【2025年最新】Threads広告の情報まとめ|出稿方法や費用、仕様について
「Instagramの次に来るSNS」として注目を集めているThreads。
2023年に登場して以来、X(旧Twitter)に代わる新たな情報発信・コミュニケーションの場として急成長を遂げています。
そんな中、2025年にはThreads広告の本格展開が始まり、企業やブランドにとっても見逃せない集客・認知拡大のチャネルとなりつつあります。
本記事では、2025年時点でわかっているThreads広告の最新情報をわかりやすく解説します。
広告の出稿方法や費用感、クリエイティブ仕様まで詳しく紹介します。SNS広告の新しい選択肢として、Threads広告を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
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そもそもThreadsとは?

Threads(スレッズ)は、FacebookやInstagramを運営するMeta社が開発したテキスト共有アプリです。
2023年7月5日(米国時間)に公開され、サービス開始からわずか5日で登録ユーザー数が1億人を突破するなど、爆発的に利用者を増やしたことで注目を集めました。最大の特徴は、気軽にユーザー間の会話を楽しめる点。最大500文字までのテキスト投稿に加え、最長5分までの動画や10枚までの画像、リンクなどを共有できるのも魅力です。また、InstagramやX(旧Twitter)とのシェア機能も備えています。
一見すると、X(旧Twitter)と似ているサービスにも見えますが、細かい部分を比較すると以下のような違いがあります。
機能 | Threads(スレッズ) | X(旧Twitter) |
---|---|---|
最大文字数 | 500文字 | 140文字 |
最大画像数 | 10枚 | 4枚 |
最大動画時間 | 5分 | 2分20秒 |
DM機能 | なし | あり |
ハッシュタグ | なし | あり |
キーワード検索 | あり | あり |
「Threads」という言葉には「糸」という意味があり、アカウントやユーザー間の「つながり」を表現しています。
テキストベースでの情報発信や交流に適しているため、Xに変わる個人・企業の情報発信ツールとしても期待されています。
Threads広告とは?

Threads広告は、Threadsのタイムライン上に広告を配信できるサービスのことを指します。
大きな特徴は、Instagramの広告管理システム「Meta広告マネージャ」をそのまま活用できる点です。
そのため、すでにFacebookやInstagramで広告を出稿している企業にとっては、新たな広告チャネルとして導入しやすいでしょう。
なお、Threads広告は2025年5月現在、Threadsのフィード(投稿と投稿の間)に表示される仕様となっています。

引用元:ビジネスヘルプセンター|Meta
そのほか、Threads広告には以下のような特徴があります。
- 配信基盤:Meta広告マネージャを利用
- 表示面:Threadsフィードのタイムライン上
- 連携:FacebookやInstagramと連携して配信可能
- 提供開始:2025年4月23日から全世界で正式提供(日本含む)
- 先行テスト:2025年1月24日から米国と日本の一部広告主でテスト実施
Threads広告は2025年4月末にリリースされたばかりということもあり、現在は機能が限定的です。しかし、今後もさらなる広告種別や機能の拡充が期待されています。
Threads広告の配信面はインフィード型
Threads広告は、ユーザーがタイムラインを閲覧する際に、投稿と投稿の間に表示される「インフィード広告」形式で配信されます。
2025年5月現在、広告枠として確保されているのはフィードのタイムラインのみです。虫眼鏡マークのトレンド発見ページや検索結果ページには広告は表示されません。
そのため、Meta広告マネージャでキャンペーン作成すると、配信先に「Threadsフィード」がデフォルトで選択されます。また、現状はThreads単独での広告配信はできず、「Instagramフィード」も配信先として選択しなければなりません。
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Threads広告のメリット

Threads広告を活用するメリットは、以下の4つです。
- Z世代への高いリーチ力
- Meta広告プラットフォームとの強力な連携
- 比較的競争環境が緩やかな可能性と先行者利益
- 広告起点のUGC(口コミ)が獲得可能
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
Z世代への高いリーチ力
Threads広告は、特に若い世代へのリーチ力が高い点がメリットとして挙げられます。
実際、ニールセンのデータによると、日本のThreadsユーザーのうち、41%はY世代(1981年〜1996年生まれ)とZ世代(1997年〜2012年生まれ)で占められており、若者の利用者が多いことがわかります。

引用元:ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる ソーシャルメディアジャンルの利用状況を発表
また、リーチという観点で見ると、男性よりも女性の方が高い効果が期待できる点も大きな特徴です。

