【2025年最新】人気SNS広告比較!特徴や種類、費用をわかりやすく解説

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SNSでマーケティング活動を行う企業にとって、どのようなユーザーが何のプラットフォームを使用しているのか、どのタイプのコンテンツが最適に機能するのか把握して広告を選ぶことが重要です。この記事では、日本のSNS利用状況と各SNS広告の独自性、それぞれの最適なマーケティング手法について紹介します。

■この記事のポイントまとめ
  1. SNS広告は、ターゲットユーザーの属性と使用プラットフォームを把握することで、最適な広告戦略を策定するために不可欠です。
  2. 日本のSNS利用者数は1億200万人超で、インターネット普及率は約93%に達しており、特に若年層を中心に活発な利用が見られます。
  3. LINEは日本で広く使われており、チャットやニュースフィード広告が特徴で、各SNSが持つ独自の広告フォーマットと戦略が異なります。
  4. InstagramとFacebookは、ビジュアルコンテンツの消費が増加しており、若年層とビジネスユーザー向けに最適化された広告戦略が有効です。
  5. TikTokはショート動画を中心に若年層をターゲットにし、ハッシュタグチャレンジなどユーザー参加型のキャンペーンが特徴です。
  6. X(旧Twitter)はリアルタイムイベントやトレンドに関連した広告が強く、ニュースやイベントに敏感なユーザー層にリーチします。
  7. 効果的なSNS広告戦略には、適切なターゲティング、クリエイティブの質、およびパーソナライズされたコンテンツが不可欠です。

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SNS広告とは?

SNS広告とは、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)、LINEといったソーシャルメディア上に表示される広告のことで、ユーザーが普段利用しているタイムラインや投稿一覧に自然な形で挿入されます。たとえば、友人やフォローしているアカウントの投稿を眺めているとき、その間に広告が表示され、「今の自分にちょうど必要なもの」と感じさせる内容が目に飛び込む仕組みです。

SNS広告の特徴は、ユーザーの興味や関心に合わせた精度の高いターゲティングが可能な点です。たとえば、30代の女性で旅行好きな人には、航空券や宿泊プランの広告が優先的に表示されます。一方で、20代の学生であれば、トレンドのファッションやデジタルガジェットが紹介されることが多いです。このように、利用者の属性や行動履歴に基づいて最適な広告が選ばれるため、広告を目にした瞬間に「自分ごと」として受け止めやすいのが特徴です。

また、SNS広告は視覚的なインパクトにも優れています。たとえば、Instagramでは色鮮やかな写真やおしゃれな動画が目を引き、TikTokでは短いながらもユーモアやストーリー性を持った動画が自然と興味を引きます。こうした広告は、単に見るだけでなく、ユーザーが「いいね!」を押したりコメントを残したりすることで広がりを見せることも多いです。

さらに、SNS広告は商品の購入やサービスの利用につなげやすいという点でも便利です。たとえば、広告の下にある「詳細はこちら」や「購入する」といったボタンを押すだけで、商品の購入ページや詳しい情報にすぐにアクセスできます。この手軽さが、実際の購買行動を後押しします。

SNS広告は、普段何気なく見ているソーシャルメディアの中で、ユーザーの興味を引き付け、行動を促す重要な手段として多くの企業に活用されています。ユーザーの関心に合わせた広告配信、視覚的な魅力、行動に繋がる手軽さが、SNS広告の大きな特徴です。

SNS広告のメリット

SNS広告メリット

インタラクティブなエンゲージメント

  • SNS広告はユーザーとの双方向のコミュニケーションを促進し、より深いエンゲージメントを築きます。
  • 投稿へのコメント、シェア、いいねなどの形でブランドとユーザーの間の相互作用が生まれます。
  • ユーザーの積極的な参加により、ブランドへの親近感と信頼感が高まります。
  • コミュニティ内での自然な会話でブランドが語られることで、信頼性が高まります。

視覚コンテンツによる魅力的なストーリーテリング

  • SNSは画像や動画を使った視覚的なストーリーテリングが最も生きるプラットフォームです。
  • クリエイティブなコンテンツはただの普通な広告の効果を凌駕します。
  • 視覚的な魅力はユーザーの記憶に残ります。
  • ストーリーを通じて感情的なつながりを築き、ブランドへの関心を深めましょう。

