeta広告に出稿する際の課金方式について説明していきます。課金方式は「インプレッション課金」と「クリック課金」の2つがあり、それぞれのメリットとデメリットを以下にご紹介します。。
インプレッション課金(CPM配信)
インプレッション課金では、広告が1,000回表示される毎に料金が発生します。
インプレッション課金のメリットは、ウェブサイトに訪れた場合はもちろん、「いいね!」や「シェア」等のアクションがあっても、料金が一切発生しないところにあります。逆にデメリットとしては、ユーザーが広告をクリックしなくても、インプレッションだけで費用が発生してしまうという点があります。
クリック課金(CPC配信)
クリック課金はリスティング広告のように、広告がクリックされる度に料金が発生する課金方式です。
クリック課金のメリットは、広告が表示されるだけでは料金は発生せず、広告がクリックされた時、つまり、なんらかのアクションがあった場合にのみ料金が発生する点です。逆にデメリットとしては、SNSの特性上、適当に押された「いいね!」に対してもお金が発生してしまうという点が挙げられます。
Meta(Facebook/Instagram)広告の目的・入札方式の選択についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
Meta広告(Facebook広告)のターゲティング
Meta(Facebook)広告のターゲティングは、大きく分けると以下の3つです。
コアオーディエンス | Facebookユーザープロフィールに登録された情報や行動履歴を元に、広告を配信したいユーザーを絞り込む条件を設定できます。 |
カスタムオーディエンス | Webサイトへアクセスした履歴や、自社が保有する顧客情報とユーザー情報をマッチングさせ、自社とすでにつながりのあるユーザーに対して広告を配信することができます。 |
類似オーディエンス | 作成済みのカスタムオーディエンスに含まれる人と似た特徴を持つユーザーに対し、広告を配信することができます。類似度の高さや類似度ごとに入札額を変えることも可能です。 |
ターゲティングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
ここまで、Meta(Facebook)広告の概要について説明してきました。本記事をご覧いただきまして、日ごろのマーケティング活動にお役立て頂ければ幸いです。
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