インフルエンサーマーケティング|インスタグラマーとInstagram広告

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デジタル時代のマーケティング戦略において、インフルエンサーマーケティングはその中心的役割を担うようになりました。特にInstagramを舞台に活躍するインスタグラマーたちは、彼らの巨大なフォロワー基盤と高いエンゲージメント率を武器に、新たな広告の形態を築き上げています。

本記事では、インフルエンサーマーケティングの基礎から、インスタグラマーと従来のInstagram広告の違い、さらにはインフルエンサーのカテゴリ別の特徴と投稿費用の目安を解説します。また、エンゲージメント率を計算する方法や、影響を与える要因についても掘り下げます。

インフルエンサーマーケティングとは?

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出典元:influencermarketinghub

インフルエンサーマーケティングは、SNS上で大きな影響力を持つインフルエンサーに、企業の商品やサービスをPRしてもらい、消費者の購買行動に影響を与えるマーケティング手法です。

「インフルエンサー」はもともと、専門家、コメンテーター、有名人など、社会的な肩書が確立されており特定の分野で人々の意見形成に影響を与える人々を指していました。彼らは自分の専門知識、地位、人気によって他人の購買行動や信念に影響を与える力を持ちます。

視聴者との繋がりにより、購入決定に強い影響を与える

インフルエンサーが製品やサービスを推奨すると、有料広告とは違い友人からの信頼できる推奨であると思われやすいです。

購買意欲の強いユーザーにアプローチできる

インフルエンサーは、商品の購入に強い興味を持っている視聴者に簡単にアプローチできます。
自分が宣伝する商品をフォロワーに購入するよう促す権限を持っていると言えます。

Instagramのインフルエンサー インスタグラマーとは?

これまでのインフルエンサーと違って、Instagramの出現により個人がビジュアルコンテンツを共有することでフォロワーを集め、影響力を築くことができるようになりました。

Instagramは高い視覚的アピールとユーザーフレンドリーな操作性を提供し、多くの人々が自分の生活スタイル、趣味、興味を共有するプラットフォームとして爆発的な人気を博しました。
これにより、有名人だけでなく、一般人もインフルエンサーとなる道が開かれ「インスタグラマー」という新しいタイプのインフルエンサーが誕生しました。

Instagramがインフルエンサーという社会現象を生んだわけではありませんが、インスタグラマーとして知られるインフルエンサーの新しい波を生み出し、その概念を大衆化し、商業的にも成功する新しいパラダイムを作り出す推進力となりました。

インスタグラマーの定義

インスタグラマーとは、ソーシャルメディアプラットフォームである「Instagram」を積極的に使用し、特定のトピックに関する専門知識や独自の知見で高い評価を得て、大きなフォロワー基盤を持つ人々です。

アクティブなInstagramアカウントの保有

まず基本として、Instagramアカウントをアクティブに利用し、定期的な投稿でフォロワーとコミュニケーションをとっていることです。

一定数のフォロワー

インスタグラマーは一定数以上のフォロワーを持っている必要があります。この数は明確に定められているわけではありませんが、影響力を持つと認識されるためには、通常数1,000人以上のフォロワーが期待されます。

インスタグラマーとInstagram広告の違い

インフルエンサーマーケティングの世界では、インスタグラマーとInstagram広告という二つの異なるアプローチが比較されることがあります。
インスタグラマーによる推奨は、彼らの個性やフォロワーとの関係性に根ざしたパーソナライズされたもので、製品やサービスを個人の視点で紹介します。
これに対し、Instagram広告は、ターゲットオーディエンスを選定し、Instagramの広告配信システムを利用して特定のユーザーグループに直接広告を届ける機能的なアプローチです。

下記はインスタグラマーとInstagram広告の基本的な違いです。

メリット デメリット
インスタグラマー 信頼性 インフルエンサーが推薦するため製品やサービスの信用度は高まります。 費用 有名なインフルエンサーは高額な料金がかかることがあります。
リーチ インフルエンサーのフォロワーに簡単にアクセスできます。 効果の測定 インフルエンサーの影響力がどれくらいの効果をもたらしたか確かめるのは難しいとされています。
自然な宣伝 一般的に広告よりも自然体で商品やサービスを紹介できます。 リスク インフルエンサーが何らかの問題(不祥事など)を起こした場合、それが自社に大きく影響する可能性があります。
Instagram広告 ターゲット設定 自社の望む特定のユーザーに直接広告を送ることができます。 費用 Instagramの広告は有料で効果を出すには月に最低数万円は必要です。
測定 クリック数や購入数など、成果を数値で明確に確認できます。 信頼性 Instagramのメインは認知向け広告であり明らかな宣伝を感じさせるため信頼性が低い可能性があります。
速度 設定すればすぐに広告掲載ができ、配信結果が出ます。 複雑さ 広告設定が初めての人には少し複雑に感じることがあります。