ストーリーテリング
伝えたい思いやコンセプトなどを、それを想起させるような印象的な体験談やエピソードなどの「物語」を引用し、例示することで印象付ける手法

リアルタイムのトレンドとの同期

  • SNSはリアルタイムのトレンドや話題に素早く反応し、広告キャンペーンを即座に調整できます。
  • 時事ネタや流行りの話題を取り入れた広告が可能かつ効果的です。
  • 時流に乗ったトレンドを活用することで、より関連性の高い広告を展開できます。
  • ユーザーの関心を引きやすく、SNSならではのフレッシュな広告体験を提供しましょう。

ユーザー行動に基づくパーソナライズド広告

  • SNSはユーザーの興味や行動に基づき、パーソナライズされた広告を提供することができます。
  • 個々のユーザープロフィールと相互作用を基にした細分化されたターゲット設定が可能です。
  • ユーザー一人ひとりに合わせたメッセージで、より関連性の高い広告を展開できます。
  • パーソナライズされた広告はユーザーにとって価値が高く、反応率が上昇します。

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日本のSNS利用状況

SNSは世界各国で利用状況が大きく異なるため、日本(もしくは広告配信したい国)の利用状況と照らし合わせながらマーケティング戦略を考える必要があります。まずは近年日本におけるSNS利用状況と傾向です。

SNSアクティブユーザー数

出典(LINE:2023年9月時点LINE公式より、YouTube:2023年10月時点グーグル日本法人発表、X:2023年1月時点statistaより、Instagram:2023年11月時点MetaMarketingSummitJapan2023発表、TikTok:2023年10月時点statistaより、facebook:2022年2月時点statistaより)

日本におけるSNSの普及率は、2023年9月時点で全体のアクティブユーザー数が1億200万人を超え、インターネット普及率が約93%に達していることから、人口の大多数が何らかの形でSNSを利用していると考えられます。ただし、高齢化社会や人口減少が一定の影響を及ぼしているため、他国と比較して普及率が低い側面もあります。しかし、これらの要因だけでは説明しきれず、日本特有の文化的要素やプラットフォーム選好が利用状況に大きく影響を与えています。

メッセージアプリとしてのLINEは、強いブランド認知と使いやすさを背景に幅広い年齢層で利用され続けており、日本のSNS市場で長年トップの地位を維持しています。
また、X(旧Twitter)は、匿名性を重視する日本の文化に適合し、社会的リスクを避けつつ自由に意見を交わせる場として広く支持されています。
一方、InstagramやTikTokでは、ビジュアルコンテンツの消費が増加傾向にあり、特に若年層を中心にインフルエンサーマーケティングが拡大しています。
これに対し、アメリカで実名制SNSとして最も普及しているFacebookは、日本では主にビジネス向けに利用され、特にBtoBマーケティングの有効なプラットフォームとして活用されています。

このように、日本では若年層を中心にSNSが非常に活発に利用されており、高齢化の進展にもかかわらずデジタル化の動きは着実に進んでいます。今後、特に若者をターゲットにしたSNSマーケティング戦略がさらに重要性を増していくことが予想されます。

【平成24年~令和4年SNS/アプリ等の利用状況推移】

平成24年~令和4年SNS/アプリ等の利用状況推移

Facebookのみ令和4年を境に減少傾向だが、主要SNSの利用率は上がり続けています。

【全年代別SNS/アプリ等の利用率】

全年代別SNS/アプリ等の利用率

動画共有系では「YouTube」の利用率が高く、10代から30代で90%を超過。「TikTok」は10代が圧倒的割合を占めます。

出典:総務省-情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査-令和5年度(2023年度)調査結果報告書

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SNS広告比較

最近はどのSNSも広告フォーマット(ショート動画広告、ショッピング広告など)やターゲティングが追加・改善され、広告機能における優劣の差をつけがたい状況です。
そのため、ユーザー層やコンテンツ内容の向き不向きを理解することが重要な選定ポイントとなります。

