【基本】SEOキーワード選定のコツを3ステップで簡単解説
「SEO対策にはキーワードの選定がとても大事!」とよく言われますが、実際どのようにキーワードを選定したらいいのか分からないという方も多いと思いますので、今回の記事では、キーワードの選定方法とお役立ちツールをご紹介します。
SEOキーワード選定とは?
SEOキーワードを選定する際には、「自社の商品を購入するであろうユーザーが、どのようなキーワードで検索をするのか」を考えることがポイントです。
例えば、キーワードと言われると、初心者の方は自分のサイトで扱っている主力商品や自分のページの売りをそのままキーワードにしてしまいがちです。もちろんそれもキーワードのひとつとして必要ですが、それだけでは不十分です。
自社のサイトに来て、商品を買ってくれる「未来の顧客はどんな人か」「顧客はどんな情報を知りたいのか」を考えることがとても大切です。
実際の例を挙げながら見ていきましょう。
例)「インターネット広告サービス」を販売するためにSEO対策をする場合
「インターネット広告」だけでは不十分なので、
潜在顧客像を想定し、その人たちはどんな目的があるのかを考えます。
・BtoB?BtoC?
→BtoB
・年齢層・性別は?
→40代男性
・ITリテラシーの高さは?
→あまり詳しくない人
・どんな場面で、どんな問題をかかえている人?
→「サイトに人が来なくて商品が売れない」など
・それを解決するために、自分のサイトではどんなことを提供できるか?
→「サイトへの集客」「アクセスアップ」
上記はあくまで例で、実際はもっと細かく考える必要があることが多いですが、このような手順によって、「集客」、「アクセスアップ」というキーワードが導き出されます。
このような潜在顧客の課題や解決策を表したキーワードは、ユーザーがイメージしたメリットと商材が合致していると認識されるため、コンバージョンに至りやすくなり、良いSEOキーワードであると言えます。
SEOキーワードの重要性
SEOキーワードの選定は、コンテンツ制作においてとても重要です。
キーワードには、人気のキーワードや全く検索されないキーワード、検索結果の上位に大企業の記事が占めるようなキーワードなどが存在します。
そのため、全く検索されないキーワードやSEO競合が強いキーワードを選定した場合、ユーザーが訪れる機会が少なくなってしまいます。
いくら良質なコンテンツを制作したとしても、ユーザーに見てもらえなければ最大限効果を発揮することができません。
検索ユーザーのニーズや問題解決に応えるコンテンツを制作することも重要ですが、その前にSEOキーワードが最適かどうかは必ず確認しておきましょう。
SEOキーワード選定ツールでできること
SEOキーワードを選定する際は、ツールを使用することをおすすめします。
SEOキーワード選定ツールを使うことによって、作業効率が上がったり、より効果的なSEOキーワードを探し出すことができます。
ツールによって提供している機能は変わりますが、下記のような機能が備わっていることが多いです。
・サジェストワードや関連ワード
・検索ボリュームやSEO難易度
サジェストワードは、キーワードを入力した際、ユーザーの検索頻度やキーワードとの関連性により、検索候補を自動で提案してくれる機能のことです。
多くのユーザーが関心を持っている可能性が高いキーワードのため、SEO効果も期待できます。
月間検索ボリュームは1ヵ月に検索された数を示したもので、SEO難易度はそのキーワードで上位表示するための難易度を示しています。
あまりにも検索がされていないキーワードや、難易度が高すぎるキーワードは、検索流入が少なくなる可能性があるため、キーワード選定において重要な指標となっています。
提供しているツールによって機能が変わってくるので、自社に必要な機能を持ったツールを使用するようにしましょう。
SEOキーワード選定方法
キーワード選定は、大まかに以下の流れで行います。
- SEOキーワード候補をリストアップする
- SEOキーワードの検索ボリューム・競合度を調査する
- SEOキーワードを決定する
1.SEOキーワード候補をリストアップする
まず、ページの内容に合ったキーワードや先に述べた顧客の課題となる知りたい情報に対して、自社で提供できるキーワードをできる限り多く挙げる方法が一般的です。
キーワード候補を上げる方法の例
・ブレーンストーミング
自サイトの売りや特徴などからキーワードを拾うなど、思いつくままに書き出す。
・雑誌等から拾い上げる
自サイトが扱っている関連雑誌からワードを拾い上げる。自分では思いつかなかったワードが見つかる場合も。
・類義語に言い換える
表記ゆれや違う言葉に言い換えることで、より多くのキーワード候補を挙げることができる。
2.SEOキーワードの検索ボリューム・競合度を調査する
検索ボリューム・競合性を考慮し、最適なSEOキーワードを決定するために、ピックアップしたキーワードの調査を行います。
後で優先順位を決めやすくするために、Excel等に記録していくことをおすすめします。
検索ボリュームとは
該当のキーワードが検索された数のことです。
より多くの人が検索しているキーワードは、多くの人が興味を持っている人気ワードで、Googleキーワードプランナーなどのキーワード調査ツールにより月間ボリュームが把握できます。
「花見」、「お盆」、「クリスマス」、「紅葉」などキーワードによっては季節性が強く、時期によって変動が大きいものもあるので直近12ヵ月など年間を通じた月別ボリュームなどを把握することが必要です。
競合とは
同じキーワードで検索結果に表示される他サイトのことです。
多くの大手サイトなどがすでに上位を獲得している場合、競合が強く上位表示される可能性低くなるため、別のキーワードでSEO対策したほうが無難です。
競合を調べる際には、実際に対象のキーワードで検索をして検索結果に表示される他サイトのページをチェックすることが必要ですが、そのサイトが持つ強さが感覚でしか分からないため、ドメイン力や被リンク数などを計測し競合度合いを数値化できるツールを利用することを推奨します。
お役立ちキーワード調査ツール
検索ボリューム・競合性の調査は、下記のようなキーワード調査ツールを用いると便利です。
対象キーワードだけでなく類似キーワードの検索ボリューム等も簡単に調べられるので、キーワード選定がはかどります!
