Criteo(クリテオ)広告を紐解く!特徴からプロダクトの種類、最新情報まで詳しく解説

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Criteo広告は、普段私たちが商品の検索をして買い物をしたり、何気なく見ているサイトの広告として存在しています。この記事では、Criteo広告はどのような広告で、どんな特徴があるのか、基本知識から最新の情報まで知ることができるので、Criteo広告を初めて知る方、もっと深く知りたい方にも必見です。

Criteo広告とは

Criteo広告は、広告主の広告を最適化して配信できるプラットフォームDSP(Demand-Side Platform)に位置づけられます。 Criteo広告は全世界で1万8000以上の企業が導入しているプラットフォームで、日本ではECサイトの売上が上位100社において85%以上が利用しています。

Criteo独自のテクノロジーによる予測アルゴリズムで、ユーザーの行動履歴に応じた最適な商品の広告を自動で表示できます。サイト訪問者やサイトを離脱したユーザー、サイト未訪問者にも、それぞれに適切な広告が自動で生成・表示されるため、高品質なコンテンツを継続的にアプローチすることができます。

例えば、過去に1度サイトを訪問したユーザーに対して、時間を経てサイト内で閲覧した商品やその類似商品を表示させたり、過去の購入履歴を分析して、最適な広告を表示させることができます。

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Criteo広告の主な配信先

Criteo広告はGoogleやYahoo!といった主要媒体からFacebook、InstagramなどのSNSサイトまで多くの配信面をカバーしています。豊富な配信面を持つことから、日本のインターネットユーザーの92%以上にリーチできると言われています。
以下にCriteo広告の主要掲載メディアとネットワークの一部を紹介します。

主要掲載メディア

Yahoo!JAPAN
dmenu
Ameda
朝日新聞
東洋経済
食べログ
goo
cookpad

主要掲載ネットワーク

Google
Yahoo!JAPAN

Criteo広告の特徴

Criteo広告は、蓄積されたユーザー固有のデータをもとに、リアルタイムで広告の最適化を行うことができます。この項では、Criteo広告の特徴を大きく3つに絞ってご紹介します。

精度の高い独自のCriteo広告エンジン

Criteo広告のAIエンジンは、独自に開発された精度の高い機械学習によって、価値の高い広告を配信することを可能にしています。どのユーザーに配信するべきか(予測入札エンジン)、どの商品を表示するべきか(レコメンドエンジン)、どのバナーデザインにするべきか(クリエイティブエンジン)、大きくこの3つの構成要素を持っているため、ユーザーごとに行動履歴を分析し、最適な広告を配信できる基盤ができあがっているのです。

YDAに広告配信ができる

多くの配信面を持つCriteo広告ですが、その中でもYDA(Yahoo!ディスプレイ広告)に配信ができるという特徴があげられます。Yahoo!JAPANは、Yahoo!広告以外での配信媒体が限られています。したがって第三者媒体でYDAに配信ができることは大きなメリットです。YDAに配信ができることにより、多くの国内ユーザーがCriteo広告を目にすることに繋がっているとも言えます。

バナー画像を自動で作成し広告のレイアウトも最適化する

商品のデータフィードさえ整えれば、精度の高いAIエンジンによって、自動でバナーを生成してくれます。作成から設定までの工程を軽減できるため、自分でバナーを作成する時間を取らなくていいのです。また、ユーザーごとに最適な表示レイアウトもCriteo広告が判断してくれます。Criteo広告の配信アルゴリズムによって、最大17兆通りのデザインが可能と言われています。

Criteo 広告 2023年の主なトピック

この項では、2023年にCriteoが発表した最新のニュースを一部紹介します。

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これまでCriteo広告を深く知らない方も、実はあらゆる場面で私たちの身近に存在し、目していた広告だと理解が深まるかもしれません。2023年のCriteoの主な動きを見ていきましょう。

