Googleトレンドの使い方を調査モード別に解説!具体的な活用方法や注意点も

マーケティング

「今どんなキーワードが伸びているのか知りたい」
「キャンペーンのタイミングをデータで判断したい」

このような場面で役立つのが、Googleが無料で提供している分析ツール「Googleトレンド」です。

Googleトレンドを使うと、特定のキーワードが「いつ・どの地域で・どのくらい」検索されているかを、グラフやランキングで直感的に確認できます。

たとえば「大谷翔平」「ブラックフライデー」といった話題のワードの盛り上がり具合や、季節ごとの需要の波を可視化できるため、マーケティング施策の企画や見直しに役立ちます。

一方で、「調べる」「急上昇」「Year in Search」など複数の調査モードがあるため、どれをどう使い分ければよいか迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Googleトレンドの基本的な仕組みから、調査モード別の具体的な使い方、マーケティングでの活用例、キーワードプランナーとの違い、注意点までをわかりやすく解説します。

自社のトレンド把握やコンテンツ企画にデータを活かしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

Googleトレンドとは?

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Googleトレンドとは、Googleで検索されたキーワードの人気度を、時系列や地域ごとに確認できる分析ツールです。

特定のキーワードが「いつ」「どこで」「どれくらい」検索されているかを視覚的に把握できるため、マーケティングやコンテンツ企画のヒントとして役立ちます。

無料かつログインなしでも利用できるため、上手に活用すれば適切な季節セールのタイミングを掴んだり、トレンドに乗じて流入を獲得したりと、さまざまなメリットを得られるでしょう。

【調査モード別】Googleトレンドの使い方

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Googleトレンドには、調査目的に応じて「調べる」「急上昇」「Year in Search」の3つのモードがあります。

それぞれで確認できるデータが異なるため、目的に合わせて使い分けることが大切です。

ここでは、実際の画面イメージを交えながら、各モードの使い方を順番に紹介します。

調べる

「調べる」モードは、特定のキーワードの人気度を時系列で確認できるもっとも基本的な機能です。

画面上部の検索窓に調べたい語句を入力するだけで、そのキーワードの検索トレンドが表示されます。ここでは例として「大谷翔平」と入力してみましょう。

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検索すると、まず「人気度の動向」という折れ線グラフが表示され、直近の盛り上がりや過去のピークが確認できます。

また、以下の機能を使ってキーワードのトレンドをより詳細に絞り込むことも可能です。

  • 地域:日本以外の国でのトレンドを確認できます。
  • 期間:「過去1時間」から「2004年以降」まで切り替えられるため、季節性や長期トレンドも把握可能です。
  • カテゴリ:「金融」や「健康」など特定のカテゴリ内におけるそのキーワードのトレンドを確認できます。
  • 検索方法:「ウェブ検索」のほか「画像検索」や「ニュース検索」などの特定検索内でのトレンドを確認可能です。
  • 比較:最大5つのキーワードのトレンドを比較できます。

さらに画面を下へスクロールすると、「地域別の人気度」「関連トピック」「関連キーワード」などが一覧で表示されます。

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これらはユーザーの関心の広がりや、どんなキーワードとセットで調べられているかを知るうえでも役立ちます。

 「調べる」モードの数値の見方

Googleトレンドで表示される数値は「検索回数そのもの」ではなく、0〜100のスコアで示された“相対的な関心度”です。

たとえば「100」と表示されている期間は、過去5年間の中でもっとも検索が多かったタイミングを示しており、実際の検索回数が100件という意味ではありません。

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また、「数字が低い=誰も検索していない」というわけではなく、「その期間は全体のピークと比べて低い」という相対評価である点にも注意しましょう。

そのため、Googleトレンドの数値を見る際は「どの期間でピークになるのか」「過去と比較して上昇傾向にあるのか」といった“変化”に着目するのがポイントです。

急上昇

「急上昇」モードは、今まさに検索数が急増しているキーワードを確認できる機能です。

時事ニュース・話題の芸能人・季節イベントなど、リアルタイムで注目されているテーマを把握したいときに役立ちます。

画面上部のメニューから「急上昇ワード」を選択すると、当日の急上昇ランキングと、過去の人気ワードが一覧で表示されます。

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急上昇ランキングには検索ボリュームのほか、キーワードの内訳や関連ニュースも表示されるため、「なぜ検索が伸びているのか」の背景まで確認できる点もメリットです。

急上昇ワードはSNSのトレンドと近い性質がありますが、Google検索に基づいているため、ユーザーが実際に“調べたい”と思って検索したデータをもとにしています。

そのため、コンテンツ企画のアイデア出しや、SNS投稿の企画、キャンペーンテーマの選定にも非常に有効です。

Year in Search:検索で振り返る

「Year in Search:検索で振り返る」は、1年を通じて検索数が大きく伸びたキーワードを、ジャンル別に振り返れる機能です。

なお、Googleトレンドのトップ画面には「Year in Search:検索で振り返る」のボタンは表示されていません。

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画面左のメニューから「Year in Search:検索で振り返る」を選ぶと、ニュース・人物・映画・ゲームなどのカテゴリごとに、年間で特に話題になったキーワードが一覧で表示されます。

