YouTube広告の効果測定で重要な10の指標|各指標の定義や確認方法、改善策を解説

web広告

  • HOME
  • ブログ
  • web広告
  • YouTube広告の効果測定で重要な10の指標|各指標の定義や確認方法、改善策を解説

YouTube広告で成果を最大化するコツは、適切な指標で効果を測定し、改善につなげることです。

そこで今回は、YouTube広告の効果測定において特に重要な10の指標を中心に、それぞれの定義や確認方法、さらに成果が出ないときの改善策まで解説します。

具体的な改善アクションにつなげられるよう、本記事を読んで、YouTube広告の効果測定の基本から応用までを把握しましょう。

株式会社クロスリスティングでは、YouTube広告を含めた広告運用コンサルティングを提供しております。BtoC、BtoB問わず、様々な業種業態での広告運用で得た知見に基づき、最適な広告プランニングをご提案します。
サービス紹介資料のダウンロードはこちら

YouTube広告の全てを資料にまとめました。成果を最大化させるYouTube広告完全ガイドブック。ダウンロードは無料です。⇒ 解説資料のダウンロードはこちら

YouTube広告の効果測定における代表的な指標

s_25_youtube_01

YouTube広告の効果を測定する上で特に重要な、以下の指標を解説します。

  • 表示回数(インプレッション)
  • 視聴回数
  • 再生時間
  • 視聴率
  • 視聴完了率
  • クリック数
  • CTR(クリック率)
  • CPV(広告視聴単価)
  • コンバージョン数
  • CVR(コンバージョン率)
  • その他の指標

パフォーマンスを正しく評価できるよう、上記の指標を順に確認していきましょう。

表示回数(インプレッション)

表示回数(インプレッション)とは、広告が表示された回数を指します。

ユーザーの画面に広告が1回表示されるごとに1としてカウントされます。YouTube広告における表示回数は、広告がユーザーにどれだけリーチしているかを示す基本的な指標です。

視聴回数

視聴回数とは、広告が一定時間以上視聴された回数を指し、以下の2つに分けられます。

スキップ可能なインストリーム広告以下のいずれかを満たした場合に1回カウントされます。
・ユーザーが広告を30秒間(広告が30秒未満の場合は最後まで)視聴した場合
・または、視聴時間に関わらず広告に対してアクション(クリックなど)を行った場合
バンパー広告(30秒未満)広告が最後まで表示された場合に1回カウントされます。

視聴回数は「再生回数」と混同されがちですが、YouTube広告における「視聴回数」は広告の特定の条件を満たした場合にカウントされるのに対し、一般的なYouTube動画の「再生回数」はユーザーが動画を再生した回数を指すという違いがあります。

広告においては「視聴回数」と表現されることが多いです。

再生時間

再生時間とは、ユーザーが広告を視聴した合計時間を指します。

この指標は、ユーザーが広告にどれだけ関心を持ち、長く視聴しているかを示す指標となります。

特にスキップ可能なインストリーム広告において、広告のどの部分まで視聴されているか(視聴維持率)を把握する上で重要です。

視聴率

視聴率とは、広告が表示された回数(インプレッション)に対して、実際に視聴された回数(視聴回数)の割合を指します。

算出方法:視聴回数÷表示回数×100(%)

この指標は、広告が表示されたユーザーのうち、どれだけの割合が広告を「視聴」という形で認識・関心を示したかを表します。平均的な視聴率は広告フォーマットやターゲティングによって変わります。

スキップ可能なインストリーム広告の場合、一般的に数%〜数十%程度となることが多いです。

視聴完了率

視聴完了率とは、広告が表示された回数(インプレッション)に対して、広告が最後まで視聴された回数の割合を指します。

特にスキップできない広告やバンパー広告のように短い広告で重視される指標です。

スキップ可能なインストリーム広告の場合は、広告の長さに対する視聴時間の割合を示す「視聴維持率」がより重視される傾向があります。

算出方法:広告が最後まで視聴された回数÷表示回数×100(%)