ユーザー層 適したコンテンツ 得意な戦略 短所
LINE Logo
LINE
・若年層から中年層 ・スタンプ広告
・チャット広告
・ニュースフィード広告
・ダイレクトメッセージ
・リアルタイムプロモーション
・タイムライン広告
ユーザー情報が名前と生年月日のためターゲティング精度は低め
YouTube Logo
YouTube
・広範囲の年齢層、ユーザー数 ・ハウツービデオ
・製品レビュー
・ブランドストーリー
・SEO最適化された動画コンテンツ
・カスタマージャーニー各ステップに合わせた動画広告
スキップ機能による広告の視聴率低下
X Logo
旧Twitter
・最新ニュースに敏感
・割引情報を巡回しているユーザー
・トレンドトピック
・リアルタイムイベント
・タイムリーなトピック
・ハッシュタグキャンペーン
急速に流れていくタイムラインの仕様上、広告の寿命が短い
Instagram Logo
Instagram
・ミレニアム世代
・ファッションやライフスタイルに興味があるユーザー
・高品質な画像投稿
・ストーリーズ
・BtoC
・インフルエンサーコラボ
高い競争率と広告コスト。クリエイティブな要求が高い
TikTok Logo
TikTok
10代から20代前半 ・ショート動画
・音楽やダンスチャレンジ
ユーザー生成コンテンツキャンペーン いまだ若年層に集中している傾向があり他の年代にリーチしにくい
Facebook Logo
Facebook
30代以上のビジネス情報に興味が強いユーザーが多い ・ニュースフィード広告
・イベントプロモーション
・BtoB
・リターゲティング
オーガニックリーチの継続的な低下


【世代区分について】
Z世代:1997年以降に生まれた人々で、2023年時点で26歳以下。デジタルネイティブとしてテクノロジーとソーシャルメディアに精通している。
ミレニアム世代:1981年~1996年に生まれ、2023年時点で27歳~42歳。グローバル化やインターネットの普及を経験してきた世代。
ジェネレーションX世代:1965年~1980年に生まれ、2023年時点で43歳~58歳。バランスを重んじる傾向があり、技術革新の波をリアルタイムで体験してきた世代。
ベビーブーマー世代:1946年~1964年に生まれ、2023年時点で59歳~77歳。戦後の高い出生率により形成された世代であり、経済成長を享受してきたが現在はリタイアメントに向かっている。

LINE広告

日本で最も利用者の多いSNS「LINE」は、国内で9,500万人を超える月間アクティブユーザーがおり、ライフラインの一つとして定着しています。

今ではメッセージアプリとして認知されているLINEですが、もともとは2011年の東日本大震災で通常の通信インフラが使用できず、インターネット接続を使用する通信アプリが必要となり、災害対応アプリとしてスタートしています。

LINE世代別利用者割合

↑若年層から成人にかけて幅広い層に利用され日本国内での普及が著しい

LINE広告の内容・特徴

LINE広告

    出典:LINE広告

 
LINEはニュースに自然に溶け込むタイムライン広告や、公式アカウントページでの直接的なエンゲージメントを促進する広告が特徴です。他、スタンプ広告やリッチメッセージ広告を通じたブランド露出、LINEポイント広告によるユーザー関与を高める仕組みの広告など、バラエティ豊かな広告の種類があります。

2023年10月1日、LINEとYahooが合併し新会社LINEヤフーが発足しました。
両プラットフォームを合わせたユーザー数の大幅拡大や、広告機能のグレードアップが話題です。Yahoo広告からLINEアプリへの広告配信も可能です。
関連記事:LINE広告の特徴と始め方、費用などを詳しく解説

