サイト改善でコンバージョン率最適化~サイト改善の7ステップを解説~
最適化されたWEBサイトがビジネスの成長を加速させます。
このブログでは、ユーザー体験向上やコンバージョン増加へ向けたサイト改善の重要性を深堀りし、効果的なステップと実践的なアプローチを紹介します。
サイト改善の重要性
現代のビジネスシーンにおいて、WEBサイトは非常に重要な役割を果たします。
サイトの改善は単なる更新以上の意味を持ち、ビジネスの成長と成功に直接的な影響を与えます。
ユーザーにとって使いやすく、魅力的なデザインを持つサイトは顧客の関心をビジネスの成果につなげることができます。
WEBサイトの改善は単に外観を整えることではなく、ビジネスで成果をあげるための重要なプロセスです。
サイト改善が必要な理由
サイト改善が必要な理由はさまざまですが、CPA(顧客獲得単価)の高騰や実際のWEBマーケティングを担当されている方の声をご紹介します。
CPAの高騰
2021年にはインターネット広告費がマスコミ四媒体広告費を初めて上回りました。
インターネット広告市場はリーマンショックや東日本大震災、さらにはコロナ禍といった経済的混乱を経ながらも常に右肩上がりで成長しております。2021年にはテレビ・ラジオ・雑誌・新聞で構成される「マスコミ四媒体」を超える規模にまで達しました。
さまざまな企業が相次いでインターネット広告市場に参入し、広告を出稿している状況のなか、企業同士で顧客の取り合いが発生しCPAが高騰してしまう状況になっています。
(CPA=Cost Per Actionの略で「顧客獲得単価」の意味。)
WEBマーケ担当者の抱える課題①:WEB広告の獲得効率の悪化
製造業で働く30代男性
「WEB広告の効果があまりよくなかった」
環境サービス関連商品の販売を行う30代女性
「売上を向上させる必要がある」
自社の機械部品や製造品等の販売を行う30代男性
「WEB広告に課題がある」
手作りのお菓子や衣料品等の販売を行う20代男性
「WEB広告だけではコンバージョンしにくい」
マーケティング担当者の声(※)からもWEB広告だけではコンバージョンの獲得効果が得られにくいことがわかります。効果的な運用をするためにコンバージョン率を上げる取り組みが重要になってきています。
※インタビューをもとに作成
WEBマーケ担当の抱える課題②:十分な分析・検証ができていない
- 施策のPDCAを回すのに時間がかかる
- 担当すべき業務が多く、分析まで手が回らない
- 困ったときに相談できる人がおらず、進められない
- ツールの選定や習熟に苦労する
- ツールを導入したが、入れっぱなしで活用できていない
- WEBマーケティングの学習に時間がかかる
- 市場環境の変化が著しい、競合他社のマーキングできていない
- 上司の説得、承認、予算確保に時間がかかる
以上のように、業務において何らかの悩みを抱えているWEBマーケターが多く、効果的な分析と検証のプロセスを確立できていないという課題があります。これはデータに基づいた戦略の策定と効果的な施策の実施を妨げる大きな要因となっています。
WEBマーケ担当者の抱える課題③:顧客の離脱
サイトへ訪問したユーザーの多くは購入、登録に至らず離脱してしまうが、ページ内のどこに課題があって離脱してしまっているか把握できていないため、離脱を改善する施策も立てられない状態となっているケースが多いです。
WEBマーケティングの成功は単に集客に注力するだけでは成し遂げられません。
重要なのは、これらの訪問者がサイトでどのように行動するかです。
多くの訪問者がサイトを離れてしまう場合、コンバージョン率は低下し、結果的に高額な広告費が無駄になる可能性があります。
したがって、訪問者のエンゲージメントを高め、離脱率を低減する取り組みが必要です。
コンバージョン(CV)を増やすために必要なこと
ただ単に訪問者数を増やすだけでは不十分です。
重要なのはコンバージョン率最適化(CRO)により、これらの訪問者を実際の顧客に転換することです。
コンバージョン率最適化(CRO)は、サイトの各要素を洗練し、ユーザー体験を向上させることで最終的にコンバージョン(CV)数を最大限に増やす取り組みです。
CV数=訪問人数×CVR(コンバージョン率)で求められます。
CVRを上げる取り組みがCROです。
集客とCROを両輪で実施し、CVを最大化する必要があります。
サイト改善の7ステップ