平均的な視聴完了率は、広告のフォーマットやクリエイティブ、ターゲットによって異なります。短いバンパー広告などは視聴完了率が高くなりやすいです。

クリック数

クリック数とは、広告のCTA(行動喚起)ボタンや見出しなどがクリックされた回数を指します。

ユーザーが広告をクリックして、設定されたリンク先(ウェブサイトなど)に遷移した回数をカウントします。

この指標は、広告を見たユーザーが広告の内容に興味を持ち、さらに詳しい情報やサービスを求めて行動したかを示します。

CTR(クリック率)

CTR(Click Through Rate)とは、広告が表示された回数(インプレッション)に対して、どれだけクリックされたのかを意味します。広告の魅力やターゲティングの精度を示す重要な指標です。

算出方法:クリック数÷表示回数×100(%)

業界や広告フォーマット、ターゲティングによってCTRの平均値は異なります。一般的に、ターゲットを絞った広告や、強力なクリエイティブを持つ広告はCTRが高くなる傾向があります。

YouTube広告全体の平均CTRは数%と言われることが多いですが、あくまで目安と考えましょう。

CPV(広告視聴単価)

CPV(Cost Per View)とは、広告が1回視聴されるごとに発生する費用を指します。スキップ可能なインストリーム広告など、CPV課金形式の広告で用いられる指標です。

算出方法:広告費用合計÷視聴回数合計

CPVは入札戦略やターゲティング、競合状況によって変動します。

平均的なCPVは、広告のターゲット層や広告枠の競争率によって異なります。CPVが低いほど、より多くのユーザーに効率的に広告を視聴させられていると言えます。

コンバージョン数

コンバージョン数とは、広告をクリックまたは視聴したユーザーが、広告主があらかじめ設定した最終的な目標行動(商品購入、資料請求、問い合わせなど)を完了した回数を指します。広告の効果を最終的な成果で評価する上で重要な指標です。

コンバージョンを正しく測定するためには、事前にコンバージョントラッキングの設定が必要です。また、コンバージョンは広告に接触してから一定期間内(コンバージョン期間)に発生した行動がカウントされます。

CVR(コンバージョン率)

CVR(Conversion Rate)とは、広告をクリックまたは視聴したユーザーのうち、コンバージョンに至った割合を指します。広告の成果を効率性で評価する指標です。

算出方法:コンバージョン数÷クリック数
または
コンバージョン数÷視聴回数×100(%)

どの指標を分母とするかは、広告の目的や計測設定によって異なります。クリックを起点とする場合はクリック数を、視聴を起点とする場合は視聴回数を用いることが一般的です。平均的なCVRも業界や商品・サービス、広告の質、ランディングページなどによって変動します。

その他の指標

他にも、YouTubeアナリティクスやGoogle広告管理画面では、以下のような指標があり、動画広告の効果測定に役立つ可能性があります。

指標名定義確認できる場所例
視聴維持率動画の再生時間のうち、ユーザーがどの程度の割合を視聴したかを示す指標。YouTubeアナリティクス
ユニーク視聴者数動画広告を視聴した重複を除いたユーザー数。YouTubeアナリティクス
リーチ広告が配信された重複を除いたユーザー数。Google広告管理画面、YouTubeアナリティクス(コンテンツタブ)
フリークエンシーユーザー一人あたりに広告が表示された平均回数。Google広告管理画面、YouTubeアナリティクス(コンテンツタブ)
費用広告に費やした合計費用。Google広告管理画面、YouTubeアナリティクス
平均視聴単価広告が1回視聴された際の平均費用(CPVと同じ意味合いで使われることも)。Google広告管理画面
視認性(Active View)広告がユーザーに視認可能な状態で表示された割合。Google広告管理画面
エンゲージメント広告に対する「いいね」「コメント」「チャンネル登録」などの反応。YouTubeアナリティクス
エンゲージメント率表示回数に対するエンゲージメントの割合。YouTubeアナリティクス

