SNS広告効果測定ガイド|方法やプロが使うツールについて解説
「なんとなくSNS広告を出しているけれど、効果が出ているのかわからない…」
「どの媒体に出稿すればいいか、判断ができない…」
そんな悩みをお持ちの広告担当者様も多いのではないでしょうか?
SNS広告は、多くの企業がマーケティングに活用していますが、効果測定を適切に行わなければ、費用対効果が悪化してしまう可能性があります。
本記事では、SNS広告の効果測定方法をステップごとに解説します。さらに、現場のプロが愛用する効果測定ツールもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。効果測定をマスターして、SNS広告のROI向上を目指しましょう。
- SNS広告の効果測定をする前にやるべきこと
- SNS広告の効果測定で使える指標
- SNS広告の媒体ごとに使われる指標と意味と目的
- SNS広告の効果測定方法とその手順
- SNS広告の効果測定ツール
株式会社クロスリスティングでは、Meta広告を含めた広告運用コンサルティングを提供しております。BtoC、BtoB問わず、様々な業種業態での広告運用で得た知見に基づき、最適な広告プランニングをご提案します。
⇒ サービス紹介資料のダウンロードはこちら
広告効果を高めたい方必見、Facebook・Instagramの特徴と広告の勝ちパターンを徹底解説!ダウンロードは無料です。
⇒ 解説資料のダウンロードはこちら
SNS広告の効果測定をする前にやるべきこと!

効果測定をスムーズに進めるために、事前準備が重要です。
準備不足の状態では「どの指標を分析すればいいのかわからない」「集計したデータから、次につながる示唆を得られない」といった事態に陥りかねません。
失敗しないために、以下の3つを準備しましょう。
▼効果測定をする前に行うべきこと3つ
- 施策①|目標設定を明確にする
- 施策②|ターゲットをCVさせる導線を明確にする
- 施策③|KPIと計測する指標を明確にする
下記、それぞれ詳しく説明していきます。
施策①|目標設定を明確にする
「そもそも、なぜSNS広告を運用するのか?」この問いに対する答えは、企業や商品によってさまざまです。
例えば、新商品の認知度向上やサービスへの会員登録者数増加、企業ブランディングの強化などが考えられます。
目標が定まっていないと、どの指標を計測すべきか判断できず、効果測定が迷走してしまいます。「何を達成したいのか」を明確にすることが、効果測定の第一歩です。
施策②|ターゲットをCVさせる導線を明確にする
SNS広告では、ユーザーをどのようにコンバージョンへ導くのか、導線を設計することが重要です。
例えば、Instagram広告で商品を認知させ、ECサイトへ誘導することが考えられます。ほかにも、Meta広告(旧Facebook広告)でクーポンを配布し、実店舗へ来店を促すといった導線もあります。
コンバージョンまでの道筋を明確化することで、ユーザーがどこで離脱しているのかを把握しましょう。離脱の原因を切り分けることで、改善ポイントを特定しやすくなります。
施策③|KPIと計測する指標を明確にする
KPIとは、目標達成度を測るための重要な指標のことです。例えば「Webサイトへのアクセス数」「資料請求件数」「フォロワー増加数」などが挙げられます。
KPIを設定することで、目標達成に向けた進捗状況を把握できます。数字の進捗が悪ければ、途中で軌道修正をすることも可能です。
株式会社クロスリスティングでは、Meta広告を含めた広告運用コンサルティングを提供しております。BtoC、BtoB問わず、様々な業種業態での広告運用で得た知見に基づき、最適な広告プランニングをご提案します。
⇒ サービス紹介資料のダウンロードはこちら
広告効果を高めたい方必見、Facebook・Instagramの特徴と広告の勝ちパターンを徹底解説!ダウンロードは無料です。
⇒ 解説資料のダウンロードはこちら
SNS広告の効果測定で使える指標

SNS広告の効果を正しく評価し、改善につなげるためには、適切な指標の選択と分析が不可欠です。ここでは、SNS広告の効果測定で活用できる指標を、以下の3つのカテゴリーに分けて詳しく解説します。
▼SNS広告の効果測定で使用する指標
- 指標①|認知度向上を測る指標
- 指標②|行動促進を測る指標
- 指標③|顧客獲得を測る指標
それぞれ見ていきましょう。
認知度向上を測る指標
認知度向上を目的とする際に用いられる指標です。
指標名 | 目的・ケース |
---|---|
インプレッション数 | 広告の表示回数 |
リーチ | 広告に接触したユーザー数 |
