Siencaインサイトを使って、新しい記事ネタを発掘してみた
集客できるオウンドメディアに大切なのは、魅力的なコンテンツを発信し続けること。とは言うものの、新しい企画のアイデアが思い浮かばず、日々悩んでいる担当者も多いのではないでしょうか。
企画のアイデアを出す方法は様々ありますが、データを読み解く中からヒントを得ることも一つの手です。
この記事では、SEO・コンテンツマーケティング支援ツール「Siencaインサイト」で作成したトピッククラスターを利用して、SEO効果が高まるWebメディアの新しいコンテンツ企画を考える方法をお伝えします。
Siencaインサイトとは?
Siencaインサイトは、企業のコンテンツマーケティングやWebメディアのSEO対策を支援するツールで、2022年に誕生しました。軸となるキーワードを入力するだけで、関連するキーワードやGoogleの検索エンジンで上位に表示されるページの情報を収集・分析することが出来ます。分析結果は「トピッククラスター」の形で出力されるので、サイトのコンテンツ整理や競合サイトの分析にも便利です。
- Siencaインサイトについて詳しく知りたい方はこちら:Siencaインサイト詳細ページ
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トピッククラスターとは
トピッククラスターは、サイト内にある記事を戦略的にグルーピングして、コンテンツ整理を行う方法の一つです。トピッククラスターは、中心となるメイントピック(ピラーページ)と関連するサブトピック(クラスターページ)、それらを内部リンクで繋げた一連のコンテンツ群で構成されています。ユーザーの検索ニーズに対して複数のページで情報を幅広くカバーすることで、Webサイトの関連性や網羅性が高くなり、ユーザーの利便性やSEO評価の向上に繋がります。
トピッククラスターについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
トピッククラスターの作成にはキーワードの洗い出しや調査が必要になりますが、Siencaインサイトは、対策キーワードとWebサイトのどちらからでも、トピッククラスターを自動で生成することができます。
本記事では、キーワードとWebサイト、それぞれのトピッククラスターを作成し、クロスリスティングが運営するWebメディア「くらべるモバイル」に掲載するコンテンツ企画のアイデアを考えました。「くらべるモバイル」は、格安SIMに関するお得な情報をお届けするメディアです。
キーワードからトピッククラスターを作成
まずはSiencaインサイトの「キーワード分析」機能を使って、「くらべるモバイル」のテーマの一つである「格安SIM」に関連するワードを収集し、トピッククラスターを作成します。
キーワード分析機能の使い方
左のメニューから「キーワード分析」を選択します。
「キーワード分析ジョブ一覧」の右上にある入力欄に、分析したいキーワードを入力して「キーワード分析を開始」をクリック。
「格安SIM」に関する様々なキーワードがリストアップされました。このリストを元に、今度はトピッククラスターを作成します。画面中央「トピッククラスター分析を実行」をクリック。
確認ダイアログが表示されたら「分析実行」をクリック。フリープランは月5回まで利用できます。
しばらくすると、分析完了のお知らせが登録したメールに届きます。Siencaの画面から「分析結果を表示」をクリック。
「格安SIM」をメイントピックとしたトピッククラスターが作成されました。
メイントピックに紐づくサブトピックは?
クラスターを拡大してみます。「iPhone」や「google pixel」など、ブランドのグループが作成されていますね。他にも、「容量シェア」「端末セット」などのグループも存在します。
「youtube」のグループでは、おそらく格安SIMでも動画を見たいユーザー層が検索する、いくつかのキーワードがまとまっています。一方で、「通話のみ」で格安SIMを利用したいユーザー層の検索ワードも見られます。
キーワードに興味関心があるのはどんな人?