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急上昇とは違い、“一時的なバズ”ではなく、1年間で勢いがあったテーマを俯瞰できる点が特徴です。

たとえば、2024年であれば「ドジャース」「田中真美子」「定額減税 とは」など、テレビ・SNSで話題になったトピックが多くランクインしていました。

また、カテゴリごとにランキングが用意されているため、業界トレンドの把握にも役立ちます。

人物、○○とは、映画など、自社と関連性の高いジャンルを定期的にチェックすることで、年間の話題の流れをつかみやすくなるでしょう。

マーケティングにおけるGoogleトレンドの活用例

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Googleトレンドは単に検索の人気度を調べるだけでなく、マーケティング施策の企画や分析にも応用できるツールです。

特に、季節ごとの検索需要の変化や地域ごとの関心度の違い、複数キーワードの比較などは、広告出稿の判断やコンテンツ制作の優先度決めに役立ちます。

ここからは、マーケティング担当者が実際の業務で活用する方法を、具体例とあわせて見ていきましょう。

トレンドカレンダーを作成する

Googleトレンドを活用すると、自社の商品やサービスに関連するキーワードの需要が「どの時期に伸びるのか」を把握できるため、年間のトレンドカレンダーを作成可能です。

たとえば「花粉症」は2〜3月がピーク、「父の日」は6月前半、「ハロウィン」は10月後半に急上昇する傾向があります。

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こうした時期を把握しておくと、特集ページの公開日を早めたり、広告予算を前倒しで投入するなど、計画的なマーケティング施策につなげられるでしょう。

なお、トレンドカレンダーは1度作ればOKではなく、毎年少しずつ変化する検索傾向を確認しながらアップデートしていくことがポイントです。

毎年のトレンドからコンテンツの新規作成・リライトの時期を探る

Googleトレンドでは、特定のキーワードの検索推移を「過去数年分」さかのぼって確認可能です。

このデータを活用すると、毎年どの時期に検索が増えるのかを把握できるため、コンテンツの新規作成やリライトのタイミングを決める指標として役立ちます。

たとえば「扇風機」と調べると、検索数が大きく伸びるのは毎年6月の2週目〜7月上旬であることがわかります。

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そして、このトレンドから以下のようなコンテンツの新規作成・リライトの戦略を立てることができます。

  • 5月中旬までに記事を新規作成
  • 既存記事は5月〜6月の間に最新情報へリライト
  • SEO対策の内部リンク整理や構造化データの最適化を6月上旬までに完了
  • 広告LPの内容を5月末までに調整

トレンド性が高い商材やテーマの場合、ピークに合わせて“合わせて動く”のでは遅く、検索が伸び始める1〜2か月前から準備することがポイントです。

Googleトレンドを見れば、こうした季節商品の需要サイクルを正確に把握できるため、ムダのないコンテンツ運用が実現できるでしょう。

地域別のトレンド調査で訴求エリアを決める

Googleトレンドには、キーワードの人気度を「地域別」に確認できる機能があります。

たとえばクリニックやリフォーム会社、ハウスクリーニングなど、地域に根ざしたビジネスを展開している企業は、このデータを活用することで、集客すべきエリアの優先順位を明確にできるでしょう。

以下は、例として「外壁塗装」と検索したときの地域別のトレンドです。

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地域は「地方(都道府県)」のほか、「都市(市区町村)」にも切り替えられるので、地域密着型のサービスを展開している場合も活用しやすいでしょう。

キーワードを比較して、施策優先度を決める

Googleトレンドでは、複数のキーワードを同時に比較し、どちらの検索需要が高いのかを視覚的に判断できます。

新規コンテンツの優先順位を決めたり、広告予算の配分を検討したりする際にとても便利な機能です。

たとえば「扇風機」と「エアコン」を比較すると、夏前に検索需要が伸びる点はどちらも共通していますが、エアコンの方が圧倒的に検索量が高いことがわかります。

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このデータから、同じ“夏対策”のテーマでも以下のような判断ができます。

  • SEO記事はエアコン関連を優先して制作・リライトする
  • ECサイトではエアコンの在庫確保・広告出稿を強化する
  • 扇風機はサブテーマとして、比較記事やセット購入提案を強化する
  • SNS投稿やメールマガジンもエアコン中心に構成する

