広告のクリック率(CTR)はどれくらいあれば良い?改善方法も合わせて解説

web広告

リスティング広告の効果を測る指標としてよく使われる「クリック率CTR)」。広告運用レポートなどで必ずチェックする数値ですが、見方が分からなければ、その後の改善施策に繋げることができません。

「CTRは高ければ高い方が良いの?」「広告が全然クリックされない…」
この記事では、そんなお悩みを持っている方に向けて、クリック率の評価方法や目安などを分かりやすくお伝えします。

CTRを上げ、パフォーマンスを改善し、費用対効果の高いリスティング広告運用を実現するには?
お役立ち資料のダウンロードは以下をクリック↓

ctr-wp-cta-banner

クリック率(CTR)とは

CTRとは

 

クリック率は「CTR(Click Through Rateの略称)」とも呼ばれ、インターネット広告の指標として良く用いられます。表示された広告に対してどれくらいクリックされたかを表すことができるため、ユーザーの広告への反応が分かります。

リスティング広告について知りたい方には、こちらの記事で詳しく解説しています。

クリック率(CTR)の算出方法

クリック率は、以下の数式で求められます。
クリック率[CTR](%)= クリック数 ÷ 表示回数 ×100

クリック率[CTR](%)=クリック数÷表示回数×100

 

クリック率(CTR)はあくまで中間指標

リスティング広告で重要なのは広告の費用対効果を上げることであり、どれだけクリックされても最終的な成果(コンバージョン)に繋がらなければ評価することはできません。

下記の表は、2つの広告グループを比較したものです。広告グループAは広告グループBよりCTRは高くなっていますが、コストに対してコンバージョンが少なく、コンバージョン単価(CPA)が高くなっています。

広告グループBはクリックされる数は少ないものの、コンバージョンの見込みが高いユーザーを効率よく獲得できていることになります。

 

CTRの良い広告グループAよりCVRの良い広告グループBの方が費用対効果が良い

また、クリック率が上がればそれだけ無駄なクリックも増えてしまいます。リスティング広告はクリック課金であるため、平均クリック単価(コスト÷クリック数)とクリック率のバランスが大切です。

リスティング広告の費用相場について知りたい方には、こちらの記事で詳しく解説しています。

リスティング広告の平均クリック率・目安

リスティング広告のクリック率は広告の掲載位置や検索キーワードによっても変わるため、何%であれば良いか一概には言えませんが、WordStreamの調査によると、2022年のリスティング広告平均CTRは6.63%となりました。

また、業種別に見ると、アート・エンターテイメントがもっとも高く、次いで旅行業界、スポーツ関連の広告がクリックされやすくなっています。

業界検索広告の平均クリック率
アート&エンターテイメント11.43%
トラベル9.19%
スポーツとレクリエーション8.82%
自動車 — 販売用8.67%
不動産8.55%
レストラン&フード7.60%
動物とペット7.08%
パーソナルサービス6.95%
アパレル / ファッション & ジュエリー6.27%
医師と外科医6.25%
教育と指導6.17%
ヘルス&フィットネス6.15%
家具6.01%
キャリアと雇用5.93%
ビューティー&パーソナルケア5.92%
金融と保険5.70%
自動車 — 修理、サービス、部品5.65%
工業用および商業用5.61%
ショッピング、収集品、ギフト5.50%
ビジネスサービス5.17%
歯科医と歯科サービス5.03%
家と家の改善4.62%
弁護士と法律サービス4.24%
WordStream「2022 Google Ads & Microsoft Ads Benchmarks for Every Industry

CTRを上げ、パフォーマンスを改善し、費用対効果の高いリスティング広告運用を実現するには?
お役立ち資料のダウンロードは以下をクリック↓

ctr-wp-cta-banner

クリック率(CTR)が低い3つの原因と対応策

クリック率が上がらない時の対応策

 