LINE公式アカウントでレコメンデーションメッセージを配信する取り組みを開始

Criteoは、LINE公式アカウントを通じて、ユーザーのニーズや興味関心にあったメッセージを送ることで、受け取り手にとって魅力的な形で配信することができる、レコメンデーションメッセージサービス(おすすめメッセージ)の取り組みを開始しました。

新たに提携したLINEテクノロジーパートナーであるサイバーエージェントが提供するLINE公式アカウント特化の独自ツール「CA-Link」と、Critroが持つAI技術と膨大な購買データを統合した本機能は、ユーザーの興味関心を分析した最適なコンテンツのレコメンドメッセージの配信を可能としています。

Criteoプレスリリース「Criteo、高度にパーソナライズされたメッセージ配信を可能にするソリューション “レコメンデーション メッセージ for LINE公式アカウント”で 新たにサイバーエージェントと共同開発、サービス提供開始

広告配信において楽天消費行動分析データの「RMP Display Ads」と「Criteo AIエンジン」機械学習の連携

楽天グループ株式会社が提供する運用型広告配信プラットフォーム「RMP – Display Ads」とCriteoの高度な機械学習ができる「Criteo AIエンジン」との広告配信における連携も発表されています。1億人以上からなる楽天会員の顧客基盤とIDに基づく消費行動分析データを、CriteoのAIエンジンで分析することにより、精度の高いターゲティング配信を実現することが可能になります。

Criteoプレスリリース「Criteo、楽天「RMP – Display Ads」との広告配信における連携を発表

Criteoリテールメディアをサンドラックへ導入

Criteoは、株式会社サンドラックが運営する公式通販サイト「サンドラッグ Online Store」に「Criteoリテールメディア・ソリューション」を導入しました。製品を販売するブランドや企業は、これによりサンドラッグの公式通販サイトを通じて、買い物客と関連性の高い、優れた広告配信が可能となりました。

Criteoプレスリリース「Criteo、「Criteoリテールメディア」をサンドラッグへ導入

今回は3つだけニュースをピックアップしましたが、その他にも幅広く活動していることが分かる記事がありますので、是非チェックしてみてください。

Criteo広告のプロダクト一覧

Criteo広告は、ダイナミック(動的)リターゲティング広告を主軸に、新規ユーザーや類似ユーザーの獲得など、あらゆる方面からターゲティングできるプロダクトを提供しています。キャンペーンの目的にあわせてCriteo広告を活用する参考にしてみてください。この項では、各プロダクトについて内容を確認していきましょう。

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出典:【Criteo】最新媒体概要_20220204(p23)

ダイナミックリターゲティング

目的:サイト訪問者をリターゲティング/サイトでの購入促進
ダイナミック(動的)リターゲティングとは、ユーザーの閲覧履歴やサイト内での行動履歴をもとに、ユーザーにあった広告を表示することができるリターゲティング広告です。広告枠内で画像が自動で切り替わったり、関連商品や類似商品も一緒に並べて表示させることもできます。また、バナーのレイアウトやCTA(コールトゥアクション)も、機械学習により自動で変更できます。ダイナミックリターゲティングは、ユーザーごとに購買意欲が高まるようなデザインを自動で表示できるのです。

オーディエンスマッチ

目的:サイト離脱ユーザーの再訪問/特定のユーザーへのリーチ
オーディエンスマッチとは、過去に購入履歴やサイト訪問履歴があるものの、それ以降一度もサイトを訪問していないユーザーに対して、アプローチできるプロダクトです。
例えば、6か月前にバッグを購入し、会員登録(メールアドレス登録など)してあるユーザーが、購入後一度もサイト訪問していないとしましょう。その場合に複数のチャネルを通して、新商品を表示させたり、セール情報を定期的に提示することによって、ユーザーの再訪問を促す効果が期待できるのです。

