Web広告の効果測定や押さえるべき指標を解説|おすすめツールも紹介

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Web広告を出稿しているものの、本当に効果が出ているのかわからない、費用対効果が合っているのか不安、といった悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

Web広告は、適切な効果測定と分析を行うことで費用対効果を最大化させ、ビジネスの成長を加速させる強力なマーケティングツールへと進化します。

本記事では、Web広告の効果測定で必ず押さえておくべき指標や、効果的な測定方法、そして分析に基づいた改善のポイントまでを網羅的に解説します。

■この記事でわかる内容
  • Web広告の効果測定とは?
  • Web広告の効果測定をする際に基本となる指標7つ
  • Web広告の効果測定をする際のポイント6つ
  • Web広告の効果測定後の振り返り

これを読めば、Web広告運用におけるPDCAサイクルを回し、着実に成果を上げていくことができるでしょう。

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Web広告の効果測定とは?

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Web広告の効果測定とは、出稿した広告がどれだけの成果を上げたのかを数値化して分析することです。これにより、費用対効果を把握し、今後の広告運用を改善していくことができます。

Web広告にはさまざまな種類があるため、それぞれの特徴を理解し、適切な効果測定を行うことが重要です。

効果測定の指標には、インプレッションやクリック率、コンバージョン率などがあり、複数の指標を見ることで分析の精度を高められます。

Web広告の主な種類

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Web広告には、さまざまな種類があります。ここからは、5つの広告について解説します。

▼Web広告の主な種類
リスティング広告
リターゲティング広告
ディスプレイ広告
動画広告
SNS広告

リスティング広告

リスティング広告は、ユーザーが検索エンジンでキーワードを入力した際に、検索結果ページに表示される広告です。ユーザーの検索意図と関連性の高い広告を表示できるため、効果的な集客が期待できます。

リスティング広告の効果測定では、クリック数、クリック率、コンバージョン率、コンバージョン単価などを分析します。これらの指標から、どのキーワードで広告を出稿するのが効果的か、広告文は改善すべきかなどを判断できます。

リターゲティング広告

リターゲティング広告は、一度Webサイトに訪れたユーザーに対して、再度広告を表示する手法です。ユーザーの興味関心に基づいた広告を表示できるため、コンバージョン率の向上が期待できます。

リターゲティング広告の効果測定では、コンバージョンに至るまでのユーザーの行動を分析することが重要です。例えば、ユーザーがどのページを閲覧した後にコンバージョンに至っているのかを分析することで、Webサイトの改善に役立てることができます。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webサイトのコンテンツ内に画像や動画などを用いて表示する広告です。視覚的に訴求力の高い広告を表示できるため、ブランド認知度の向上や購買意欲の促進にも効果的と言えます。

ディスプレイ広告の効果測定では、インプレッション数やクリック率だけでなく、ブランドリフト調査などを実施することで、広告がブランドイメージに与えた影響を測定することも重要です。

動画広告

動画広告は、動画コンテンツを用いて商品やサービスを宣伝する広告です。視覚的に情報を伝えやすく、ユーザーの印象に残りやすいという特徴があります。

動画広告の効果測定では、視聴回数や視聴完了率などを分析することで、ユーザーの関心を惹きつける動画を制作できているかを評価できます。また、動画広告からWebサイトへの流入数やコンバージョン数を測定することで、広告の効果をより詳細に分析することも可能です。

SNS広告

SNS広告は、Meta(旧Facebook)やX(旧Twitter)などのソーシャルメディアで配信される広告です。ユーザーの属性や興味関心に基づいたターゲティングが可能なため、効率的に広告を配信できます。

SNS広告の効果測定では、エンゲージメント率やコンバージョン率などを分析することで、広告がユーザーにどのように受け止められているかを把握できます。また、SNS広告からWebサイトへの流入数やコンバージョン数を測定することで、広告の効果をより詳細に分析することも可能です。

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Web広告の効果測定をする際に基本となる指標7つ

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Web広告の効果測定では、さまざまな指標を参考にしますが、ここでは基本となる7つの指標について解説します。

▼Web広告の効果測定をする際に基本となる指標7つ
インプレッション(IMP)
クリック率(CTR)
コンバージョン率(CVR)
クリック単価(CPC)
顧客獲得単価(CPA)
広告の費用対効果(ROAS)
ライフタイムバリュー(LTV)

インプレッション(IMP)

インプレッションとは、広告が表示された回数のことで、広告がどれだけ多くのユーザーに露出されたのかを把握するための指標です。

インプレッション数は、Web広告の成果に影響を与える重要な要素の一つと言えます。広告が表示されなければユーザーの目に触れる機会がなく、クリックやコンバージョンにつながる可能性もゼロになってしまうためです。

インプレッション数を増やすためには、広告の掲載面を増やしたり、ターゲティングを最適化したりといった対策を講じる必要があります。

インプレッション数が多いからといって、必ずしもWeb広告の成果が高いとは限りません。しかし、インプレッション数が少なければ、Web広告の効果は限定的になってしまうため、まずはインプレッション数を増やすための施策を検討することが重要です。