これらの指標は、広告のパフォーマンスを多角的に分析し、改善策を検討する上で役立ちます。

株式会社クロスリスティングでは、YouTube広告を含めた広告運用コンサルティングを提供しております。BtoC、BtoB問わず、様々な業種業態での広告運用で得た知見に基づき、最適な広告プランニングをご提案します。
サービス紹介資料のダウンロードはこちら

YouTube広告の全てを資料にまとめました。成果を最大化させるYouTube広告完全ガイドブック。ダウンロードは無料です。⇒ 解説資料のダウンロードはこちら

YouTubeアナリティクスで動画広告の効果を確認する方法

s_25_youtube_02

YouTubeアナリティクスは、自身のYouTubeチャンネルにアップロードした動画全体のパフォーマンスを確認するためのツールですが、Google広告で配信した動画広告の効果の一部も確認できます。

ここではYouTubeアナリティクスにアクセスし、動画広告に関連する指標を確認する方法を解説します。

まずは、YouTube Studioにアクセスしてください。

すると以下のような画面が開かれるので、左側メニューから「アナリティクス」をご選択いただくと、YouTubeアナリティクスを開くことができます。

s_25_youtube_03

YouTubeアナリティクスにアクセスしたら、各画面で動画広告に関連する様々な指標を確認できます。

「概要」画面で見られること

「概要」画面では、チャンネル全体のパフォーマンスのサマリーを確認できます。

s_25_youtube_04

期間を設定すると、動画広告を配信した期間の視聴回数や再生時間、チャンネル登録者数などの全体的な変動を把握できます。広告経由の視聴がチャンネル全体のパフォーマンスにどのように影響しているかを見るのに役立ちます。

「コンテンツ」画面で見られること

「コンテンツ」画面では、個別の動画のパフォーマンスを分析できます。

s_25_youtube_05

具体的には、YouTube広告で配信した動画を選ぶと、その動画の視聴回数、平均視聴時間、視聴時間、視聴維持率などを確認できます。これにより、広告のどの部分で視聴者が離脱しているかなどを詳細に分析できます。

また「コンテンツ」画面内では、以下の指標も確認可能です。

  • 動画のリーチ(広告が表示されたユニークユーザー数)
  • インプレッション(表示回数)
  • フリークエンシー(一人あたりへの平均表示回数)
  • エンゲージメント(高評価、コメント、チャンネル登録など)

上記の指標によって、広告がどれだけのユーザーに届き、どの程度関心を持たれているかを把握できます。

「視聴者」画面で見られること

「視聴者」画面では、あなたのチャンネルの視聴者に関するデモグラフィック情報や視聴行動の傾向を確認できます。

s_25_youtube_06

動画広告で獲得した視聴者が、どのような属性(年齢、性別、地域など)を持っているか、また他のどのような動画を視聴しているかなどを知ることで、今後のターゲティングやクリエイティブ改善のヒントを得られます。

Google広告管理画面で動画広告の効果を確認する方法

s_25_youtube_07

YouTube広告の効果測定は、主にGoogle広告管理画面で行います。ここでは、その手順を解説します。

  1. Google広告にログインし、確認したい広告を選択する。
    • Google広告管理画面にログインします。
    • 左側のメニューから「キャンペーン」「広告グループ」「広告とアセット」などを選択し、効果を確認したい特定の動画広告キャンペーン、広告グループ、または広告自体を選択します。
  2. 表示項目をカスタマイズし、必要な指標を追加する。
    • デフォルトでは表示されていない指標(表示回数、視聴回数、クリック数、費用、CPV、コンバージョン、コンバージョン率など)を確認するために、レポートの表示項目を変更します。
    • 通常、表の上部にある「表示項目の変更」(または類似のアイコンやメニュー)をクリックします。
    • 表示したい指標のカテゴリを選択し、個別の指標にチェックを入れて追加します。
  3. 追加した列で指標を確認し、分析を行う。
    • カスタマイズした列が表示されるので、選択した期間における各指標の数値を確認できます。
    • キャンペーン、広告グループ、広告、さらにはターゲティング設定(オーディエンス、トピック、キーワードなど)ごとにデータを細分化して分析することで、成果の良い部分や改善が必要な部分を特定できます。