カスタマーアクイジション

目的:新規顧客の獲得
カスタマーアクイジションとは、自社サイトを訪れたことのないユーザーをターゲットとして配信するプロダクトです。主に新規顧客獲得の観点で用いられます。Criteo広告がユーザーの過去の閲覧履歴や行動から、データベースを作成し、スコアリングします。スコアリングとは、簡単にいうと購入意欲の高さでユーザー分けしたものです。スコアリングで優良な新規ユーザーを抽出して、購入する見込みの高い商品を、新規顧客に広告配信することができます。

トラフィックジェネレーション

目的:サイトトラフィック数の拡大/商品のブランディング
トラフィックジェネレーションとは、Criteoの高いエンジン技術が、ユーザーの最も購入意欲が高まるときを予測し、そのタイミングにあわせて最適な広告を配信できるプロジェクトです。購入意欲が高まってきたユーザーに対して、ブランドの魅力が引き立つようなクリエイティブを表示させることにより、一気にサイトの流入を促すことができます。

アプリ広告

目的:アプリのインストール/アプリ内の購買促進/アプリユーザーとのエンゲージメント強化
アプリのインストールを促す、またはアプリインストール後のユーザー定着を強化することをサポートする広告です。アプリユーザーに最適化したダイナミック広告を表示させることで、エンゲージメント向上を促す効果を得ることができます。新機能情報や期間限定のプロモ―ションをすることで、アプリを離れたユーザーも呼び戻すことが期待できます。

コンテクスチュアル広告

目的:サイトトラフィック数の拡大/コンテンツベースでのターゲティング
コンテクスチュアル広告は、ユーザーのクッキーレスに対応したコンテンツ解析によるターゲティング配信です。WebページのテキストやキーワードをAIが分析し、コンテンツの文脈にあった広告を配信する仕組みです。例えば、ユーザーが温泉の記事を読んでいて、「温泉宿」「温泉街」などのキーワードや文脈に触れたとき、温泉に関する広告を配信するイメージです。

動画広告

目的:動画視聴によるブランドの認知向上/新商品のブランディング
Criteoの動画広告は、さまざまな動画フォーマットに対応しており、Criteo広告のオーディエンスと自社の顧客データを組み合わせることで、より興味関心の高い新規ユーザーへアプローチすることができます。

オムニチャネル

目的:オンラインユーザーへの店舗来店促進/店舗ユーザーへのオンライン購買促進/オムニチャネルでの購買促進
オムニチャネルとは、オンライン・オフライン問わず、実店舗やECサイトを繋ぐことで、ユーザーがどのチャネルからも商品にスムーズにたどり着き、購入がおこなえるように促す戦略のことです。例えば、ネットで購入したのち実店舗で商品を受け取ることも可能になります。Criteoのオムニチャネルは位置データと、ユーザーの興味関心を繋ぐことでさらにオーディエンスを拡張することができます。

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Criteo広告を配信するための出稿条件

Criteo広告は非常に優れたアドテクノロジーを持ち、確立されたプラットフォームを持つ広告ですが、誰もがすぐに配信可能になるわけではありません。4つの条件をクリアしているか出稿のための確認が必要になります。

1.月間UU数(ユニークユーザー数)
 月間4万UU数が最低必要
2.最低CPC
 20円(ネット)以上必要
3.商品点数
 1点以上あれば良い
4.出稿予算
 50万円以上(月額ではなく、50万円使い切れば良い)

近年はCriteoの担当者との相談次第で、条件が緩和になるケースもあるようなので、是非諦めず相談してみてください。

Criteo広告を出稿するまでの流れ

配信設定を進める前に、事前に作成、確認しておくべきことを述べながら申込から出稿までのおおまかな流れを見ていきます。

申込み・アカウント発行

出稿条件を満たしているかCriteo社の審査が入ります。審査に通過したら、Criteo社が発行する申込書に電子署名し、アカウント発行へ進みます。

データフィードの用意

Criteo社が用意したフォーマットに表品情報(商品名・商品説明・価格・セール情報など)を記入して準備します。ダイナミックリターゲティング広告は、ユーザーごとに最適な広告を、最適なタイミングで表示させることができる仕組みです。レイアウトも何パターンもの中から組み込まれるため、事前に、バナーで表示させる情報を用意することが必要です。細かく記入すればよりバナーに付加情報を追加できるので、より効果的な配信となるため重要な準備と言えます。