クリック率(CTR)

クリック率(CTR)とは、広告が表示された回数に対して、クリックされた回数の割合を示す指標です。広告の誘導力や魅力度を測るために用いられます。

CTRの計算式は以下の通りです。

CTR = クリック数 ÷ インプレッション数 × 100

CTRは、Web広告の効果を測る上で重要な指標の一つと言えます。CTRが高いと、それだけ多くのユーザーが広告に興味を示し、クリックしてサイトに訪れていることを意味するからです。クリックされなければ、その先のコンバージョン(購入や会員登録など)につながる可能性も低くなってしまいます。

CTRを高めるためには、ユーザーの目を引き、クリックしたくなるような広告を作成することが重要です。

コンバージョン率(CVR)

コンバージョン率(CVR)とは、Webサイトに訪れたユーザーのうち、目的の行動(コンバージョン)を達成した割合を示す指標です。

コンバージョンとは、Webサイトにおける最終的な目標を指し、商品の購入やサービスの申し込み、資料請求などが挙げられます。

CVRは、Web広告の最終的な成果を測る上で重要な指標です。CVRの高さは、多くのユーザーがWebサイト上で目的の行動を達成していることを意味しているのです。

CVRを高めるためには、Webサイトのデザインやコンテンツを改善し、ユーザーがコンバージョンしやすいように導く必要があります。例えば、コンバージョンまでの導線を明確にすることや、フォーム入力の手間を減らすことなどが挙げられます。

クリック単価(CPC)

クリック単価(CPC)とは、広告が1回クリックされるごとに発生する費用のことで、広告の費用対効果を測るために非常に重要な指標です。クリック課金型広告(PPC広告)はクリックされるごとに費用が発生する仕組みになっているため、CPCが高ければ高いほど、広告費用がかさんでしまうからです。

CPCは、入札額や広告の品質など、さまざまな要素によって変動します。CPCは、Web広告の費用対効果に大きく影響する指標です。CPCを意識することで、より効率的な広告運用を行うことができます。

顧客獲得単価(CPA)

顧客獲得単価(CPA)とは、一人の顧客を獲得するためにかかった費用のことで、広告の費用対効果を測る上で重要な指標です。

CPAは以下の式で算出できます。

CPA = 広告費用 ÷ 獲得顧客数

CPAを抑制するためには、コンバージョン率を高める施策を検討する必要があります。

例えば、ランディングページのデザインやコンテンツを改善することで、コンバージョン率を高め、CPAを抑制できます。

広告の費用対効果(ROAS)

広告の費用対効果(ROAS)とは、広告費用に対して得られた収益の割合を示す指標で、広告投資の効率性を測るために用いられます。

ROASは以下の式で算出できます。

ROAS = 広告からの収益 ÷ 広告費用 × 100

ROASを高めるためには、コンバージョン率の高い広告展開を行う必要があります。例えば、広告を配信するターゲット層を絞り込むことでコンバージョン率を高め、ROASを向上させることができます。

また、ユーザーの目を引き、クリックしたくなるような広告クリエイティブを作成することでコンバージョン率を高め、ROASを向上させることも可能です。

ライフタイムバリュー(LTV)

ライフタイムバリュー(LTV)とは、一人の顧客から生涯にわたって得られる収益の総額のことです。顧客との長期的な関係を構築することで、LTVを高めることができます。

LTVはさまざまな算出方法で求めることができますが、代表的な求め方として以下の式があります。

LTV = 平均購入単価 × 粗利率 × 平均購入頻度(回/年)× 平均継続期間(年)

LTVを明らかにすることで、顧客獲得コストの最適化や広告戦略の立案、顧客維持施策を検討できます。LTVを向上させるためには、顧客満足度を高め、顧客ロイヤリティを向上させることが重要です。

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Web広告の効果測定をする際のポイント6つ

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ここからは、Web広告の効果測定をする際のポイントを6つご紹介します。

▼Web広告の効果測定をする際のポイント
ターゲット層を意識する
目標を立てる
計測ツールを活用する
外的要因を把握する
商材の市場規模を把握する
目的に応じて追う指標が異なる

ターゲット層を意識する

Web広告の効果測定を行う際には、ターゲット層を意識することが重要です。ターゲット層によって、広告の効果を測る指標や、効果的な広告クリエイティブ、配信方法などが異なるためです。

例えば、若年層をターゲットにした広告の場合、SNSでのエンゲージメント率や動画広告の視聴完了率などを重視する必要があります。一方、高齢者をターゲットにした広告の場合、クリック率やコンバージョン率などを重視すると良いでしょう。

また、ターゲット層の興味関心に合わせた広告クリエイティブを作成することも重要です。例えば、若年層向けの広告であれば、流行の音楽やアニメーションなどを活用した、視覚的にインパクトのあるクリエイティブが効果的です。一方、高齢者向けの広告であれば、落ち着いた雰囲気で、文字が大きく見やすいデザインが良いとされます。