Analytics(ログ解析)機能ではさらに細かい指標の確認が可能

Google広告管理画面の「レポート」セクションにある「事前定義レポート(旧分析情報レポート)」や、カスタムレポートを作成することで、さらに詳細な分析や、複数の指標を組み合わせた分析が可能です。

例えば「視聴率レポート」では、広告の視聴完了地点(25%、50%、75%、100%)ごとの視聴者数を確認でき、どの時点でユーザーが離脱しているかを把握できます。また、特定のコンバージョンに至ったユーザーの経路分析など、高度な分析も設定次第で可能です。

株式会社クロスリスティングでは、YouTube広告を含めた広告運用コンサルティングを提供しております。BtoC、BtoB問わず、様々な業種業態での広告運用で得た知見に基づき、最適な広告プランニングをご提案します。
サービス紹介資料のダウンロードはこちら

YouTube広告の全てを資料にまとめました。成果を最大化させるYouTube広告完全ガイドブック。ダウンロードは無料です。⇒ 解説資料のダウンロードはこちら

【指標別】YouTube広告で成果が出ないときの対処法

s_25_youtube_08

次はYouTube広告の成果が出ない場合の対処法を、主な指標ごとに解説します。

  • 表示回数が少ないときの対処法
  • 視聴回数が伸びないときの対処法
  • 視聴完了率が低いときの対処法
  • CPVが高いときの対処法
  • CTRが低いときの対処法
  • CVRが低いときの対処法

広告のパフォーマンスを最大化するため、上記6点をチェックしていきましょう。

表示回数が少ないときの対処法

表示回数を増やすためには、以下の方法を検討しましょう。

対処法詳細
ターゲティング設定の見直しターゲットとするオーディエンスやデモグラフィック設定が狭すぎないか確認します。関連性の高い他のターゲティング(カスタムセグメント、アフィニティカテゴリ、インタレストカテゴリなど)を追加したり、配信地域を広げたりすることを検討します。
入札単価の調整設定している入札単価が低すぎる場合、広告が表示されにくくなります。競合の入札状況も考慮し、予算内で可能な範囲で入札単価を引き上げます。自動入札戦略(コンバージョン最大化など)を利用するのも有効です。
予算の増額設定している日予算やキャンペーン予算が低い場合、広告がすぐに配信停止になってしまい、表示回数が伸びません。予算を増額することで、より多くのユーザーに広告を表示させることができます。
広告ランクの改善広告の質(クリエイティブの魅力度、関連性など)が低いと、オークションで不利になり表示されにくくなります。魅力的なクリエイティブを作成し、広告ランクを高める努力が必要です。

表示回数が少ない主な原因は、ターゲティングが狭すぎる、入札単価が低すぎるなどですので、上記の対処法で改善していきましょう。

視聴回数が伸びないときの対処法

視聴回数を増やしたい場合は、以下を参考に広告クリエイティブの品質改善を検討しましょう。

対処法詳細
冒頭の数秒で引きつけるYouTube広告、特にスキップ可能なインストリーム広告では、最初の5秒が勝負です。ユーザーが「この広告を見たい」と思わせるような強力なフック(問題提起、驚き、メリット提示など)を冒頭に盛り込みます。
ターゲットにとって関連性の高い内容にする広告の内容がターゲットユーザーのニーズや興味関心と合致しているか確認します。誰に何を伝えたいかを明確にし、メッセージを絞り込みます。
音声を活用する多くのユーザーは音声をオンにしてYouTubeを視聴しています。効果音やBGM、ナレーションなどを効果的に活用し、視覚情報だけでなく聴覚情報でも引きつけます。
複数のクリエイティブをテストする複数の異なるクリエイティブを用意し、ABテストを行います。どのクリエイティブがより多くの視聴を獲得できるか比較し、成果の良いものを採用することで、広告全体の視聴回数を改善できます。
広告の長さを最適化する広告の長さは視聴率に大きく影響します。特にスキップ可能な広告では、あまりに長いと最後まで見てもらいにくくなります。メッセージを簡潔に伝えられるよう、広告の長さを調整することを検討します。