ブログ記事などを作成する時は、読んでもらいたい読者像を具体的にイメージすることが大切です。Siencaインサイトは、簡単なペルソナを作成することもできます。
「格安SIM」については女性より男性の方が興味関心が高く、年代別に見ると40代・50代の層が最も関心が高いようです。
興味関心の高さを地域別で見てみます。関東首都圏や関西圏など、都市部での関心が高いですね。
WebサイトのURLからトピッククラスターを作成
次は、サイト分析機能を使って今回分析するWebサイトに掲載中のコンテンツを分析してみましょう。
くらべるモバイルサイト:https://kuramoba.xlisting.co.jp/
※分析対象のコンテンツは、2023年5月末時点の情報です。
サイト分析機能の使い方
左のメニューから「サイト分析」を選択します。
分析に必要な情報を入力していきます。 本文抽出条件やパンくず・カテゴリ条件を入力すると、より精細な分析が可能ですが、今回は入力を省略します。
「クロール設定を登録」をクリックすると確認のダイアログが表示されるので「分析登録」をクリック。フリープランは月3回まで実行できます。
しばらくすると分析完了のお知らせが登録したメールに届きます。Siencaの画面から「サイト分析結果」をクリック。
オウンドメディアに現在掲載している記事が、トピックごとにまとめられました。
サイト分析で整理されたコンテンツ
ナンバーポータビリティ(NMP)に関する記事が6本見つかりました。
こちらは、eSIMに関する記事がまとまったトピックです。
2つの分析結果から新しいコンテンツを考えてみよう
キーワード分析とサイト分析、それぞれのメニューからトピッククラスターを作成してみました。2つの分析結果を比較すると、情報の網羅性を高めるために必要なトピックや、これまで思いつかなかったコンテンツの企画に繋がるアイデアが浮き上がってきます。
分析結果を出力する
キーワード分析・サイト分析どちらも、トピッククラスターのデータをCSVファイルとしてダウンロードできます。「トピッククラスター(一覧)」の画面最下部「上記のデータファイル(CSV)をダウンロード」をクリックします。
キーワード分析とサイト分析、それぞれダウンロードしたCSVファイルを、Excelで確認します。
キーワード分析結果は以下の情報を出力できました。検索ボリュームやSEO難易度(上位検索されやすいか)の他、目安としてCPC(リスティング広告で出稿した場合のクリック単価)などを確認できます。「検索意図」は、ユーザーの検索意図が「BUY」「GO」「DO」「KNOW」の4つのうち、どれに当てはまるのかを示しています。
サイト分析結果は以下の情報を出力できました。想定クエリは、記事のテキストを分析結果からツールが自動で作成します。
左の列は、各記事を執筆する際に設定したターゲットキーワードです。比べてみると、近いワードが作成されていますね。
分析結果を比較する
キーワード分析結果で見つけた、一定の検索ボリュームがあるキーワードに対して、メディアがコンテンツを提供していないトピックをいくつかピックアップしてみました。
「格安sim line」
大手キャリアから格安SIMに乗り換えると、LINEの年齢確認やID検索でつまづく人もいるようで、一定の検索ボリュームがあります。くらべるモバイルにはLINE利用者向けのコンテンツは無く、新しく追加してみても良さそうです。
「格安sim youtube」
格安SIMでもストレスフリーに動画を見たい!という利用者向けに、動画が見放題になるカウントフリーのプランを提供している会社もあります。各社を比較して、おすすめのサービスを教えて欲しいですね。
「格安sim 通話のみ」
格安SIMを「データだけ」「通話だけ」で利用したい人も一定数いるようです。現在のくらべるモバイルには通話のみ利用したい人向けのコンテンツはまだ無いので、新しく追加してみると良いかも。
「格安sim 端末セット キャンペーン」
各社キャンペーン比較の比較や、手数料無料、端末セットのキャンペーンなどは検索するユーザーも多いようです。
最新のキャンペーンを紹介する記事はくらべるモバイルにも多数掲載されています。ですが、手数料や端末セットをメインに扱った記事は現在ありません。
まとめ
Siencaインサイトの「キーワード分析」「サイト分析」を使って、新しいコンテンツのアイデアをいくつか見つけることができました。
「キーワード分析」で見つけられるテーマは「格安SIM」という単語を入力して検索している、どちらかというと顕在層向けに寄っているため、オウンドメディアのコンテンツとしてはユーザーの興味関心を幅広くカバーできるわけではないのですが、日々のネタ出しに悩んでいる方にはヒントになるものがたくさん出てくると思います。
無料プランから利用できるので、お試しも可能です。気軽に登録してみてはいかがでしょうか。
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