引用元:ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる ソーシャルメディアジャンルの利用状況を発表
このようなデータからも、Threadsが日本のZ世代を中心とした若いユーザーに広く利用されていることがわかります。
Z世代はSNSの利用時間が他の世代よりも長く、情報収集やトレンドのキャッチアップに積極的にSNSを活用する傾向があります。
そのため、Threads広告は、購買力の中心となりつつあるZ世代へ効果的にアプローチしたい企業にとって、非常に有効な手段といえるでしょう。
Meta広告プラットフォームとの強力な連携
Threads広告の大きなメリットのひとつが、Meta広告プラットフォーム(広告マネージャ)との連携です。
ThreadsはMeta社が開発したSNSであるため、InstagramやFacebookと同様、同じ広告管理画面から簡単に出稿・配信設定を行えます。
そのため、新しくアカウントを作成したり、広告運用のノウハウを一から学び直したりする必要がありません。
すでにMeta広告に慣れている企業であれば、これまでと同じ運用フローでThreads広告を導入できるでしょう。
また、オーディエンス設定やリターゲティング、A/Bテストなど、Meta広告ならではの高度な機能もそのまま利用可能です。
InstagramやFacebookで培った顧客データを活用しながら、Threads上で新たな層にアプローチできる点は大きな強みといえるでしょう。
比較的競争環境が緩やかな可能性と先行者利益
Threads広告は提供が開始されて間もないため、参入している広告主がまだ少ない点も大きなメリットです。
広告主が少ないということは、入札競争が穏やかになり、CPM(インプレッション単価)などの広告単価が安くなる可能性があります。
また、一般的に新興メディアでの広告配信はターゲティング精度が低いこともありますが、Threads広告はMeta広告の基盤を利用するため、運用初期から高い配信精度が期待できます。
そのため、早期にThreads広告を開始することで、ユーザーへのブランド認知をいち早く形成し、Threads公式アカウントのフォロワーを獲得するなど、先行者優位を確立できる可能性があるでしょう。
SNSプラットフォームは、初期段階ではフォロワー獲得が比較的容易ですが、時間が経つにつれて競争が激化し、難易度が高くなる傾向にあります。
「いずれはThreads広告も視野に入れている」という段階にいる場合、少し優先度を上げて取り組むとよいでしょう。
広告起点のUGC(口コミ)が獲得可能
Threadsは、X(旧Twitter)と似た構造を持つSNSであり、一般ユーザーによるオープンな会話やUGC(口コミ)が自然と発生しやすい環境が特徴です。
そのため、Threads広告を配信することで、ブランド認知が広がるだけでなく、ユーザー間での会話やシェアが促進され、UGCが生まれやすくなるというメリットがあります。
さらにThreads広告では、広告がリポスト(再投稿)されても追加の課金が発生しない仕組みとなっており、拡散力のあるクリエイティブを配信できれば、広告費を抑えながらも高い効果が期待できます。
なお、UGCは単なる口コミにとどまらず、SNS時代の購買行動モデル「ULSSAS(ウルサス)」の起点としても注目されています。
▼ULSSASの流れ
- U:UGC(認知)
- L:Like(いいね)
- S:Search1(SNS検索)
- S:Search2(Google検索)
- A:Action(購買)
- S:Spread(拡散)
Threads広告によって生まれたUGCが、ユーザーの検索・購買行動を促し、さらなる拡散とUGCを生むという理想的な好循環につながる可能性もあるでしょう。
Threads広告のデメリット・注意点

Threads広告は、成長著しいプラットフォームでの広告機会を提供する一方で、いくつかのデメリットや注意点があります。
主なデメリット・注意点は以下の通りです。
- 若年層以外の利用が少ない
- 広告フォーマットや機能がまだ発展途上
これらの点を理解し、自社のターゲット層や目的に合致するかを慎重に検討することが重要です。
若年層以外の利用が少ない
Threadsは、もともとInstagramと連携して利用されるSNSであることから、ユーザー層の中心は10代後半〜20代の若年層に偏っています。
実際、2024年にモバイル社会研究所が行った調査によると、Threadsの利用者は10代・20代が中心です。
特に、30代以上の利用者は少なく、ビジネスパーソンやシニア層の利用率はX(旧Twitter)やFacebookに比べて限定的であることがわかります。

引用元:10代のSNS:LINE9割、Instagram8割、TikTok6割、Threads2割:4年でTikTok利用率が増加
そのため、商品やサービスのターゲットが中高年層である場合、Threads広告の効果は限定的になる可能性があります。
若年層に強く訴求できるファッション・美容・ガジェット・エンタメ系などの商材であれば効果が見込めますが、住宅・保険・金融などのジャンルでは相性が悪いこともあるでしょう。
広告出稿を検討する際は、自社のターゲット層とThreadsユーザー層の一致度をしっかりと確認したうえで、媒体選定を行うことが重要です。
広告フォーマットや機能がまだ発展途上
Threads広告は、2025年4月末に本格展開が始まったばかりのため、広告フォーマットや機能面での制限が多いのが実情です。
実際、2025年6月時点ではInstagramやFacebookのように多様な広告メニュー(リール広告、ストーリーズ広告、ショッピング連携など)がそろっているわけではなく、インフィード型広告のみに限られています。
また、CTAボタンのカスタマイズ性や詳細なコンバージョン計測機能、広告表示の最適化ロジックなども今後の改善が期待される段階です。
そのため、パフォーマンスを重視した運用を行いたい企業にとっては、既存のMeta広告と比べて使い勝手に物足りなさを感じることもあるでしょう。
今後の機能拡充によって広告の柔軟性や効果測定の精度が向上することが期待されますが、現時点では「テスト的に使ってみる」段階と捉えるのが現実的です。
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2025年4月からThreads広告が出稿可能に!方法は?