視聴回数が伸びない場合は上記を参考に、広告の冒頭でユーザーの関心を引きつけられるよう、対処しましょう。

視聴完了率が低いときの対処法

視聴完了率や視聴維持率を改善する方法は、以下の通りです。

対処法詳細
視聴維持率グラフを分析するYouTubeアナリティクスなどで確認できる視聴維持率グラフは、広告のどの時点(秒数または割合)でユーザーが離脱しているかを視覚的に示してくれます。このグラフを見て、特に離脱が多いポイントを特定し、その部分のクリエイティブを見直します。
広告の構成を見直すユーザーが飽きずに最後まで見たくなるような構成になっているか確認します。ストーリー性を持たせる、テンポを良くする、重要な情報を前半に配置するなどの工夫が必要です。
メッセージを簡潔に伝える伝えたいメッセージが多すぎたり、複雑すぎたりしないか見直します。一つの広告で最も伝えたい核となるメッセージを明確にし、簡潔に表現することで、ユーザーの集中を持続させやすくなります。
広告の尺を短くする特にスキップ可能な広告で視聴完了率が極端に低い場合は、広告自体が長すぎる可能性があります。より短いバージョンを作成したり、最も重要な部分だけを抜粋したりすることを検討します。
ターゲットとの関連性を高める広告の内容が、設定したターゲット層の興味関心や課題と深く関連しているほど、最後まで視聴してもらいやすくなります。ターゲティング設定とクリエイティブの内容が一致しているか再確認します。

視聴完了率や視聴維持率が低い場合、広告が最後まで視聴されていない、または途中で多くのユーザーが離脱していると考えられます。そのため広告の内容がターゲットにとって魅力的でない、退屈である、長すぎるなどの原因を解消することが大切です。

CPVが高いときの対処法

CPVを最適化するためには、以下の方法を検討しましょう。

対処法詳細
入札単価の調整設定している入札単価が高すぎる場合、CPVも高くなります。予算や目標CPVに合わせて、手動で入札単価を下げるか、目標CPVを設定できる自動入札戦略を検討します。
ターゲティングの最適化競合が多く入札単価が高騰しやすいターゲットから、より効率よく視聴を獲得できるターゲットへ配信をシフトすることを検討します。特定のオーディエンスやコンテンツターゲティングを除外するなども有効です。
広告クリエイティブの改善広告の質が低いと、Google広告のオークションにおいて評価が下がります。結果として、同じ視聴を獲得するためにより高い費用がかかることがあります。魅力的で関連性の高いクリエイティブを作成し、広告の質を高めることでCPVの改善につながります。
フリークエンシーキャップの設定同じユーザーに何度も広告が表示されすぎると、無駄な費用が発生しやすくなります。フリークエンシーキャップを設定して、広告の表示回数を制限することで、効率的な配信を目指します。

競合が多いターゲットを狙っている、入札単価が高すぎる、または広告の質が低いために効率が悪くなっているなどの場合、CPV(広告視聴単価)が高くなりやすいので、上記の対策によって改善を図りましょう。

