SNS広告効果測定ガイド|方法やプロが使うツールについて解説

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「なんとなくSNS広告を出しているけれど、効果が出ているのかわからない…」
「どの媒体に出稿すればいいか、判断ができない…」

そんな悩みをお持ちの広告担当者様も多いのではないでしょうか?

SNS広告は、多くの企業がマーケティングに活用していますが、効果測定を適切に行わなければ、費用対効果が悪化してしまう可能性があります。

本記事では、SNS広告の効果測定方法をステップごとに解説します。さらに、現場のプロが愛用する効果測定ツールもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。効果測定をマスターして、SNS広告のROI向上を目指しましょう。

■この記事でわかる内容
  • SNS広告の効果測定をする前にやるべきこと
  • SNS広告の効果測定で使える指標
  • SNS広告の媒体ごとに使われる指標と意味と目的
  • SNS広告の効果測定方法とその手順
  • SNS広告の効果測定ツール

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SNS広告の効果測定をする前にやるべきこと!

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効果測定をスムーズに進めるために、事前準備が重要です。

準備不足の状態では「どの指標を分析すればいいのかわからない」「集計したデータから、次につながる示唆を得られない」といった事態に陥りかねません。

失敗しないために、以下の3つを準備しましょう。

▼効果測定をする前に行うべきこと3つ

  • 施策①|目標設定を明確にする
  • 施策②|ターゲットをCVさせる導線を明確にする
  • 施策③|KPIと計測する指標を明確にする

下記、それぞれ詳しく説明していきます。

施策①|目標設定を明確にする

「そもそも、なぜSNS広告を運用するのか?」この問いに対する答えは、企業や商品によってさまざまです。

例えば、新商品の認知度向上やサービスへの会員登録者数増加、企業ブランディングの強化などが考えられます。

目標が定まっていないと、どの指標を計測すべきか判断できず、効果測定が迷走してしまいます。「何を達成したいのか」を明確にすることが、効果測定の第一歩です。

施策②|ターゲットをCVさせる導線を明確にする

SNS広告では、ユーザーをどのようにコンバージョンへ導くのか、導線を設計することが重要です。

例えば、Instagram広告で商品を認知させ、ECサイトへ誘導することが考えられます。ほかにも、Meta広告(旧Facebook広告)でクーポンを配布し、実店舗へ来店を促すといった導線もあります。

コンバージョンまでの道筋を明確化することで、ユーザーがどこで離脱しているのかを把握しましょう。離脱の原因を切り分けることで、改善ポイントを特定しやすくなります。

施策③|KPIと計測する指標を明確にする

KPIとは、目標達成度を測るための重要な指標のことです。例えば「Webサイトへのアクセス数」「資料請求件数」「フォロワー増加数」などが挙げられます。

KPIを設定することで、目標達成に向けた進捗状況を把握できます。数字の進捗が悪ければ、途中で軌道修正をすることも可能です。

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SNS広告の効果測定で使える指標

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SNS広告の効果を正しく評価し、改善につなげるためには、適切な指標の選択と分析が不可欠です。ここでは、SNS広告の効果測定で活用できる指標を、以下の3つのカテゴリーに分けて詳しく解説します。

▼SNS広告の効果測定で使用する指標

  • 指標①|認知度向上を測る指標
  • 指標②|行動促進を測る指標
  • 指標③|顧客獲得を測る指標

それぞれ見ていきましょう。

認知度向上を測る指標

認知度向上を目的とする際に用いられる指標です。

指標名目的・ケース
インプレッション数広告の表示回数
リーチ広告に接触したユーザー数
エンゲージメントユーザーの反応(いいね、コメント、シェアなど)

インプレッション数

インプレッション数とは、広告が表示された回数のことです。

広告が多くのユーザーに表示されているほど、認知度向上が期待できます。ただし、インプレッション数が多いだけでは、ユーザーが実際に広告に興味を持っているとは限りません。他の指標と組み合わせて分析することが重要です。

リーチ

リーチとは、広告に接触したユーザー数のことです。インプレッション数と異なり、同じユーザーに複数回表示された場合は1としてカウントされます。リーチ数が多いほど、より多くのユーザーに広告を届けられたと言えます。

エンゲージメント

エンゲージメントとは、いいねやコメント、シェアなど、ユーザーが広告に対して行った反応のことです。エンゲージメントが多いほど、ユーザーが広告に興味を持ち、積極的に関わっていることを示します。高いエンゲージメント率は、ブランドへの愛着や購買意欲の向上につながると考えられます。

行動促進を測る指標

ユーザーに具体的な行動を促すことを目的とする際に用いられる指標です。

指標名目的・ケース
クリック数広告がクリックされた回数
CTR(クリック率)クリック数÷インプレッション数
CPA(顧客獲得単価)広告費÷コンバージョン数

クリック数

クリック数とは、広告がクリックされた回数のことです。

クリック数が多ければ、ユーザーが広告に興味を持ち、リンク先に移動したことを意味します。クリック数は、広告の訴求力や、ランディングページへの導線の適切さを評価する指標となります。