LINE広告の主な配信面

配信面特徴
トークリストトーク一覧の最上部に表示され、ユーザーの目に留まりやすい配信面です。
LINE NEWS無料で提供されるニュースメディア内に広告を掲載できます。
LINE VOOMショート動画の投稿・視聴ができるプラットフォームで、動画広告を自然に配信可能です。
ウォレットLINEの決済機能「LINE Pay」を中心とした金融サービスの管理画面下部にバナー型の広告を掲載できます。
LINEポイントクラブLINE上でさまざまなサービスのポイントを貯められるポイントサービスで、管理画面の下部に広告が表示されます。
LINEショッピング1億点以上の商品を取り扱うショッピングサービスで、管理画面や商品ページの下部に広告が表示されます。
LINEチラシ地域ごとに配布されるチラシをLINE上で閲覧できるサービスで、チラシの下部に広告が表示されます。
LINEクーポン全国約50,000店舗で利用できるクーポンを配布するサービスで、クーポン表示画面の下部に広告が掲載されます。
LINEマイカードユーザーが所持するポイントカードをLINE上で一括管理できるサービスで、カード一覧の下部に広告が表示されます。
ホームLINEの各種サービスへの入り口となる画面で、ホーム画面の下部に広告が表示されます。
LINE Monaryお金に関するコンテンツを提供するサービスで、ホームフィード内や記事リスト内、記事ページ内に広告が掲載されます。
LINEオープンチャット共通の趣味や年代の人とトークや情報交換ができるサービスで、トークルームの上部に広告が表示されます。
LINEレシートレシートを登録することで家計の支出管理やお店の価格比較ができるサービスで、レシートの投稿・登録時やキャンペーン参加時に広告が表示されます。
LINEファミリーアプリLINEが提供するさまざまなサービスと連携したアプリの総称で、各アプリ内に広告が表示されます。
LINE広告ネットワークLINEと提携する外部のサードパーティアプリにも広告を配信できるネットワーク広告です。
参考:LINE広告の配信面一覧 主要なターゲットとユーザー数を紹介

LINE広告の費用の仕組み

LINE広告では、以下の3つの課金方式が採用されています。

クリック課金方式(CPC:Cost Per Click)
ユーザーが広告をクリックした際に費用が発生します。商品購入やWebサイトへの集客など、ユーザーの具体的なアクションを促す場合に適しています。

インプレッション課金方式(CPM:Cost Per Mille)
広告がユーザーの画面に表示されると費用が発生します。多くのユーザーに広告を見てもらいたい場合に適しており、1,000回表示されるごとの費用をCPMと呼びます。

友だち追加課金方式(CPF:Cost Per Friends)
ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加した際に費用が発生します。LINE公式アカウントの友だち数を増やすことを目的とする場合に適しています。

参考:LINE広告の料金と予算の考え方|LINEヤフー for Business

LINE広告では、広告の表示可否や費用がオークション形式で決定されます。主な入札方式は以下の通りです。

自動入札
設定した上限CPA(Cost Per Action)や上限CPCに基づき、機械学習を用いてオークションごとに最適な入札額を自動調整します。精度が高く、工数削減につながるのがメリットです。

手動入札
広告主が設定したCPCまたはCPM単価を基に入札が行われます。配信状況や成果を確認しながら頻繁に調整する必要があり、知識と経験が求められます。

広告主は、キャンペーン全体の上限予算や1日の予算を自由に設定できます。ただし、予算が少なすぎると広告の表示機会が減少し、効果が得られにくくなる可能性があります。目標とするイベント単価と獲得したいイベント数を基に、適切な予算を設定することが重要です。

YouTube広告

日本はYouTubeが非常に人気で、グーグル日本法人の発表による2023年10月時点の月間アクティブユーザー数は7120万人であり、世界のYouTube訪問者数第3位です。エンターテイメント目的のアプリとしては国内で実質一番人気のSNSと言えます。

最近はYouTubeショートの再生数が著しく、若年層向けとされていたショート動画をYouTubeならではの幅広い層とジャンルをもって急拡大させています。
また、YouTubeはGoogleに次ぐ第二の検索エンジンゆえの、圧倒的リーチ数とSEO効果も強力です。

YouTube世代別利用者割合

↑エンターテイメント、教育、情報提供など多岐にわたる用途により全年齢層で利用者が増加している

YouTube広告の内容・特徴

YouTube広告の特徴は何と言っても多様な動画フォーマットです。縦横長短と様々な種類の動画広告形式があり、動画広告に特化したキャンペーン目的や機能も豊富に取り揃えています。Google広告プラットフォームならではの詳細なターゲティングを自在に組合せ、多岐に渡る動画広告の企画が可能であり、優れた分析機能も相まって詳細な数値管理ができる点も大きな魅力です。