CTRが低いときの対処法

CTRを改善するためには、以下の方法を検討しましょう。

対処法詳細
強力なCTA(行動喚起)を明確にする広告の目的を明確にし、ユーザーにどのような行動(例:「詳しくはこちら」「購入する」「資料請求」など)を取ってほしいのかを分かりやすく伝えます。ボタンのデザインや文言を工夫し、目立つように配置します。
クリエイティブの改善広告のサムネイル、見出し、最初の数秒間など、ユーザーが最初に目にする部分で興味を引きつけられるか見直します。ターゲットユーザーのメリットや課題解決策を提示するなど、クリックしたくなるような訴求を行います。
ターゲティングの精度向上広告を配信しているターゲット層が、提供する商品・サービスに関心を持つ可能性の高いユーザーであるか再確認します。より具体的なオーディエンスセグメントや、関連性の高いコンテンツへのターゲティングを検討します。
A/Bテストの実施複数の異なるクリエイティブやCTAパターンを用意し、どちらのCTRが高いかをテストします。テスト結果に基づいて、最も効果的なパターンを採用します。
ランディングページとの一貫性広告をクリックした先のランディングページの内容が、広告で訴求している内容と一致しているか確認します。一貫性がないとユーザーはすぐに離脱し、結果的に広告の評価も下がることがあります。

CTR(クリック率)が低い状況は、広告が表示されてもクリックにつながっていない、つまり広告を見たユーザーが次の行動を起こすほど興味を持てていないことを意味します。そのため、広告内容を魅力的にする、CTA(行動喚起)を明確にする、ターゲットを見直すなどの策を検討しましょう。

CVRが低いときの対処法

CVRを改善する方法は、以下の通りです。

対処法詳細
ランディングページの最適化(LPO)・メッセージの一貫性:広告で訴求した内容と、ランディングページの内容が一致しているか確認します。
・魅力的なコンテンツ:ユーザーが求めている情報やメリットが分かりやすく、魅力的に提示されているか見直します。
・分かりやすい導線:コンバージョンに至るまでの入力フォームや購入ボタンなどが分かりやすく配置されているか確認します。入力項目の削減や、支払い方法の多様化なども検討します。
・ページの表示速度:ページの読み込み速度が遅いと、ユーザーは離脱しやすくなります。ページの表示速度を改善します。
・スマホ対応:多くのユーザーはスマートフォンでアクセスします。モバイルフレンドリーなデザインになっているか確認します。
ターゲットの質の見直し広告のターゲット設定が広すぎる、またはコンバージョンにつながりにくい層に配信されている可能性があります。より具体的にコンバージョンしやすいユーザー層を定義し、ターゲティングを絞り込みます。
コンバージョントラッキング設定の確認コンバージョントラッキングが正しく設定されているか再確認します。設定ミスがあると、正確なコンバージョン数が計測できません。
アトリビューションモデルの検討どの広告接触がコンバージョンに貢献したかを評価するアトリビューションモデルを見直すことも有効です。例えば、ラストクリックだけでなく、最初の接触や中間接触も評価するモデル(データドリブンなど)に変更することで、より貢献度の高い広告やターゲティングを特定できる場合があります。

CVR(コンバージョン率)が低い場合、広告をクリックまたは視聴してランディングページなどに遷移したユーザーが、最終的な目標行動(コンバージョン)に至っていないと考えられます。そのため、ランディングページやコンバージョンまでの導線などを見直しましょう。

まとめ

YouTube広告の効果測定には、表示回数や視聴回数からCVRまで多様な指標があり、それぞれの定義と確認方法を理解することが重要です。この記事で解説した指標や効果の確認方法などを参考に、定期的に状況把握をして、YouTube広告の成果を向上させていきましょう。

成果が出ない場合は、本記事の指標別対処法を参考に、原因分析と改善施策を検討することをおすすめします。広告の目的に応じて重視すべき指標を見極め、PDCAサイクルを回すことで、YouTube広告の成果を継続的に高めていきましょう。

著者(writer)
Sienca 事務局

リスティングをはじめとした運用型広告など、インターネット広告全般の運用サポートを実施しております。BtoCからBtoBまで様々なクライアント様の広告運用により得た知見を基にブログをお届けします。

関連記事一覧