配信している広告のクリック率が目標とした数値より低い場合、主に3つの原因が考えられます。

  • 広告がターゲットの検索意図と一致していない
  • 広告の掲載順位が低い
  • 広告文が検索ユーザーに刺さらない

それぞれの原因について、対応策と共に解説します。

広告がターゲットの検索意図と一致していない

広告のターゲットとしているユーザーに、広告が見られていない可能性があります。ターゲットがどのようなキーワードで検索をしているのかをしっかりと想定し、ターゲットのニーズに合致するキーワードへ入札するようにします。

検索語句検索クエリ)レポートを確認し、実際にサイトへ流入したユーザーが使用したキーワードを設定することもおすすめです。
また、キーワードごとのパフォーマンスをレポートで確認し、無駄なクリックに繋がるキーワードは除外設定しましょう。

広告の掲載順位が低い

広告の掲載順位が低いと、せっかく表示されてもユーザーの目に留まらず、クリックされにくくなってしまいます。掲載順位を上げるための施策を打ちましょう。

リスティング広告の掲載順位は「広告ランク(Yahoo!広告はオークションランク)」によって決まります。広告ランクは広告の品質スコア、上限クリック単価、ユーザーの検索背景(位置やデバイスなど)、広告表示オプション(アセット)による見込み効果など、複数の条件を元に算出されます。

この中で最も簡単な方法は上限クリック単価を引き上げることですが、あまりお勧めしません。他社がそれを上回る金額で入札すれば負けてしまいますし、コストが嵩みます。

低いコストで広告ランクを上げるために、広告の品質スコアを高めることと、広告表示オプションアセットを活用することを検討しましょう。

品質スコアは、広告の関連性推定クリック率ランディングページの利便性の3要素で決まります。広告文を検索キーワードと関連付けた内容にすることや、ランディングページの内容を見直し、ユーザーが離脱しない工夫をすることが求められます。

広告表示オプションについて知りたい方には、こちらの記事で詳しく解説しています。

広告文が検索ユーザーに刺さらない

広告文がユーザーから見て魅力的ではなかったり、ユーザーのニーズに応えていなかったりすれば、クリックしてもらえません。広告の見出しや説明文を見直し、ターゲットとなるユーザーに「刺さる」広告となるようにテキストを変更しましょう。

現在、リスティング広告はGoogle・Yahoo共に「レスポンシブ検索広告」が導入されています。レスポンシブ検索広告は、広告見出しを最大15個、説明文を最大4個まで設定でき、機械学習により最もパフォーマンスの良い組み合わせが表示されます。

見出し・説明文共に切り口を変えたコピーを出来るだけ多く設定し、広告のパフォーマンスを最適化させるようにします。


クリックされやすい広告文の作り方について知りたい方には、こちらの記事で詳しく解説しています。

まとめ:クリック率だけで広告の良し悪しは決められない

ここまで、リスティング広告のクリック率について、その目安やCTRを上げるポイントについてお伝えしました。
前述のように、リスティング広告は目標の売上に対してどれだけ効果を発揮したかで評価すべきであり、クリック率の高い低いだけでは判断できません。しかし、広告の質やパフォーマンスを向上させるためには大切な指標となります。

また、難しいと感じたら、代理店など、広告運用のプロへ相談するのも手段の1つです。

当社では、BtoC、BtoB問わず、様々な業種業態での広告運用で得た知見に基づき、最適な広告プランニングを提供します。また、広告運用による集客だけでなく、集客からの分析や顧客育成の領域まで、デジタルマーケティング全般を網羅したサポートが可能です。
無料相談も行っておりますので、広告運用やデジタルマーケティングにお困りの際はお気軽にご相談ください。

著者(writer)
Sienca 事務局

リスティングをはじめとした運用型広告など、インターネット広告全般の運用サポートを実施しております。BtoCからBtoBまで様々なクライアント様の広告運用により得た知見を基にブログをお届けします。

関連記事一覧