エンゲージメント | ユーザーの反応(いいね、コメント、シェアなど) |
インプレッション数
インプレッション数とは、広告が表示された回数のことです。
広告が多くのユーザーに表示されているほど、認知度向上が期待できます。ただし、インプレッション数が多いだけでは、ユーザーが実際に広告に興味を持っているとは限りません。他の指標と組み合わせて分析することが重要です。
リーチ
リーチとは、広告に接触したユーザー数のことです。インプレッション数と異なり、同じユーザーに複数回表示された場合は1としてカウントされます。リーチ数が多いほど、より多くのユーザーに広告を届けられたと言えます。
エンゲージメント
エンゲージメントとは、いいねやコメント、シェアなど、ユーザーが広告に対して行った反応のことです。エンゲージメントが多いほど、ユーザーが広告に興味を持ち、積極的に関わっていることを示します。高いエンゲージメント率は、ブランドへの愛着や購買意欲の向上につながると考えられます。
行動促進を測る指標
ユーザーに具体的な行動を促すことを目的とする際に用いられる指標です。
指標名 | 目的・ケース |
---|---|
クリック数 | 広告がクリックされた回数 |
CTR(クリック率) | クリック数÷インプレッション数 |
CPA(顧客獲得単価) | 広告費÷コンバージョン数 |
クリック数
クリック数とは、広告がクリックされた回数のことです。
クリック数が多ければ、ユーザーが広告に興味を持ち、リンク先に移動したことを意味します。クリック数は、広告の訴求力や、ランディングページへの導線の適切さを評価する指標となります。
CTR(クリック率)
CTRとは、Click Through Rateの略で、広告のクリック率のことです。
CTRは「クリック数÷インプレッション数」で計算されます。CTRが高いほど、広告がユーザーの興味を引き、クリックされていると言えます。
CTRを向上させるためには、広告のクリエイティブやターゲティングを改善する必要があります。
CPA(顧客獲得単価)
CPAとは、Cost Per Acquisitionの略で、顧客獲得単価のことです。
CPAは「広告費÷コンバージョン数」で計算されます。CPAが低いほど、効率的に顧客を獲得できていると言えます。
CPAを改善するためには、広告費用を抑える、あるいはコンバージョン数を増やす施策が必要です。
顧客獲得を測る指標
顧客獲得を目的とする際に用いられる指標です。
指標名 | 目的・ケース |
---|---|
コンバージョン(CV) | 目標として設定した行動 |
CVR(コンバージョン率) | コンバージョン数÷クリック数 |
リード獲得数 | 資料請求や問い合わせなど、見込み顧客を獲得した数 |
コンバージョン(CV)
コンバージョンとは、目標として設定した行動のことです。
ECサイトであれば商品購入、会員制サービスであれば会員登録などがコンバージョンとして設定されます。コンバージョン数は、SNS広告の最終的な成果を測る指標となります。
CVR(コンバージョン率)
CVRとは、Conversion Rateの略で、コンバージョン率のことで、広告をクリックしたユーザーが、最終的な成果に至る割合を示す指標です。
CVRは「コンバージョン数÷クリック数」で計算されます。CVRが高いほど、広告からコンバージョンに至るユーザーが多く、CVRを向上させるには、ランディングページの改善などが有効です。
リード獲得数
リード獲得数とは、資料請求や問い合わせなど、見込み顧客を獲得した数のことです。リード獲得数を増やすことで、将来的な顧客獲得につなげることが期待できます。
株式会社クロスリスティングでは、Meta広告を含めた広告運用コンサルティングを提供しております。BtoC、BtoB問わず、様々な業種業態での広告運用で得た知見に基づき、最適な広告プランニングをご提案します。
⇒ サービス紹介資料のダウンロードはこちら
広告効果を高めたい方必見、Facebook・Instagramの特徴と広告の勝ちパターンを徹底解説!ダウンロードは無料です。
⇒ 解説資料のダウンロードはこちら
SNS広告の媒体ごとに使われる指標と意味と目的

SNS広告は、媒体によって利用できる指標や、重視すべき指標が異なります。主な媒体ごとの指標をまとめました。目的によって、使い分けを検討してみてください。
Instagram広告
Instagramは、視覚的な情報に特化したSNSです。そのため、画像や動画のクオリティが広告効果に大きく影響します。
指標名 | 意味 | 目的 |
---|---|---|
インプレッション | 広告の表示回数 | 広告の露出度を測る |
リーチ | 広告に接触したユーザー数 | 広告の到達範囲を測る |