動画広告なら一度は試したいプラットフォームです。
関連記事:YouTube広告の出し方ガイド|種類ごとの入稿規定から設定まで解説

YouTube広告の主な種類

広告の種類特徴
スキップ可能なインストリーム広告動画の再生前、再生中、または再生後に表示され、5秒後にスキップ可能な広告です。ユーザーが広告を30秒間視聴するか、最後まで視聴した場合に課金されます。
スキップ不可のインストリーム広告動画の再生前、再生中、または再生後に表示され、スキップできない広告です。通常15秒以下で、全視聴に対して課金されます。
バンパー広告6秒以下の短い動画広告で、スキップ不可です。ブランドの認知度向上に効果的で、CPM(1000回表示あたりのコスト)で課金されます。
インフィード動画広告YouTubeの検索結果や関連動画、モバイルアプリのトップページなどに表示されるサムネイル画像とテキストで構成された広告です。ユーザーがサムネイルをクリックすると動画が再生され、クリックごとに課金されます。
アウトストリーム広告YouTube外のGoogle動画パートナーのウェブサイトやアプリで表示される広告で、モバイルデバイスのみで再生されます。音声はデフォルトでオフになっており、タップで音声がオンになります。
マストヘッド広告YouTubeのホームフィードの最上部に表示される広告で、自動再生されます。予約制で、短期間で大量のリーチを獲得するのに適しています。
参考:動画広告フォーマットの概要 – YouTube ヘルプ

YouTube広告の費用の仕組み

YouTube広告では、以下の3つの課金方式が採用されています。

CPV(Cost Per View)
1回の視聴に対する費用で、視聴者が広告を30秒間視聴するか、最後まで視聴した場合、または広告内の要素をクリックした場合に課金されます。

CPM(Cost Per Mille)
広告が1,000回表示されるごとに発生する費用です。

CPC(Cost Per Click)
広告が1回クリックされるごとに発生する費用です。

広告の種類ごとの費用相場は以下の通りです。

  • スキップ可能なインストリーム広告:1回の視聴あたり約2円~25円
  • スキップ不可のインストリーム広告:1,000回表示あたり約500円~800円
  • バンパー広告:1,000回表示あたり約400円~600円
  • インフィード動画広告:1回の視聴あたり約3円~20円
  • マストヘッド広告:1日あたり数百万円程度からの料金が発生
  • アウトストリーム広告:1,000回表示あたり約400円~600円

YouTube広告の出稿費用は、月額10万円からが目安とされています。また、広告制作費用は1本あたり10万円からが相場です。これらを合わせると、月額20万円程度から広告展開が可能です。

X(旧Twitter)広告

世界で利用者数が減少しているXですが、日本は米国に次いで世界第2位の6,700万人の利用者がいます。
LINEと同様にXの人気のきっかけは2011年の東日本大震災であり、最新の情報源とコミュニケーション手段として活用され、同年Xの日本ユーザー数は33%増加しました。

他に日本でXが人気な理由は、匿名アカウントでの使用にあると考えられます。
日本のユーザーが自由に意見を表明できるXは市場調査員によるソーシャルリスニングに最適なプラットフォームでもあります。

X世代別利用者割合

↑一番バランスが良い。Z世代からジェネレーションX世代にかけて均等に分布しており、幅広い年齢層に利用されている

X(旧Twitter)広告の内容・特徴

X広告

    出典:X広告

X広告はトレンドやイベントに合わせたタイムリーな広告がマッチします。
例えば、ワールドカップのサッカー試合中にスポーツ用品の広告を流したり、人気のテレビ番組が放送されている際に、ハッシュタグを使って関連する広告を予約投稿できます。
また、昨今どのSNSにも付属しているアンケート投稿はXが発端であり、高い回答率を得られるのもXの持ち味が成せる技です。

トレンドセクションに自社のハッシュタグを表示させる広告や、検索連動型キーワード広告など、新しい広告がどんどん増えています。
関連記事:X(旧Twitter)広告の追加機能と仕様変更を確認!他、広告の種類、目標早見表の紹介