Criteo独自のタグの設置

高度な分析を可能とするCriteo広告独自のタグは、各階層ごとに設定する必要があります。タグは6種類あります。必須タグは「商品詳細ページタグ」と「コンバージョンタグ」の2つですが、全てに設置することでユーザーの行動学習分析の精度が高まるので、6つ設置することをおすすめします。正しく設置が完了するまで配信ができないため、すぐ実装の対応ができるスキルのあるエンジニアが必要です。

タグの種類 計測箇所
トップページタグ トップページに訪問したことを計測
一覧ページタグ 検索結果またはカテゴリページや一覧ページに表示された複数の商品IDを計測
商品詳細ページタグ(必須) 閲覧した商品を計測
カート・申込みページタグ 買い物カゴページを閲覧したことを計測
コンバージョンタグ(必須) 購入された商品、価格、購入個数等を計測
訪問タグ/副次的なページ 副次的なページ(会社情報やブログなど)に対して実装することが可能なタグ

配信開始

配信前の準備が全て完了したことが確認できたら、配信開始をCriteo社へ依頼し、配信開始となります。
※ここまでの流れのほかに、パラメータの確認等ありますが、配信するプロダクトによって流れは多少異なる場合がありますので、Criteo社に問い合わせの上進んでください。

Criteo広告運用アドバイス

Criteo広告をせっかく始めるなら、より精度の高い広告を配信できるように環境整備したいところです。ここでは運用のポイントを4つ挙げます。

データフィードの更新をこまめにする

データフィードは一度作成して終わりではなく、定期的にメンテナンスするこ  とが必要です。期間限定のセール情報があれば追加で記入し、終了の場合も文言を削除しなければずっと古い情報のままになってしまいます。常に最新のものであるように更新しましょう。

学習期間中は必要以上に設定変更しない

配信開始してまもなくは、ユーザーの行動学習がたまっておらず、機械学習が不十分のため、学習期間中は設定を触らないようにしましょう。

タグは6つ全て設置

「Criteo広告を配信するための準備」でも記載しましたが、タグは階層ごとに全て設置するようにしましょう。6つ全てを設置することによって、より精度の高い最適化が行えます。

やり取りのスピード化

配信開始まで、1ステップごとに基本的にはCriteo広告の担当者と細かなメールのやり取りが必要になります。スムーズにいくと配信開始まで2週間と言われてますが、最短で配信開始できるように、即確認・即返信を心がけると良いでしょう。広告出稿に慣れている人材がいると安心です。

まとめ

Criteo広告について理解は深まったでしょうか。Criteo広告を始められたら、より多くの顧客の獲得やユーザーへのリーチが見込まれる可能性があるでしょう。しかし、そのための準備や高度な設定技術、Criteo社への迅速な対応が必要となります。

NTTドコモの広告運用コンサルティングなら、中長期の広告運用に即したプラン設定を行い、分析・改善までしっかりサポートいたします。広告運用による集客だけでなく、集客からの分析や顧客育成の領域まで、デジタルマーケティング全般を網羅したサポートが可能です。

無料相談も実施しております。広告運用やデジタルマーケティングにお困りの際は、お気軽にご相談ください。
是非この記事をきっかけにCriteo広告を考えてみてはいかがでしょうか。

著者(writer)
Sienca 事務局

リスティングをはじめとした運用型広告など、インターネット広告全般の運用サポートを実施しております。BtoCからBtoBまで様々なクライアント様の広告運用により得た知見を基にブログをお届けします。

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