Webサイトクリック数 | 広告からWebサイトへの遷移数 | 広告の誘導効果を測る |
エンゲージメント | いいね、コメント、シェアなどの反応数 | ユーザーの反応を測る |
動画視聴回数 | 動画広告が再生された回数 | 動画広告の視聴状況を測る |
Meta広告(旧Facebook広告)
Meta(旧Facebook)は、実名登録制のSNSです。そのため、ユーザーの属性情報に基づいた詳細なターゲティングが可能です。
指標名 | 意味 | 目的 |
---|---|---|
リーチ | 広告に接触したユーザー数 | 広告の到達範囲を測る |
ページいいね! | 広告を通じて獲得したページいいね!数 | ファン獲得の効果を測る |
リンククリック数 | 広告からリンク先への遷移数 | 広告の誘導効果を測る |
コンバージョン | 広告を通じて獲得したコンバージョン数 | 広告の成果を測る |
TikTok広告
TikTokは、ショート動画に特化したSNSです。若年層を中心に人気が高く、トレンドに敏感なユーザーが多いのが特徴です。
指標名 | 意味 | 目的 |
---|---|---|
インプレッション | 広告の表示回数 | 広告の露出度を測る |
クリック数 | 広告がクリックされた回数 | 広告への関心の度合いを測る |
CTR(クリック率) | クリック数÷インプレッション数 | 広告のクリック率を測る |
コンバージョン | 広告を通じて獲得したコンバージョン数 | 広告の成果を測る |
動画視聴完了率 | 動画広告が最後まで視聴された割合 | 動画広告への関心の度合いを測る |
YouTube広告
YouTubeは、世界最大級の動画共有サイトです。幅広い年齢層に利用されており、さまざまなジャンルの動画広告を配信できます。
指標名 | 意味 | 目的 |
---|---|---|
視聴回数 | 広告動画が視聴された回数 | 広告動画の視聴状況を測る |
視聴率 | 広告動画が最後まで視聴された割合 | 広告動画への関心の度合いを測る |
クリック数 | 広告からリンク先への遷移数 | 広告の誘導効果を測る |
コンバージョン | 広告を通じて獲得したコンバージョン数 | 広告の成果を測る |
LINE広告
LINEは、国内で圧倒的なシェアを誇るメッセージアプリです。友だち追加を促進することで、継続的な顧客との接点を築くことができます。
指標名 | 意味 | 目的 |
---|---|---|
インプレッション | 広告の表示回数 | 広告の露出度を測る |
クリック数 | 広告がクリックされた回数 | 広告への関心の度合いを測る |
CTR(クリック率) | クリック数÷インプレッション数 | 広告のクリック率を測る |
友だち追加数 | 広告を通じて獲得した友だち追加数 | ファン獲得の効果を測る |
メッセージ開封率 | 広告メッセージが開封された割合 | 広告メッセージへの関心の度合いを測る |
株式会社クロスリスティングでは、Meta広告を含めた広告運用コンサルティングを提供しております。BtoC、BtoB問わず、様々な業種業態での広告運用で得た知見に基づき、最適な広告プランニングをご提案します。
⇒ サービス紹介資料のダウンロードはこちら
広告効果を高めたい方必見、Facebook・Instagramの特徴と広告の勝ちパターンを徹底解説!ダウンロードは無料です。
⇒ 解説資料のダウンロードはこちら
SNS広告の効果測定方法とその手順

効果測定は、以下の手順に沿って行うことで、よりスムーズに進められます。
▼SNS広告の効果測定を実施する方法
- 目標とKPI/KGIの設定
- 測定期間の設定
- データの収集
- データの分析
- レポートの作成
- 改善策の実施【最重要】
1.目標とKPI/KGIの設定
まずは、達成したい目標を明確化し、その目標を達成するためのKPIを設定します。KGI(最終目標)を達成するために、どのようなKPIを設定する必要があるのかを検討しましょう。
例えば、ECサイトの売上増加をKGIとした場合、Webサイトへのアクセス数増加などをKPIとして設定できます。商品購入数増加、カート投入数増加なども設定することができる数値目標です。
認知、誘導、獲得、それぞれの目的によって、得るべき情報は変わってきます。
KGIからKPIへブレイクダウンすることで、目標達成までの道筋を明確化し、効果的な施策を打ち出せます。
2.測定期間の設定
KGIやKPIが決まった後は、目標とする期間を設定します。期間は、キャンペーン期間や月単位など、目的に合わせて設定しましょう。測定期間を設けることで、目標に対する進捗状況を定期的に確認できます。