CTR(クリック率)

CTRとは、Click Through Rateの略で、広告のクリック率のことです。

CTRは「クリック数÷インプレッション数」で計算されます。CTRが高いほど、広告がユーザーの興味を引き、クリックされていると言えます。

CTRを向上させるためには、広告のクリエイティブやターゲティングを改善する必要があります。

CPA(顧客獲得単価)

CPAとは、Cost Per Acquisitionの略で、顧客獲得単価のことです。

CPAは「広告費÷コンバージョン数」で計算されます。CPAが低いほど、効率的に顧客を獲得できていると言えます。

CPAを改善するためには、広告費用を抑える、あるいはコンバージョン数を増やす施策が必要です。

顧客獲得を測る指標

顧客獲得を目的とする際に用いられる指標です。

指標名目的・ケース
コンバージョン(CV)目標として設定した行動
CVR(コンバージョン率)コンバージョン数÷クリック数
リード獲得数資料請求や問い合わせなど、見込み顧客を獲得した数

コンバージョン(CV)

コンバージョンとは、目標として設定した行動のことです。

ECサイトであれば商品購入、会員制サービスであれば会員登録などがコンバージョンとして設定されます。コンバージョン数は、SNS広告の最終的な成果を測る指標となります。

CVR(コンバージョン率)

CVRとは、Conversion Rateの略で、コンバージョン率のことで、広告をクリックしたユーザーが、最終的な成果に至る割合を示す指標です。

CVRは「コンバージョン数÷クリック数」で計算されます。CVRが高いほど、広告からコンバージョンに至るユーザーが多く、CVRを向上させるには、ランディングページの改善などが有効です。

リード獲得数

リード獲得数とは、資料請求や問い合わせなど、見込み顧客を獲得した数のことです。リード獲得数を増やすことで、将来的な顧客獲得につなげることが期待できます。

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SNS広告の媒体ごとに使われる指標と意味と目的

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SNS広告は、媒体によって利用できる指標や、重視すべき指標が異なります。主な媒体ごとの指標をまとめました。目的によって、使い分けを検討してみてください。

Instagram広告

Instagramは、視覚的な情報に特化したSNSです。そのため、画像や動画のクオリティが広告効果に大きく影響します。

指標名意味目的
インプレッション広告の表示回数広告の露出度を測る
リーチ広告に接触したユーザー数広告の到達範囲を測る
Webサイトクリック数広告からWebサイトへの遷移数広告の誘導効果を測る
エンゲージメントいいね、コメント、シェアなどの反応数ユーザーの反応を測る
動画視聴回数動画広告が再生された回数動画広告の視聴状況を測る

Meta広告(旧Facebook広告)

Meta(旧Facebook)は、実名登録制のSNSです。そのため、ユーザーの属性情報に基づいた詳細なターゲティングが可能です。

指標名意味目的
リーチ広告に接触したユーザー数広告の到達範囲を測る
ページいいね!広告を通じて獲得したページいいね!数ファン獲得の効果を測る
リンククリック数広告からリンク先への遷移数広告の誘導効果を測る
コンバージョン広告を通じて獲得したコンバージョン数広告の成果を測る

TikTok広告

TikTokは、ショート動画に特化したSNSです。若年層を中心に人気が高く、トレンドに敏感なユーザーが多いのが特徴です。

指標名意味目的
インプレッション広告の表示回数広告の露出度を測る
クリック数広告がクリックされた回数広告への関心の度合いを測る
CTR(クリック率)クリック数÷インプレッション数広告のクリック率を測る
コンバージョン広告を通じて獲得したコンバージョン数広告の成果を測る
動画視聴完了率動画広告が最後まで視聴された割合動画広告への関心の度合いを測る

YouTube広告

YouTubeは、世界最大級の動画共有サイトです。幅広い年齢層に利用されており、さまざまなジャンルの動画広告を配信できます。

指標名意味目的
視聴回数広告動画が視聴された回数広告動画の視聴状況を測る
視聴率広告動画が最後まで視聴された割合広告動画への関心の度合いを測る
クリック数広告からリンク先への遷移数広告の誘導効果を測る
コンバージョン広告を通じて獲得したコンバージョン数広告の成果を測る

LINE広告

LINEは、国内で圧倒的なシェアを誇るメッセージアプリです。友だち追加を促進することで、継続的な顧客との接点を築くことができます。

指標名意味目的
インプレッション広告の表示回数広告の露出度を測る
クリック数広告がクリックされた回数広告への関心の度合いを測る
CTR(クリック率)クリック数÷インプレッション数広告のクリック率を測る
友だち追加数広告を通じて獲得した友だち追加数ファン獲得の効果を測る
メッセージ開封率広告メッセージが開封された割合広告メッセージへの関心の度合いを測る