Instagram広告については下記の記事で詳しくご紹介しています。

インフルエンサーマーケティングの種類

インフルエンサーマーケティングには、さまざまな形式があり、それぞれに独自の利点と戦略があります。どのように機能し、ブランドと消費者の双方にどのような価値をもたらすのかを解説します。

タイアップ投稿

インフルエンサーが企業の商品やサービスを実際に使用した様子を撮影した投稿です。企業の製品やサービスの魅力を、インフルエンサーの視点でリアルに伝えることができます。

  • メリット
    単発で気軽に実施できるため費用を比較的抑えやすく、投稿に含まれるハッシュタグやURLのクリック数などで効果を可視化できます。
  • デメリット
    インフルエンサーのフォロワー数が少ないと顕著に効果が薄まります。継続的なPRには不向きです。
タイアップ投稿

   画像出典元:Instagram公式

アンバサダー契約

インフルエンサーを企業の公式アンバサダーとして契約し、長期的にPR活動を依頼する方法です。企業とインフルエンサーが信頼関係を築くことで、より効果的なマーケティングを実現することができます。

  • メリット
    継続的なPRが可能で、インフルエンサーのフォロワー数が多いほど影響があります。ブランドイメージの構築や長期的な売上拡大に向いています。
  • デメリット
    契約期間や報酬などのコストを予算内で抑えられるように、事前によく検討しましょう。

アンバサダー契約

   画像出典元:Instagram公式

ライブ配信

インフルエンサーがリアルタイムで商品やサービスを紹介するライブ配信です。視聴者と直接コミュニケーションを取ることで、商品やサービスの魅力をより深く伝えることができます。

  • メリット
    リアルタイムなため視聴者の反応を直接確認できるため商品やサービスの反響が分かりやすいです。
  • デメリット
    配信の企画や構成、配信機材の準備や操作などのスキルやノウハウが求められます。
ライブ配信

   画像出典元:Instagram公式

インフルエンサー(インスタグラマー)の主な5つのタイプ

インフルエンサー階層

インフルエンサーマーケティングは、成果報酬型や定額型などありますが、一般的に「フォロワー単価」により決定されることが多くあります。シンプルにインフルエンサーの影響力に比例して費用が増減する形です。
インフルエンサーはフォロワー数に基づいて
ナノ(Nano)、ミクロMicro)、ミッド(Mid)、マクロ(Macro)、メガ(Mega)の 5 つのカテゴリがあります。

ナノインフルエンサー

フォロワー数が1,000人~1万人のインフルエンサーです。ニッチな市場や地域に特化していることもあり、その場合は高いエンゲージメント率を持っています。

ミクロインフルエンサー

フォロワー数が1万人~5万人のインフルエンサーです。特定の興味や趣味を持つコミュニティに影響を与え、ブランドとの親和性が高いことが特徴です。

ミッドインフルエンサー (中堅)

フォロワー数が5万人~50万人のインフルエンサーです。彼らはより広いオーディエンスにリーチし、多様なトピックスで影響力を持っています。

マクロインフルエンサー

フォロワー数が50万人~100万人のインフルエンサーです。彼らはインスタグラマーとしての地位を確立しており、1 つの投稿が大量のWebサイトへの誘導、売上を促進する可能性があり、広告キャンペーンで大きな影響力を発揮します。

メガインフルエンサー

フォロワー数が100万人以上のインフルエンサーです。
最も人気のあるインフルエンサーや主流の有名人が該当し、その多くは天文学的な数字を持っています。
メガインフルエンサーは、ブランドに多大なメディア露出をもたらし、時には対象のキャンペーンが社会的な話題となることもあります。広告主にとっては、彼らの名声と影響力を活用することで、製品やサービスへの即座の注目と信頼性を確保することができますが、その影響力に見合った高価な投資も必要です。

インフルエンサー(インスタグラマー)の投稿料金表

投稿コストはさまざまで、インフルエンサーのフォロワー数によって異なります。特に、Instagramの投稿料金は、ナノインフルエンサーによる投稿の1,400円から、メガインフルエンサーによる投稿の140万円以上とさまざまです。

インフルエンサーの種類 1投稿(1ドル140円想定)
ナノ(~1万人フォロワー) 1,400円~14,000円
ミクロ(1~5万人フォロワー) 14,000円~70,000円
ミッド(5万~50万人フォロワー) 70,000円~700,000円
マクロ(50万~100万人フォロワー) 700,000円~1,400,000円
メガ (100 万人以上のフォロワー) 1,400,000円以上