X(旧Twitter)広告の主な種類

X(旧Twitter)広告には、主に以下の7種類のフォーマットがあります。

広告の種類特徴
プロモ広告(旧プロモツイート)通常のポストと同様にタイムラインに表示される広告で、テキスト、画像、動画などを含めることができます。「広告(プロモーション)」というラベルが付き、ユーザーのリツイートや引用リツイートによって拡散される可能性があります。
テイクオーバー広告(旧プロモトレンド)タイムラインや「話題を検索」タブの上部に表示される広告で、ユーザーの目に留まりやすい位置に配置され、ブランド認知度を高めるのに効果的です。
Amplify人気のある動画や話題のコンテンツに自社広告を組み合わせて表示するフォーマットです。主に以下の2種類があります:
Amplifyプレロール: 15種類以上の動画コンテンツカテゴリーから選び、動画の前に自社の広告を表示します。
Amplifyスポンサーシップ: 特定のトピックやイベントに合わせて、1つのパブリッシャーと直接提携し、関連した広告を配信します。
ライブリアルタイムで重要なイベントや製品発表を配信し、ユーザーと直接つながることができる広告フォーマットです。新製品の発表や企業イベント、ファッションショーなどをライブ配信することで、ユーザーからのリアルタイムな反応やエンゲージメントを得られます。
ダイナミック商品広告(DPA)特定の条件に基づいて最適な商品をターゲットユーザーに適切なタイミングで表示する広告です。これにより、よりパーソナライズされた広告体験を提供し、ユーザーの興味に基づいて商品を宣伝できます。
コレクション広告メイン画像と複数のサムネイル画像を組み合わせ、ユーザーはスワイプなしで全商品画像を1画面で確認できます。さらに、各商品に個別のランディングページを設定でき、商品の閲覧から購入までをスムーズに行えます。
モーメント広告複数のツイートをまとめて表示できるフォーマットで、より詳細な情報を伝えることができます。140文字以上のメッセージを一度に発信することが可能です。

X(旧Twitter)広告の費用の仕組み

X(旧Twitter)広告では、主に以下の課金方式が採用されています。

課金方式特徴費用相場
クリック課金(CPC)ユーザーが広告をクリックした際に費用が発生します。1クリックあたり約24~200円
インプレッション課金(CPM)広告が1,000回表示されるごとに費用が発生します。1,000インプレッションあたり約400~650円
エンゲージメント課金ユーザーが広告に「いいね」やリツイート、返信などのエンゲージメントを行った際に費用が発生します。1エンゲージメントあたり約40~100円
フォロー課金ユーザーが広告を通じてアカウントをフォローした際に費用が発生します。1フォローあたり約40~100円
アプリインストール課金ユーザーが広告を通じてアプリをインストールした際に費用が発生します。1インストールあたり約100~250円
再生数課金動画広告が一定時間以上再生された際に費用が発生します。1再生あたり約5~20円

X(旧Twitter)広告は、最低出稿金額が設定されておらず、1円からでも広告を開始できます。ただし、広告の掲載はオークション形式で決定されるため、実際には数万円から数十万円の予算を確保することが一般的です。

Instagram広告

日本のインスタグラムユーザーは6,600万人で、最大視聴年齢数は 18〜29歳と言われ、月間1億時間以上 Instagramが利用されています。

顕著な傾向として、日本の1日あたりのストーリー数700万件は世界第1位です。エンゲージメント率も非常に高く、世界第2位の4.93%となっています。
さらに、日本のインフルエンサーはどのインフルエンサーカテゴリーでも高いエンゲージメント率を誇っています。

Instagram世代別利用者割合

↑Z世代とミレニアム世代の間でほぼ均等な分布を示している

Instagram広告の内容・特徴

Instagram広告は、高品質なビジュアルとユーザー参加型コンテンツによるエンゲージメントの高さが際立っています。ストーリーズ、フィード、ダイレクトなど多様な広告フォーマットによる顧客との関係を築く機能が充実しています。それらの広告機能とインフルエンサーの連携やショッピング機能を活用し、主にBtoCに向けた直接的な製品プロモーションが得意です。

Instagram広告は、特にミレニアム世代やZ世代に強く、最近では男性ユーザーも増えているため様々なサービス形態の広告の成果を期待できます。
関連記事:インスタ広告とは?種類や費用、運用のコツを解説

