YouTubeプロモーションとは?効果・デメリットや設定手順を解説!
昨今、自社の商品やサービスの認知拡大のために、YouTube動画の配信を行っている企業が増えています。しかし、再生数やチャンネル登録者数が伸び悩むケースもあり、どうにかして動画をより多くの人にリーチできないかと悩んでいる担当者も多いでしょう。
そこでおすすめなのが、興味関心の近いユーザーに動画を宣伝できる「YouTubeプロモーション」という機能です。
本記事では、YouTubeプロモーションの効果やデメリット、設定手順を解説します。自社の動画の再生回数を増やし、商品やサービスの認知拡大を目指している担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、弊社ではYouTube広告についての資料を配布しています。種類から活用事例まで紹介しているので、ぜひご活用ください。
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YouTubeプロモーションとは

YouTubeプロモーションとは、設定した予算内で自分の動画を宣伝できる機能のことです。2023年より、YouTubeチャンネルの動画管理ツール「YouTube Studio」に新たに追加されました。
視聴回数やチャンネル登録者数を伸ばしたいとき、自社の商品・サービスを紹介したいときなどに活用できます。
YouTube広告について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。YouTube広告の出し方や作成のポイントなどを解説しています。
インフィード広告との違い

YouTubeには、予算をかけて動画を宣伝する「インフィード広告」という機能もあります。インフィード広告は、ユーザーの年齢・性別・地域・世帯収入・興味関心などから細かくターゲット指定できるのがメリットです。しかし、1クリックあたりの広告単価が高めなのがデメリットといえます。
一方、YouTubeプロモーションは細かいターゲット指定ができない反面、少ない予算でも宣伝が可能です。また、広告内にチャンネル登録ボタンを設置できるため、チャンネル登録者を増やしたい場合にも有効です。
YouTubeのプロモーション機能を利用することによる3つの効果

YouTubeのプロモーション機能を利用すると、以下3つのようなメリットがあります。
- 幅広い層にリーチできる
- 潜在層にアプローチしやすい
- 予算にあわせて少額から宣伝できる
幅広い層にリーチできる
YouTubeは若者が観るイメージが強いかもしれませんが、近年では30代以上の世代もYouTubeを視聴しています。
総務省の「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、YouTubeの利用率は全世代で87.8%、10代から40代ではどの世代も90%を超えていることがわかっています。
年代 | YouTube利用率 |
---|---|
全年代 | 87.8% |
10代 | 94.3% |
20代 | 97.2% |
30代 | 97.1% |
40代 | 92.0% |
50代 | 85.6% |
60代 | 66.3% |
参考:総務省「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
幅広いユーザーが日常的に利用しているYouTubeであれば、年代問わず多くのユーザーへ商品やサービスを宣伝できるでしょう。
潜在層にアプローチしやすい
定期的に告知をする宣伝方法では潜在層へのアプローチは難しいですが、プロモーション機能を使えば興味関心が近いユーザーに動画が優先して表示されるため、効率的に潜在層へアプローチができます。
また、YouTubeを介して商品やサービスを認知したユーザーは、視聴中に広告をクリックして自社の商品ページを訪れる可能性もあるでしょう。将来的には新規顧客になる見込みのあるユーザーへ認知できるという点もメリットと言えます。
予算にあわせて少額から宣伝できる
YouTubeプロモーションは最低1円から利用できるため、気軽に動画を宣伝できます。YouTubeによるWebマーケティング予算が少ない場合でも、YouTubeプロモーションであれば取り組みやすいでしょう。
また、プロモーション機能独自のアルゴリズムにより、動画の視聴回数が増えやすい日や時間帯を選び、より多くの予算が使用されるようにパフォーマンスを最適化してくれます。動画配信の知識やスキルがない場合でも、効果的に運用しやすい点もメリットです。
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YouTubeのプロモーション機能のデメリット

YouTubeプロモーションには、以下2点のようなデメリットもあります。
- 承認されるまでに数日かかる
- 細かいターゲット指定ができない
承認されるまでに数日かかる
プロモーション機能を利用するには審査に通る必要があり、承認がおりるまでに1〜2日ほどかかります。プロモーション機能によってすぐに認知拡大をしたいと思っても、すぐには実装できない点には注意が必要です。
承認期間を逆算して事前に申請しておくことで、スムーズにプロモーション機能を使えるようにしましょう。
細かいターゲット指定ができない
インフィード広告のように、年齢・性別・地域・世帯収入・興味関心などから細かくターゲット指定ができません。ピンポイントで狙いたいユーザー層へのアプローチが難しいのは、あらかじめ把握しておくべきデメリットです。
ただし、興味関心が近いユーザーに動画が優先して表示されるため、大きなデメリットにはならないでしょう。
YouTubeプロモーションを利用する条件

YouTubeプロモーションで広告を配信できる動画には、以下の条件があります。
- YouTube上で公開、または限定公開している
- 10秒以上の長さがある
- Googleの動画広告の要件を満たしている
- Googleの編集ポリシーに準拠している
チャンネル登録者数や総再生数は問われないものの、上記4つの条件はすべて満たしている必要があります。
非公開やプレミア公開になっている動画、10秒未満のショート動画などは対象外です。動画の形態にも注意しておきましょう。
また、以下のようなコンテンツは「Googleの動画広告の要件を満たしていない」と判断され、プロモーション機能を使用できません。
- 性的なコンテンツ
- 画質が一定基準を満たしていないコンテンツ
- 著作権に違反したコンテンツ
- 衝撃的なコンテンツ(陰惨な表現、残虐な映像)
動画タイトルに「!」や誤字脱字があることでも、承認がおりないことがあるため、動画タイトルの見直しもしておくといいでしょう。
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YouTubeプロモーションの設定手順

