デモグラフィックとは?Web広告での意味
デモグラフィックとは、性別、年齢、居住地域、所得、職業、家族構成など人口統計学的な属性の総称のことを言います。 これらの属性をもとに、ターゲットを明確にしアプローチすることはマーケティングの基本ともいえます。こちらの記事では主にGoogle広告におけるデモグラフィックターゲティングについて解説します。
デモグラフィックターゲティングとは?
Web広告では、主にディスプレイや動画広告で使用するデモグラフィックターゲティングという配信手法があります。自社の顧客対象にふさわしいセグメントを選択し、効果的に広告をユーザーに届けるために活用します。
ディスプレイ広告のターゲティングについてはこちらの記事も参考にできます。
ターゲットの大分類は主に4つ
マーケティングにおいては、大きく分けて下記4種類のセグメント分類があります。
人口統計(デモグラフィック)
デモグラフィックはターゲットを分類するうえで主要な定義です。特定の年齢、収入レベル、性別、職業、および教育レベルに属しているとされ、もっともボリュームのある分類です。
地理情報(ジオグラフィック)
エリア情報は、グローバル化がすすむ昨今ではますます重要になっています。地域の特性、好みはCVに大きく影響する要素の一つです。
心理的属性(サイコグラフィック)
このセグメントは、人口統計のより深くに位置し、ライフスタイル、態度、興味、価値観など人間の特性を考慮したセグメントです。
●Google広告の興味(カスタムアフィニティ)
ユーザーの趣味、探しているもの、読んでいるものジャンル全般に関心を示すレベルです。たとえば、本、映画、音楽、車、マーケティング、子育て、などです。商材に合わせて、興味を持っている層に配信を行うことは重要です。例えば、本が好きな人に新刊に関する広告を提供したり、お気に入りの音楽グループの新しいアルバムの広告を提供したり、ユーザーにとって興味深い情報を提供するようにしましょう。
行動
Webサイトの閲覧履歴やオンラインショッピングの購買履歴など、過去の行動履歴をもとにユーザーの感心をセグメント化したものです。これは、企業のもつ顧客情報など独自データに依存するセグメントともいえます
●Google広告の購入意向(カスタムインテント)
eコマースにおいて購入データは特に重要なセグメントとなります。ユーザーが特定の製品 (パソコン・スマートフォン、家電、車など) を最近検索し始めた場合、彼らが新しいものに買い換えたいという状況が伝わります。さらに、過去にどのような商品を購入していたかが分かると、よりCVを高めることができます。このグループに向いている商材としては例としては、ファッション、旅行、食べ物などがあります。
Google広告におけるカスタム セグメントの作成
カスタムオーディエンスとは、従来のカスタムアフィニティ(興味関心)とカスタムインテント(購買意向)が2020年9月より統合されたオーディエンスです。
カスタムオーディエンスを用いることで、関連性の高いキーワードや URL、アプリから確度の高いユーザーへアプローチすることが可能です。
カスタムオーディエンスの実装により、特定の興味関心やニーズを持ったオーディエンスを独自に作成すること自体は容易にはなりましたが、成果を出すためには従来の仕様を把握し、どのような分類がなされていたのかを理解して設定しましょう。
ターゲットオーディエンスを見つける方法
ターゲットオーディエンスを特定するには、過去の売上データを参照したり、競合他社の施策を参考にニーズを掘り当てることです。
データ分析
ターゲットユーザーが真に求めていることを理解する必要があります。
Goolge Anayltics やDMPなどの情報や現在の顧客ベースをもとに下記を組み立てていきます。
・ターゲットが抱える問題とニーズは何なのか?
・彼らはどのような人物なのか?
・どのような属性を持っているのか?
データ分析ツールについてはこちらの記事も参考にできます。
商品分析
商品やサービスを分析する場合は、商品を手にするユーザーにどのようなメリットがもたらされるかリストアップします。次に、必要としている人々を想定します。この作業は適切なターゲット属性を見つけるのに効果的です。
・何歳なのか?
・何に興味があるのか?
・何を求めているのか?
・どのような点で商品が彼らのニーズを満たすのか?
ユーザー分析ツールについてはこちらの記事も参考にできます。
まとめ
デモグラフィックターゲティングは効率的である一方、あまりに範囲を絞りすぎてしまうと取りこぼしによる機会損失を招いたり、潜在顧客の開拓から遠ざかる原因ともなります。最初は狭めすぎず、効果が出てきたセグメントを切り出したり、もしくは明らかにターゲットではない層を「除外」していく運用をおすすめします。