出典元: AndrewMcCarty.com

インフルエンサー(インスタグラマー)のエンゲージメント率目安

エンゲージメント率の高さは、フォロワーがコンテンツに注目しアクションを起こしていることを表します。インフルエンサーの効果測定を判断するために多くの企業がエンゲージメント率を使用しています。

評価 一般的 高い 大変高い
エンゲージメント率 2~3% 4% 6%

インフルエンサー(インスタグラマー)のエンゲージメント率計算方法

インスタグラマーのエンゲージメント率を計算するには、投稿に対して得られる「いいね!」とコメントの平均数をフォロワー数で割り、100 を掛けてパーセンテージを求めます。

エンゲージメント率 = (いいね + コメント)/ フォロワー × 100

インフルエンサー(インスタグラマー)の契約・評価のポイント

インスタグラマーを含めたインフルエンサーと契約や評価する際は、下記の点に留意する必要があります。

フォロワーの規模

インフルエンサーはフォロワー数が多いほど、共通して費用は高くなります。

エンゲージメント率

インスタグラマーがオーガニックコンテンツとスポンサー付きコンテンツに対してどの程度のエンゲージメントを生み出すかを常に意識しましょう。

インフルエンサーカテゴリ

フィットネスや美容などの人気のトピックでは、選択できるインフルエンサーの数が多くなり価格が安くなる傾向がありますが、よりニッチな専門分野の場合は価格が上昇する可能性があります。

コンテンツの形式

スポンサー付きコンテンツの形式 (フィード投稿、ストーリー、リールなど) に基づいて、投稿の作成にかかる時間は異なります。コンテンツの制作に費やす時間とリソースが増えるほど、インスタグラマーのコストも高くなります。

コンテンツの量

作成してもらいたいコンテンツの量を事前に決めます。1回限りの投稿になるのか、それとも長期間にわたる一連のストーリーにするのか。キャンペーンが長ければ長いほど料金は高くなります。

需要と季節性

契約したいインスタグラマーが複数のブランドのターゲットである場合、ブランドは価格を引き上げる必要があります。また、一年の中で需要が最も高まる時期(クリスマス前後など)もコストは上がります。
※再利用とライセンスの権利:インスタグラマーのコンテンツを再利用または再共有する予定がある場合、インスタグラマーによっては追加料金が発生する場合があります。

独占性

契約において、一定期間は競合他社を宣伝しないことに同意してもらいたい場合、他の収入断たせることになるため料金が上がります。

制作コスト

簡単なストーリーズ動画ではなく、高品質の動画を求める場合、撮影に必な環境や物資を負担する必要があります。例えば海外での撮影などです。

ステルスマーケティング|景品表示法に関する注意

2023年10月1日から「ステルスマーケティング」と判断される広告は景品表示法違反となります。
広告であることを隠すことがいわゆる「ステルスマーケティング」です。
景品表示法は、うそや大げさな表示など消費者をだますような表示を規制し、消費者がより良い商品・サービスを自主的かつ合理的に選べるようにするための法律です。

規制の対象となるのは事業者で、 違反が認められた場合は、広告の差し止めや、再発防止を求めるなどの措置命令が出されます。今までは文章中どこかに「広告」「宣伝」「プロモーション」「PR」等を記載してあれば、罰せられることはありませんでしたが、今後はこれまで以上に明確な表示をする必要があります。
現状、具体的なレギュレーションは公にされていませんが、消費者庁ホームページ、JIAAの説明によると以下の表示が望ましいとされています。

一番上(ファーストビュー)に明記されている


【NG例】
「広告」や「Ad」が下部にあり目立たない。スクロールもしくは広告内のアイコンをクリックしないと広告である旨が明記されていない。

NG例

出典元:消費者庁


【OK例】
タイトル、メイン画像等の上部に明記している。

OK例

出典元:消費者庁


インフルエンサーに依頼するマーケティング活動においても、彼らの発信内容を事業者側が責任をもって事前に確認する必要があります。消費者庁の情報をよく確認して進めるようにしましょう。

出典元・参考:消費者庁ホームページ
出典元・参考:一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会(JIAA)

まとめ

インフルエンサーマーケティング戦略の「インスタグラマー」についてご紹介しました。企業は自社に最も適したインフルエンサーと協力関係を築き、目標とする市場に効率的にアプローチしましょう。


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著者(writer)
Sienca 事務局

リスティングをはじめとした運用型広告など、インターネット広告全般の運用サポートを実施しております。BtoCからBtoBまで様々なクライアント様の広告運用により得た知見を基にブログをお届けします。

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