Instagram広告の主な種類

Instagram広告には、主に以下の7種類のフォーマットがあります。

広告の種類特徴
画像広告静止画とテキストを使用した基本的な広告形式で、商品やサービスの魅力をシンプルに伝えるのに適しています。
動画広告短尺の動画とテキストを使用した広告で、動的なコンテンツを通じてユーザーの関心を引きやすく、ストーリー性のある表現が可能です。
カルーセル広告最大10枚の画像や動画を1つの広告内でスライド表示でき、複数の商品やサービスの特徴をまとめて伝えるのに適しています。
コレクション広告メインの大きな画像や動画と複数の商品画像を組み合わせ、ユーザーが商品カタログを閲覧するような体験を提供します。
ストーリーズ広告全画面表示の縦型フォーマットで、24時間で消えるストーリーズに表示される広告です。臨場感があり、ユーザーの没入感を高めることができます。
リール広告最大60秒の短尺動画を使用し、リールフィードに表示される広告です。エンターテインメント性が高く、若年層のユーザーにリーチしやすい特徴があります。

Instagram広告の費用の仕組み

Instagram広告には、以下の4つの課金方式があります。

課金方式特徴費用相場
CPM(Cost Per Mille)広告が1,000回表示されるごとに課金される方式です。1インプレッションあたり約0.2~0.6円
CPC(Cost Per Click)ユーザーが広告をクリックするごとに課金される方式です。1クリックあたり約40~100円
CPI(Cost Per Install)ユーザーがアプリをインストールするごとに課金される方式です。1インストールあたり約100~200円
ThruPlay動画が15秒以上再生された場合に課金される方式です。1再生あたり約100~200円

初心者の方は、まずCPC(クリック課金)から始めることが推奨されています。これは、クリック数に応じて費用が発生するため、効果測定がしやすいからです。また、最低でも月額10万円以上、できれば30万円以上の予算を確保することで、十分な広告効果の検証が可能とされています。

Instagram広告は、1日あたり100円程度から出稿可能です。しかし、効果的な広告運用を行うためには、ある程度の予算を確保することが重要です。例えば、CPCで1クリック100円と設定し、月間予算を10万円とした場合、約1,000クリックを獲得できます。このクリック数から、実際のコンバージョン数を分析し、次月以降の予算や戦略を調整することが効果的です。

Facebook広告

世界で最も人気なFacebookは、 日本ではそれほど普及しておらず、主にビジネス目的で男性に多く使用されていることが特徴です。

しかし、依然として2,000万人以上のユーザーがおり、かつビジネス情報に敏感なユーザーが多いことは、SNSのエンタメ性が合わないサービスにとってはピンポイントの魅力と言えます。

Facebook世代別利用者割合

↑唯一ジェネレーションX世代がトップでZ世代が少ない傾向

Facebook広告の内容・特徴

BtoB市場が強いとされているFacebook広告は、業界、職種、職位、関心事などに基づいたビジネス関係者へのリーチが得意です。
専門的なコンテンツやサービスの詳細情報を提供したり、製品デモの予約、資料ダウンロードの促進、ウェビナーのプロモーションにも適しています。
長期的なブランド認知と信頼の構築が進めば、ウェブサイト訪問者や過去のリードに対する再アプローチも行いやすいです。

Facebook広告の主な種類

Facebook広告には、主に以下の4種類のフォーマットがあります。

広告の種類説明
画像広告1枚の画像とテキストで構成された基本的な広告形式です。視覚的に訴求しやすく、作成も比較的簡単です。
動画広告動画とテキストを組み合わせた広告で、動的なコンテンツでユーザーの関心を引きやすく、商品やサービスの魅力を伝えるのに適しています。
カルーセル広告最大10枚の画像や動画を1つの広告内でスライド表示でき、各カードに別々のリンクを設定できます。複数の商品やサービスを一度に紹介するのに適しています。
コレクション広告メインの画像や動画と複数のサブ画像で構成され、ユーザーが広告をタップするとフルスクリーンのインスタントエクスペリエンスが開き、商品カタログのような表示がされます。

Facebook広告の費用の仕組み

Facebook広告には、以下の3つの課金方式があります。

課金方式特徴費用相場
クリック課金(CPC)ユーザーが広告をクリックするごとに費用が発生します。1クリックあたり約50~120円
インプレッション課金(CPM)広告が1,000回表示されるごとに費用が発生します。1,000インプレッションあたり約500~1,000円
ThruPlay(スループレイ)動画広告が15秒以上再生された場合に費用が発生します。1再生あたり約100~200円