細かく定期的にKPIの期間を設定することで、実際どのくらいのKPIを達成しているか・未達成かを確認しやすくなります。
3.データの収集
設定したKPIに基づき、必要なデータを収集します。データは、各SNSの管理画面や分析ツールなどを利用して収集します。正確な効果測定を行うためには、信頼性の高いデータを取得することが重要です。
何より、効果測定を感覚的にチェックするのではなく、データを定期的に確認することが大切です。客観的な評価を行いましょう。
4.データの分析
収集したデータを分析し、現状を把握します。目標達成度やKPIの達成状況などを分析することで、改善点が見えてきます。
データ分析には、さまざまなツールや手法がありますが、まずは基本的な分析から始め、徐々に高度な分析に挑戦していきましょう。
5.レポートの作成
分析結果をまとめ、レポートを作成します。レポートは、今後の改善活動に役立てるために、わかりやすく、更新可能な形で作成しましょう。関係者と共有することで、改善策を検討する際の材料となります。
6.改善策の実施【最重要】
分析結果に基づき、改善策を実施します。PDCAサイクルを回し、継続的に改善を繰り返すことが重要です。
PDCAは、PLAN(計画)、DO(実行)、CHECK(評価)、ACTION(改善)を繰り返すことを指します。
効果測定は、一度実施したら終わりではありません。定期的に効果測定をして、改善を繰り返すことで、SNS広告の効果を最大化できます。
株式会社クロスリスティングでは、Meta広告を含めた広告運用コンサルティングを提供しております。BtoC、BtoB問わず、様々な業種業態での広告運用で得た知見に基づき、最適な広告プランニングをご提案します。
⇒ サービス紹介資料のダウンロードはこちら
広告効果を高めたい方必見、Facebook・Instagramの特徴と広告の勝ちパターンを徹底解説!ダウンロードは無料です。
⇒ 解説資料のダウンロードはこちら
【現場のプロイチオシ】SNS広告の効果測定ツール

効果測定を効率的に行うために、ツールを導入するのも有効です。ここでは、現場のプロがおすすめする効果測定ツールを4つ紹介します。
Google Analytics
Google Analyticsは、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。Webサイトへのアクセス状況やユーザー属性、行動などを分析できます。
基本的な指標を網羅しており、無料で利用できるため、初心者にとって導入しやすいツールです。
ただし、無料版では分析できるデータ量に制限があるため、大量のデータを扱う場合は有料版の導入を検討する必要があります。
アドエビス
アドエビスは、株式会社イルグルムが提供する、導入実績11,000件を超える広告効果測定ツールです。テレビCMやWeb広告など、さまざまな広告の効果を統合的に分析できます。
詳細な分析が可能で、広告効果の改善に役立ちます。費用は、プランやオプションによって異なりますが、月額5万円から利用可能です。
WebAntenna
WebAntenna(ウェブアンテナ)は、株式会社ビービットが提供するアクセス解析ツールです。ユーザーの行動を可視化し、Webサイトの改善に役立てることができます。
ヒートマップ機能やA/Bテスト機能など、豊富な機能が搭載されています。費用は、プランによって異なりますが、クリック数の従量制プランで月2万円からです。
株式会社クロスリスティングでは、Meta広告を含めた広告運用コンサルティングを提供しております。BtoC、BtoB問わず、様々な業種業態での広告運用で得た知見に基づき、最適な広告プランニングをご提案します。
⇒ サービス紹介資料のダウンロードはこちら
広告効果を高めたい方必見、Facebook・Instagramの特徴と広告の勝ちパターンを徹底解説!ダウンロードは無料です。
⇒ 解説資料のダウンロードはこちら
まとめ
SNS広告の効果測定は、目標達成のために欠かせないものです。効果測定をすることで、以下のようなメリットがあります。
- 費用対効果を把握できる
- 改善点を見つけ、PDCAサイクルを回せる
- より効果的な広告運用ができる
ぜひ本記事を参考に、効果測定を実施し、SNS広告の成果を最大化しましょう。
Siencaでは、広告プランニングから適切なKPIの設定、広告出稿後の効果測定や分析、そして改善などのトータルサポートが可能です。
当社では、無料相談にも対応しています。SNSの効果測定やツール導入に関してご不明な点がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。