▼Googleキーワードプランナー(無料)
・無料で使用でき、検索回数は無制限。
ただし、キーワードの月間検索ボリュームは大まかな数字で表示される
(Google広告を出稿している場合は、詳細な月間検索ボリュームが分かる)
・対象キーワードを含んだ複合語だけではなく、対象キーワードを含まない関連性の高いキーワードの月間検索ボリュームが分かるので、
新たなキーワード探しに役立つ(Google広告を出稿している場合は、過去4年にわたりキーワードの月間検索ボリュームが分かる)
▼Ubersuggest(無料/有料)
・無料で使用できる。
ただし、検索回数は1日3回まで。(有料版は、3つの料金プランの中から自分の目的に合ったものを選べる)
・キーワードの月間検索ボリュームは、無料版で過去5か月、有料版で過去12か月にわたり調査できる
・キーワードの月間検索ボリュームだけでなく、キーワードのSEO難易度も一覧で表示してくれるので、
検索ボリュームが多く、SEO難易度が低いキーワードの選定に役立つ
・調査したいサイトの検索流入キーワード数や検索流入数、被リンクなどが一覧で見られる
・SNS(Facebook/Pinterest)でのシェア数が多いコンテンツが分かる
▼ahrefs(有料)
・無料版はないが、4つの料金プランの中から、自分の目的に合ったものを選べる
・キーワードの月間検索ボリュームは、過去5年にわたり調査できる
・キーワードの月間検索ボリュームだけでなく、キーワードのSEO難易度も一覧で表示してくれるので、
検索ボリュームが多く、SEO難易度が低いキーワードの選定に役立つ
・調査したいサイトの検索流入キーワード数や検索流入数、被リンクなどが一覧で見られる
・SNS(Twitter/Facebook/Pinterest)でのシェア数が多いコンテンツが分かる
・YouTubeやamazon、Bingなどでのキーワードの月間検索ボリュームが調査できる
※上記の各SEOツールのサービス内容は、変更される可能性があります。
3.SEOキーワードを決定する
上記で調べた情報を元に、さらに絞り込みを行います。
調査した検索ボリューム・競合性を元に、以下のようなマップを作成すると分かりやすくなります。
この中で、より検索ボリュームが多く、競合性の低いキーワードが、優先すべきキーワード(SEOターゲットワード)であると言えます。
ボリュームを優先するのか、競合性の低さを優先するのかは、サイトの状況に合わせて選ぶと良いでしょう。
選定したSEOキーワードに合わせてコンテンツを充実させる
せっかく検索エンジンであなたのサイトを発見して訪れてくれたユーザーがいても、求めているコンテンツが不足していたら、訪れたユーザーはがっかりしてしまいます。
どんなキーワードでSEO対策をしようと、最も大切なことはユーザーにとって魅力的なコンテンツを提供することです。
選んだキーワードを経て、あなたのサイトに訪れたユーザーが、あなたのサイトを見て価値があると判断してくれるか、ということを意識してコンテンツを作成するようこころがけましょう。
おわりに
キーワードが定まった後も定期的に、コンテンツが増えたり、検索キーワードのトレンドが変わったりするにつれて、キーワードの見直しを行うことをおすすめします。
基本的なSEO対策やSEO内部対策についても、以下の記事でご紹介しているのでぜひこちらも参考にしてみて下さい。