YouTubeプロモーションは、以下の手順で設定します。
まずはYouTube Studioにログインし、左側のメニューから「コンテンツ」を選びましょう。

上部に表示される欄から「プロモーション」をクリックし、右側の「新しいプロモーション」を選択します。

プルダウンメニューが表示されたら「Google広告アカウント」を選択します。プロモーションしたい動画を選択し、見出しと説明文を追加してください。

次に、プロモーションを出す地域と言語を入力します。日本国内のみでよければ「日本」とだけ入力し、アジア圏にも表示したければ「韓国」や「台湾」なども入力するといいでしょう。

予算とプロモーション表示終了日を設定します。

「プロモーションを実行」のボタンを押すと、プロモーションの申請が行われ、問題なければ2日程度で承認がおりて利用開始できるようになります。
YouTubeプロモーションによる広告費用の目安

YouTube広告ではオークション形式を採用しており、希望の広告枠を入札で競り合います。ライバルが少なければ低予算で配信でき、競争が激しければ広告費用が高くなる仕組みです。
Google広告ヘルプでは、1日の平均予算は1,000円から5,000円程度に設定することを推奨しています。本格的に成果を狙う場合は、1日1,000円ではリーチできるユーザー数が少なすぎるため、1日3,000円以上を目安に設定するのがおすすめです。
もし予算に余裕がなければ、結果の確認と分析をしながら、少しずつ予算を増やすといいでしょう。
YouTube広告の費用相場
YouTube広告は6種類あり、それぞれ費用相場が異なります。
種類 | 課金方法 | 費用相場 | 料金の発生条件 |
---|---|---|---|
スキップ可能なインストリーム広告 | 動画視聴課金 | 2〜25円/1回 | ・30秒以上の視聴 ・広告のクリック |
スキップ不可のインストリーム広告 | 動画視聴課金 | 400〜600円/1,000回 | ・1,000回再生 |
インフィード動画広告 | クリック課金 | 2〜20円/1クリック | ・広告のクリック |
バンパー広告 | インプレッション課金 | 400〜600円/1,000回 | ・1,000回再生 |
アウトストリーム広告 | インプレッション課金 | 400〜600円/1,000回 | ・1,000回再生とき |
マストヘッド広告 | インプレッション課金 | 数百万円~/1日 | ・1,000回再生 ※Googleの営業担当者を通じて広告枠を確保する |
費用相場や料金の発生条件も確認したうえで、どの広告を利用するか決めましょう。種類ごとの特徴については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
YouTubeプロモーションに関するよくある質問

最後に、YouTubeプロモーションに関するよくある質問3つを紹介します。
- YouTubeプロモーションはいくらから利用できる?
- YouTubeプロモーションに登録者数は関係ある?
- YouTubeプロモーションによる広告費用の支払い方法は?
YouTubeプロモーションはいくらから利用できる?
YouTubeプロモーションに最低金額は設定されていないため、1円からでも利用は可能です。ただし、Google広告ヘルプでは1日の平均予算は1,000円以上を推奨しており、本格的に認知拡大を目指すのであれば1日3,000円以上に設定するのがおすすめです。
以下の記事では、Google広告の支払いの仕組みや、費用を抑えるコツについて解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

YouTubeプロモーションに登録者数は関係ある?
YouTubeプロモーションは、チャンネル登録者数が0人でも利用できます。再生数や平均視聴時間も関係ないため、比較的多くの人が利用できる広告です。
ただし、4つの利用条件を満たしている必要があります。先ほど紹介したYouTubeプロモーションを利用する条件をあらかじめ確認しておきましょう。
YouTubeプロモーションによる広告費用の支払い方法は?
YouTubeのプロモーションの支払い方法は、Google広告への支払いとなります。Google広告への支払いは、Google広告の管理画面から「料金」のアイコン→「概要」をクリックして支払い設定をしましょう。
利用できる支払い方法は、以下の3種類です。
支払い方法 | 詳細 |
---|---|
自動支払い | 毎月1日または、あらかじめ設定した金額に達成したタイミングで自動的に課金される。 |
手動支払い | 広告掲載前に料金を支払い、掲載後に費用が差し引かれる。 |
毎月の請求書発行 | 発生した費用に対して請求書が送られ、小切手か銀行振込で支払う。 |
自社に合った支払い方法を選んでみてください。
YouTubeプロモーションの機能を活用して認知拡大を目指そう

YouTubeプロモーションでは、自社で作成したYouTube動画を宣伝できます。自社ブランドの認知拡大や商品・サービスを紹介したい場合に役立つ機能です。
細かいターゲット指定はできないものの、低予算でも宣伝でき、幅広い層や潜在層にもアプローチできるのがメリットです。YouTube Studioから設定し、認知拡大に活用しましょう。
弊社では、YouTube広告完全ガイドやYouTubeショート広告の資料を無料で配布しています。これからYouTube広告を活用していく場合は、ぜひ利用を検討してみてください。