Threads広告は、2025年4月23日から日本を含む全世界の利用条件を満たす広告主向けに正式提供が開始されました。
これに先立ち、2025年1月24日からは米国と日本の一部の広告主を対象としたテスト配信が行われていました。
Threads広告の出稿は、Meta広告マネージャを通じて行います。基本的な流れは以下の通りです。
- キャンペーンの作成:Meta広告マネージャで新しいキャンペーンを作成し、目的(認知、トラフィック、売上)を選択します。

- 広告セットの設定:ターゲットオーディエンスや予算、掲載期間などを設定します。
- 配置の設定:広告の配信先をAdvantage+配置とすれば最初から、「Threads広告」が含まれます。手動配置とした場合は、以下のようにThreads広告の配信有無を選択可能です。

- 広告の作成:クリエイティブ(画像や動画、テキスト)を設定します。
- 公開:設定が完了したら、「公開」をクリックして配信を開始します。
このように、普段Facebook広告やInstagram広告を利用している方であれば、比較的容易にThreads広告の配信を開始できます。
Threads広告の費用・料金・課金形態
Threads広告はMeta社が運営するため、InstagramやFacebook広告と同様の課金システムを採用しています。
主な課金方式は以下の通りです。
課金方式 | 略称 | 特徴 |
---|---|---|
クリック単価 | CPC | 広告クリック時に課金 |
インプレッション単価 | CPM | 1,000回表示ごとに課金 |
アクション単価 | CPA | コンバージョン発生時に課金 |
動画視聴単価 | CPV | 動画が一定時間視聴されると課金 |
一般的に利用されるCPC課金は、1クリックあたり50円〜300円程度が目安ですが、ターゲットや競合状況で変動します。
CPM課金はブランド認知目的で利用され、1,000回表示あたり200円〜800円程度が相場です。
最低出稿金額は1日あたり約1,000円からですが、効果的な運用にはそれ以上の予算が推奨されます。日予算または通算予算を設定し、業界や目的に合わせた予算計画を立てましょう。
また、ターゲティング精度向上やクリエイティブテストを行うことで、費用対効果を高めることが可能です。
Threads広告のターゲティングはMeta広告に準ずる

Threads広告は、FacebookやInstagramと同じMeta広告プラットフォームを通じて配信されます。
そのため、Metaが持つ詳細なユーザーデータを活用した、精度の高いターゲティングが可能です。
具体的には、以下の3種類のオーディエンス設定を利用できます。
- コアオーディエンス:
- 年齢、性別、地域、言語などの属性
- 興味関心、行動履歴
- カスタムオーディエンス:
- 自社Webサイトやアプリの訪問者
- Instagramアカウントでのアクション実行ユーザー
- 顧客リスト(メールアドレスなど)
- 類似オーディエンス:
- 既存の顧客やエンゲージメントの高いユーザーに類似した層
特にInstagramアカウントを運用している企業は、既存のフォロワーリストなどを活用してThreadsユーザーに広告配信できる点が大きなメリットと言えるでしょう。
Threads広告のクリエイティブ仕様について
2025年6月現在、Threads広告では画像広告・動画広告の2種類のクリエイティブを使用することができます。それぞれの要件や設定できる項目は、以下の通りです。
項目 | 画像広告 | 動画広告 |
---|---|---|
ファイル形式 | JPG、PNG | MP4、MOV、GIF |
アスペクト比 | 1.91:1~9:16(※1:1未満は中央でトリミング) | 1.91:1~9:16(※1:1未満は中央でトリミング) |
推奨解像度 | 1440×1440ピクセル | 1440×1800ピクセル |
メインテキスト | 80文字〜160文字を推奨 | 80文字〜160文字を推奨 |
見出し文字数 | 最大40文字 | 最大40文字 |
CTA(行動喚起) | 一部サポート対象外 | 一部サポート対象外、動画では非表示 |
ハッシュタグ/URL | メインテキストでは非対応 | メインテキストでは非対応/字幕も非対応 |
なお、今後もクリエイティブや設定項目は拡充される可能性が高いので、最新情報はMetaのビジネスヘルプセンターをチェックしましょう。
まとめ
Threads広告は、Meta社の新しいプラットフォームであるThreads内で展開される広告です。2025年4月からMeta広告プラットフォームを通じて出稿可能になる予定です。
主なメリットとしては、若年層への高いリーチ力、Meta広告との強力な連携によるターゲティング精度、そして比較的競争が緩やかな現状での先行者利益の獲得が挙げられます。
一方で、ユーザー層が若年層に偏っている点や、広告フォーマット・機能がまだ発展途上である点には注意が必要です。
とはいえ、今後はさらに広告フォーマットや機能の拡充が進んでいくと予想されます。だからこそ、早い段階から運用を始めておくことで、競合に先駆けてノウハウを蓄積し、高い効果を得やすくなるでしょう。初期段階の活用こそが、将来的な成果につながる重要な一手となります。