Facebook広告では、1日の予算を最低100円から設定できますが、効果的な広告運用を行うためには、ある程度の予算を確保することが重要です。例えば、月間のコンバージョン目標が50件で、1コンバージョンあたりの許容費用(CPA)を10,000円と設定した場合、月間予算は50万円となります。成果を狙うならこのくらいの予算は確保したいところです。

TikTok広告

比較的新しいショート動画プラットフォームのTikTokは、日本では月間2,500万人のアクティブユーザーがいます。

2017年の日本進出当初は、ダンス動画やリップシンク動画(「歌ってみた」など映像と人物の口の動きとセリフを合わせる)を投稿するアプリとして若年層メインに使用されていましたが、最近ではグルメ情報、料理、ペット、豆知識からビジネス系までコンテンツの幅が広がり、ユーザーの平均年齢は少し上の世代にもリーチできるようになってきました。

TikTok世代別利用者割合

↑Instagramと似た傾向の割合。10代が最も多いSNS

TikTok広告の内容・特徴

TikTok広告の中核をなすのは「ハッシュタグチャレンジ」です。
ユーザーが特定のハッシュタグを付けて自分の動画を投稿することで、ブランドのキャンペーンに参加しながら同じタグ付けしているフォロワー同士で繋がり巨大なコミュニティを形成します。
他にもおすすめ欄に表示され一般の投稿と見分けがつきにくい5~15秒の「広告っぽさ」が少ない広告や、アプリの起動画面をジャックする「起動画面広告」など独自の広告タイプがあります。
加えて、TikTokはエフェクトやフィルターなどの様々なクリエイティブ加工ツールがあり、ユーザーとブランドがオリジナルのコンテンツを作成できる環境を整えています。
関連記事:TikTok広告とは?広告を出す前に知っておきたい基礎知識やメリットについて解説

TikTok広告の種類と費用相場

TikTok広告には、主に以下の2種類の広告形式があります。

リザベーション広告(予約型)

リザベーション広告は、掲載期間や出稿金額があらかじめ決まっている広告形式です。主なメニューと最低出稿金額は以下の通りです。

TopView
アプリ起動時に表示されるフルスクリーンの動画広告で、高い視認性とインパクトがあります。最低出稿金額は500万円からとされています。

インフィード広告
ユーザーのフィード内に自然に表示される動画広告で、ターゲティングやリーチ、フリークエンシーを設定して配信できます。価格は任意で設定可能です。

ハッシュタグチャレンジ
特定のハッシュタグを用いてユーザーにコンテンツ作成を促し、参加型のキャンペーンを展開します。最低出稿金額は2,000万円からとされています。

ブランドエフェクト
オリジナルのエフェクトを作成し、ユーザーが自身の動画で使用することでブランド体験を促進します。最低出稿金額は597万円からとされています。

オークション広告(運用型)

オークション広告は、運用型の広告形式で、少ない予算から手軽に始めることができます。主に以下の2つのメニューがあります。

ブランドオークション
ブランドの認知拡大やエンゲージメント向上を目的とした広告形式です。

パフォーマンスオークション
TikTokに加えて、TikTok for BusinessのアドネットワークであるPangleを通じて、TikTok以外のアプリや配信面にも広告を出稿することができます。

オークション広告の詳細な費用については、ターゲティング設定や広告の品質、競合状況などによって変動します。効果的な広告運用のためには、目的に合った広告形式を選択し、適切な予算設定とターゲティングの精度向上、広告クリエイティブの最適化が重要です。

株式会社クロスリスティングでは、BtoC、BtoB問わず、様々な業種業態での広告運用で得た知見に基づき、最適な広告プランニングを提供します。広告運用やデジタルマーケティングにお困りの際はお気軽にご相談ください。
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まとめ

利用者数ランキングは参考の一つであり、利用者層と追随した効果の高い広告は常に変動します。SNS広告の進化のスピードはめざましく、日頃から最新の情報を得て比較・検討する必要があります。自社とのSNSの相性をお悩み、ご検討の方はお気軽にご相談ください。

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著者(writer)
Sienca 事務局

リスティングをはじめとした運用型広告など、インターネット広告全般の運用サポートを実施しております。BtoCからBtoBまで様々なクライアント様の広告運用により得た知見を基にブログをお届けします。

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