このように、誰に向けてどこに出稿するか、どんな訴求で出稿するかを決めるためにターゲットを定めましょう。

目標を立てる

Web広告の効果測定を行う際には、事前に目標を立てておくことが重要です。目標がない状態では、効果測定の結果をどのように評価すれば良いのか分からず、改善につなげることができません。

目標設定の際には、先述した効果測定の指標を絞り込んでおくことをおすすめします。

また、目標を設定する際は、具体性、測定可能であること、現実的に達成可能であることなどを意識しましょう。

計測ツールを活用する

Web広告の効果測定には、さまざまなツールを活用することができます。ツールを活用することで、Webサイトへのアクセス状況やユーザーの行動、広告の成果などを詳細に分析可能です。

完全無料で計測ツールを使いたい方は、Googleアナリティクス(GA4)がおすすめです。運用している広告に合わせて詳細な設定を行えば、広告の効果測定にも十分利用できます。

外的要因を把握する

Web広告の効果測定では、外的要因の把握も欠かせません。その時のトレンドや口コミなどの外的要因次第で、広告の効果とは関係なく売上が伸びることもあるからです。

例えば、同じジャンルのサービスが話題になれば、自社商品の売上も伸びる可能性があります。タイミング次第でWeb広告の効果が変動する可能性があるため、正確な効果測定を行うには外的要因を把握しておくことが重要です。

商材の市場規模を把握する

商材の市場規模を把握することも、Web広告の効果測定において重要です。市場規模が大きい商材は、多くの顧客にリーチできる可能性が高いですが、競合も多い可能性があります。そのため、競合との差別化を図り、効果的な広告展開を行う必要があるでしょう。

一方、市場規模が小さい商材は、広告効果が限定的になる可能性が高いです。そのため、ニッチな市場をターゲットに、効率的な広告配信を行う必要があります。

目的に応じて追う指標が異なる

Web広告の目的によって、追うべき指標は異なります。例えば、認知度向上を目的とする場合はインプレッション数やリーチ数などを重視します。Webサイトへの誘導を目的とする場合はクリック数やクリック率などを重視します。

また、リード獲得を目的とする場合はコンバージョン数やコンバージョン率などを重視する必要があります。

Web広告の目的を明確にし、それに合わせた指標を追うことで、効果的な広告運用を行うことが可能です。

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Web広告の効果測定後の振り返り

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Web広告の効果測定をしたら、振り返りも併せて行うことが重要です。ここからは、振り返りの方法を3つご紹介します。

▼Web広告の効果測定後の振り返り
広告施策ごとに振り返る
データを細分化して振り返る
改善策を考える

広告施策ごとに振り返る

まずは、広告施策ごとに振り返りを行いましょう。

Web広告には、リスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告などさまざまな種類があります。それぞれの広告施策ごとに目標とする成果や指標、ターゲット層などが異なるため、施策ごとに振り返りを行うことが重要です。

広告施策を振り返る際には、指標を順番に見るのではなく、成果につながる指標と費用対効果を見る指標を優先的に分析する必要があります。

配信するターゲットは適切だったか、広告費用は効率よく投下できたかといった視点で振り返ることが重要です。

データを細分化して振り返る

次に、データを細分化して振り返りましょう。

データを細分化して分析することで、より深い洞察を得ることができ、効果的な改善策を検討することができます。例えば、年齢や性別、地域ごとにデータを分析することで、ターゲット層に合わせた広告配信が可能です。

また、キーワードごとの分析や広告文、ランディングページの分析も併せて行いましょう。

改善策を考える

最後に、振り返りによって明らかになった課題を解決するための改善策を検討します。分析結果次第で、広告クリエイティブの改善やターゲティングの見直し、キーワードの追加・削除、入札価格の調整を行う必要があります。

広告クリエイティブや文章の改善を行う際には、ABテストを行い、より効果が高い方を選択するようにしましょう。

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まとめ

今回の記事では、Web広告の効果測定で必ず押さえておくべき指標や、効果的な測定方法などをご紹介しました。

Web広告にはさまざまな種類があり、それぞれの広告に合わせて適切な指標を見る必要があります。

Web広告の効果を高めるには、広告の目的に応じて適切に効果検証を行い、PDCAサイクルを回すことが重要です。優先すべき指標を定め、測定・分析・振り返りし、Web広告の効果を最大化しましょう。

広告運用を自身で行うのが不安な方は、プロの手を借りてみるのも一つの手です。クロスリスティングでは、プロダクト提供だけでなく、リスティング広告を含めた広告運用コンサルティングも提供しています。

広告運用による集客だけでなく、集客からの分析や顧客育成の領域まで、デジタルマーケティング全般を網羅したサポートが可能です。無料相談も行っておりますので、広告運用やデジタルマーケティングにお困りの際はお気軽にご相談ください。

著者(writer)
Sienca 事務局

リスティングをはじめとした運用型広告など、インターネット広告全般の運用サポートを実施しております。BtoCからBtoBまで様々なクライアント様の広告運用により得た知見を基にブログをお届けします。

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