サイト改善のステップの例をご紹介します。
- ステップ1、事前調査
- ステップ2、指標設計
- ステップ3、課題抽出
- ステップ4、改善案の作成
- ステップ5、施策の実施
- ステップ6、結果の検証
- ステップ7、PDCAを回す
ステップ1、事前調査・ツールの導入
最初のステップとして、事前調査やツールの導入を行います。
サイト改善に取り組む前に、まず現在のサイトパフォーマンスを正確に把握する必要があります。これには、ユーザー行動、トラフィックの分析、コンテンツの効果測定などがあります。
また、これらのデータを効率的に収集、分析するためのツールを適切に選定し、設定することが重要です。
ステップ2、指標設計(KPIツリー)
KPIツリーの作成により、単一の施策の成果を超えて、全体的な目標(KGI)とそのための指標(KPI)への貢献度を具体的かつ定量的に評価することが可能になります。
このプロセスにより、どの施策が最も効果的であるか、またその効果が全体の目標にどのように貢献しているかを明確に理解できます。
これは、サイト改善を効果的に進める上で重要なプロセスです。
ステップ3、課題抽出
設定した目標に基づいて、サイトに関する様々なデータを分析します。
この分析により、サイトのパフォーマンスに影響を与えている問題点を特定し、その原因を探ります。
例えば高い離脱率、低いコンバージョン率、ユーザーエクスペリエンスの障害となる要素などがあげられます。
これらの課題を明確にすることで、後の改善案の策定に向けた明確な方向性が定まります。
ステップ4、改善イメージの考案・作成
抽出された課題に基づいて具体的な改善案を考案し、作成します。
ここでは、サイトのユーザビリティ、デザイン、コンテンツ、機能性などの様々な側面について、具体的な改善案を作成します。
例えば、ファーストビューの改善、CTAボタンの改善、訴求文言の改善、掲載情報の改善などが含まれます。
これらの改善案は、サイトの全体的なパフォーマンスを向上させるための基盤となります。
ステップ5、施策の実施
策定された改善案を具体的に実施します。
ここでの重要なポイントは、施策の優先順位を定め、それに従って実行することです。
また、改善施策の効果を正確に測定するために、関連する指標を設定し、データを収集することが必要です。
この段階では、実施した改善が目標達成にどの程度貢献しているかを評価し、必要に応じて追加の調整を行います。
ステップ6、結果の検証
実施した施策の効果を検証し、評価します。
このプロセスでは、改善策がサイトのパフォーマンスにどのような影響を与えたかを定量的に分析します。
例えば、コンバージョン率の向上、ユーザーの滞在時間の延長、離脱率の低下など、具体的な数値を用いて成果を測定します。
これにより、どの施策が最も効果的であったか、またどの部分でさらなる改善が必要かを明確に把握できます。
ステップ7、PDCAを回す
PDCAサイクルを回し、サイトの継続的な改善を行います。
これは、一度の改善作業で終わらせるのではなく、定期的なレビューと更新を通じて、サイトを常に最適な状態に保つためのプロセスです。
このサイクルを効果的に運用することで、サイトの成果を持続的に向上させ、市場やユーザーの変化に柔軟に対応することができます。
このサイクルでは、新たに得られたデータとフィードバックをもとに、計画(Plan)を再評価し、改善策(Do)を更新します。
その後、これらの改善がもたらした結果を検証(Check)し、さらなる施策(Action)を検討します。
この継続的なプロセスは、サイト運用に不可欠であり、ビジネスの成功を支える基盤となります。
サイト改善ロードマップ
下にサイト改善のロードマップを一例として掲載しております。
サイト改善まとめ
冒頭でも申し上げましたが、現代のビジネスシーンにおいてWEBサイトは非常に重要な役割を果たします。
ついつい集客に意識が向きがちですが、どんなに集客してもお客様が購入(または資料請求など)してくれないかぎりは成果につながりません。それどころか、広告費が必要以上にかかってしまい、効果的なサイト運用ができなくなります。
多額の広告費をかけるまえに、ぜひ自社のWEBサイトが最適なものになっているか確認してみてください。
資料ダウンロードもできますので、情報収集の第一歩としてぜひダウンロードしていただき、貴社のサイトを見直すきっかけにしていただければと思います。