複数キーワードを比較することで、担当者の感覚ではなく、データに基づいた正確な意思決定が行えるようになるでしょう。

トレンドワードの関連トピックやキーワードを調査する

Googleトレンドの「関連トピック」や「関連キーワード」は、調査キーワードを検索したユーザーが同時にどんな情報を調べているかを把握できる便利な機能です。

検索意図の深掘りや、コンテンツの追加テーマを考える際に特に役立ちます。

たとえば「大谷翔平」と入力すると、以下のような関連トピック・関連キーワードが表示されます。

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これらの情報は、以下のような活用が可能です。

  • SEO記事のサブテーマを決める
  • 内部リンク構造の設計に利用する
  • SNS投稿や動画の企画出しに使う
  • ユーザーが求めている補足情報を把握してリライトする

例として、「大谷翔平 グッズ」が関連トピックとして急上昇していれば、「おすすめグッズまとめ」「売れ筋ランキング」のような企画につなげられるでしょう。

Googleトレンドとキーワードプランナーの違い

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Googleトレンドとキーワードプランナーは、どちらも検索データを調査できるツールですが、役割や得意分野は大きく異なります。

簡単にまとめると、Googleトレンドは「人気度の変化を見るツール」、キーワードプランナーは「検索ボリュームを正確に把握するツール」です。

両者の違いについて、以下の表で確認してみましょう。

項目Googleトレンドキーワードプランナー
得意なこと関心度の推移・季節性・比較検索ボリュームの把握
データの種類相対的な人気度(0〜100)月間検索数(絶対値)や競合性、CPCなど
活用シーントレンド調査、季節性分析、需要予測キーワード選定、広告出稿の計画
適したユーザーSEO担当・企画担当・マーケ担当リスティング広告担当、SEO担当
無料利用完全無料一部機能はGoogle広告の出稿が必要

Googleトレンドは「いつ検索が伸びるか」「どの地域で関心があるか」「どのキーワードが上昇しているか」を把握するのに適しており、コンテンツ企画や広告タイミングの判断に役立ちます。

一方、キーワードプランナーは検索ボリュームの絶対値がわかるため、SEOの難易度や広告の競合度を知りたいときに便利です。

どちらか一方だけを使うのではなく、目的に合わせて両方を組み合わせることで、より精度の高い市場分析が可能になります。

Googleトレンドに関するよくある質問

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最後に、Googleトレンドに関するよくある質問とその回答を紹介します。似たような疑問を抱えている方は、ここで解消しておきましょう。

Googleトレンドは無料で利用できる?

Googleトレンドは、Googleアカウントがなくても完全無料で利用できます。

マーケティングの初期分析やトレンド把握には十分な機能を備えているため、まずは無料で試しながら、自社の分析にどこまで活用できるかを確かめてみると良いでしょう。

Googleトレンドに表示されないのはなぜ?

Googleトレンドでキーワードを検索しても「十分なデータがありません」と表示されることがあります。

これは不具合ではなく、そもそもの検索数が少なく、トレンドデータが存在していないために起こる現象です。とくに、特定地域の固有名詞やニッチな専門用語などは、データ量が不足してグラフが生成できないことがあります。

データが表示されない場合は、以下の方法を試してみましょう。

  • 期間を「2024年以降」に設定する
  • 検索対象を「ウェブ検索」にする
  • カテゴリを「すべてのカテゴリ」にする

Googleトレンドを使う際の注意点は?

Googleトレンドは便利な分析ツールですが、正しく活用するためにはいくつか注意しておきたいポイントがあります。

とくに、表示される数値の意味やデータの特徴を誤解すると、誤った判断をしてしまう可能性があるので注意しましょう。

たとえば、「扇風機」と「夏祭り」というキーワードをGoogleトレンドで比較してみます。

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グラフを見ると、時期の違いはあるものの、どちらも同程度の需要があるように見えるでしょう。

しかし、それぞれのキーワードをキーワードプランナーで調査すると、検索ボリュームには圧倒的な差があります。

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このように、「Googleトレンドのグラフ=そのまま需要の量」というわけではない点に注意が必要です。

施策決定の際は、キーワードプランナーなどのツールと組み合わせて活用すると、より正確な判断ができるでしょう。

まとめ

Googleトレンドは、検索キーワードの人気度を時系列・地域別に確認できる非常に便利な無料ツールです。

検索需要の変化をつかむことで、コンテンツ制作のタイミングや広告出稿の判断、地域ごとの優先度設定など、さまざまなマーケティング施策に活用できます。

ただし、Googleトレンドの数値は相対的な人気度であり、検索ボリュームそのものではない点には注意が必要です。

必要に応じてキーワードプランナーなどの他のツールを併用しながら、さまざまな角度から調査・分析をしてみましょう。

著者(writer)
Sienca 事務局

集客、接客、追客、ファン化とデジタルマーケティングのトータルソリューションを支援しております。あらゆるデジタルマーケティングに関する知見、ノウハウを元にブログをお届けします。

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