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SNS広告の効果測定方法とその手順

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効果測定は、以下の手順に沿って行うことで、よりスムーズに進められます。

▼SNS広告の効果測定を実施する方法

  1. 目標とKPI/KGIの設定
  2. 測定期間の設定
  3. データの収集
  4. データの分析
  5. レポートの作成
  6. 改善策の実施【最重要】

1.目標とKPI/KGIの設定

まずは、達成したい目標を明確化し、その目標を達成するためのKPIを設定します。KGI(最終目標)を達成するために、どのようなKPIを設定する必要があるのかを検討しましょう。

例えば、ECサイトの売上増加をKGIとした場合、Webサイトへのアクセス数増加などをKPIとして設定できます。商品購入数増加、カート投入数増加なども設定することができる数値目標です。

認知、誘導、獲得、それぞれの目的によって、得るべき情報は変わってきます。

KGIからKPIへブレイクダウンすることで、目標達成までの道筋を明確化し、効果的な施策を打ち出せます。

2.測定期間の設定

KGIやKPIが決まった後は、目標とする期間を設定します。期間は、キャンペーン期間や月単位など、目的に合わせて設定しましょう。測定期間を設けることで、目標に対する進捗状況を定期的に確認できます。

細かく定期的にKPIの期間を設定することで、実際どのくらいのKPIを達成しているか・未達成かを確認しやすくなります。

3.データの収集

設定したKPIに基づき、必要なデータを収集します。データは、各SNSの管理画面や分析ツールなどを利用して収集します。正確な効果測定を行うためには、信頼性の高いデータを取得することが重要です。

何より、効果測定を感覚的にチェックするのではなく、データを定期的に確認することが大切です。客観的な評価を行いましょう。

4.データの分析

収集したデータを分析し、現状を把握します。目標達成度やKPIの達成状況などを分析することで、改善点が見えてきます。

データ分析には、さまざまなツールや手法がありますが、まずは基本的な分析から始め、徐々に高度な分析に挑戦していきましょう。

5.レポートの作成

分析結果をまとめ、レポートを作成します。レポートは、今後の改善活動に役立てるために、わかりやすく、更新可能な形で作成しましょう。関係者と共有することで、改善策を検討する際の材料となります。

6.改善策の実施【最重要】

分析結果に基づき、改善策を実施します。PDCAサイクルを回し、継続的に改善を繰り返すことが重要です。

PDCAは、PLAN(計画)、DO(実行)、CHECK(評価)、ACTION(改善)を繰り返すことを指します。

効果測定は、一度実施したら終わりではありません。定期的に効果測定をして、改善を繰り返すことで、SNS広告の効果を最大化できます。

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【現場のプロイチオシ】SNS広告の効果測定ツール

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効果測定を効率的に行うために、ツールを導入するのも有効です。ここでは、現場のプロがおすすめする効果測定ツールを4つ紹介します。

Google Analytics

Google Analyticsは、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。Webサイトへのアクセス状況やユーザー属性、行動などを分析できます。

基本的な指標を網羅しており、無料で利用できるため、初心者にとって導入しやすいツールです。

ただし、無料版では分析できるデータ量に制限があるため、大量のデータを扱う場合は有料版の導入を検討する必要があります。

アドエビス

アドエビスは、株式会社イルグルムが提供する、導入実績11,000件を超える広告効果測定ツールです。テレビCMやWeb広告など、さまざまな広告の効果を統合的に分析できます。

詳細な分析が可能で、広告効果の改善に役立ちます。費用は、プランやオプションによって異なりますが、月額5万円から利用可能です。

WebAntenna

WebAntenna(ウェブアンテナ)は、株式会社ビービットが提供するアクセス解析ツールです。ユーザーの行動を可視化し、Webサイトの改善に役立てることができます。

ヒートマップ機能やA/Bテスト機能など、豊富な機能が搭載されています。費用は、プランによって異なりますが、クリック数の従量制プランで月2万円からです。

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まとめ

SNS広告の効果測定は、目標達成のために欠かせないものです。効果測定をすることで、以下のようなメリットがあります。

  • 費用対効果を把握できる
  • 改善点を見つけ、PDCAサイクルを回せる
  • より効果的な広告運用ができる

ぜひ本記事を参考に、効果測定を実施し、SNS広告の成果を最大化しましょう。

Siencaでは、広告プランニングから適切なKPIの設定、広告出稿後の効果測定や分析、そして改善などのトータルサポートが可能です。

当社では、無料相談にも対応しています。SNSの効果測定やツール導入に関してご不明な点がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

著者(writer)
Sienca 事務局

リスティングをはじめとした運用型広告など、インターネット広告全般の運用サポートを実施しております。BtoCからBtoBまで様々なクライアント様の広告運用により得た知見を基にブログをお届けします。

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