Google広告とYahoo!広告の違いを比較!出稿先に悩んだら考えるべきこと
Web広告出稿のためにアカウントを作る場所といえば、Google広告とYahoo!広告。どちらもリスティング広告とディスプレイ広告を出稿可能です。
この2つは、利用者層や広告クリエイティブの制限などに細かい違いがあります。広告を出稿する際にそれぞれの特徴に合わせることで、目標の達成に近づきます。
また、予算の都合上どちらか一方にしか出稿できない場合は、より目的にかなう媒体への出稿が不可欠です。
ここでは、Google広告とYahoo!広告の特徴と違いについて紹介します。
Google広告とは
Google広告とは、Googleが管理しているWeb媒体やGoogleと提携しているWeb媒体へ広告を出稿するためにアカウントを作る必要がある場所のことです。
Googleの検索エンジンのシェア率はYahoo!よりも高く、Yahoo!広告とGoogle広告のどちらか一方にしか広告出稿をしない予定なのであれば、Google広告へ出稿するのが無難でしょう。
Google広告から出稿できる広告の種類は、「リスティング広告」と「ディスプレイ広告」の2種類があります。
リスティング広告は、ユーザーの検索結果画面最上部付近に表示されるテキスト広告のことです。購買意欲が高めな顕在層に対するアプローチが得意ですが、広告フォーマットはテキストのみとなっています。
ディスプレイ広告は、Web媒体の広告枠に表示される広告のことです。テキスト広告以外にも様々なフォーマットを利用できますが、多くは「画像+キャッチコピー+ボタン」のようなバナー形式で利用されます。視覚的なアピールが可能なので潜在層へのアプローチやブランディングに活用できます。
リスティング広告やディスプレイ広告については、以下の記事でもご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。
主な利用者層
株式会社ヴァリューズの調査によるとGoogle広告の主な利用者層は、20代から40代の比較的若い世代です。50代以上の世代にも利用者がいますが、Yahoo!やBingの利用者数と同程度となっており、半数以上がGoogleを利用しているとは言えません。
スマートフォンでGoogleを利用している方が多いのも特徴です。
また、10代から20代は、Googleの媒体であるYouTubeを時間潰しに利用する方が多くいます。動画を通した若年層へのリーチもGoogleが得意とするところです。
広告掲載される媒体
Google広告で広告掲載される媒体はGoogle提携サイトやアプリです。具体的には、以下のようなものがあります。
- Googleの検索結果
- Googleマップ
- Google Play
- YouTube
- Gmail
- Googleが提携しているサイト(パートナーサイト)
- Googleが提携しているアプリ(パートナーアプリ)
広告掲載フォーマット
先ほどもお伝えしましたが、Google広告の種類はリスティング広告とディスプレイ広告の2種類があります。
それぞれの掲載フォーマットは、リスティング広告がテキスト広告のみとなっており、ディスプレイ広告は以下の6種類です。
- テキスト広告
- レスポンシブ広告
- イメージ広告
- 商品ショッピング広告
- アプリ訴求広告
- 動画広告
それぞれのフォーマットごとに対応している画像サイズ、テキストの文字数などが決まっています。詳しくは、Google広告の公式ページで確認しましょう。
Googleディスプレイ広告のおすすめ画像サイズについては、以下の記事でご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。
広告審査基準や審査にかかる時間
Google広告もYahoo!広告も広告出稿にあたって独自の審査があります。
美容関係の広告を出稿するなら医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)や景品表示法を遵守する必要がありますが、媒体の審査基準も満たさなければ広告出稿できないのです。
Google広告の場合は、広告を審査に出してから掲載可否の連絡が来るまでの時間は1営業日程度です。あまりにも待たされる場合は問い合わせが必要になります。
景品表示法については、以下の記事でもご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。
配信設定はどこまで細かくできるのか
広告配信時に、広告配信の目的に合わせて配信設定を調整できます。
Googleの配信設定は、「ユーザーの属性」「広告を配信する場所」「地域や配信する曜日、使用デバイスなど」で可能です。
例えば、ユーザーの年齢設定は10歳単位で指定できますし、配信地域の設定は半径指定ができます。
Yahoo!広告とは
Yahoo!広告は、Yahoo!が管理している媒体やYahoo!と提携している媒体へ広告出稿するためにアカウントを作る必要がある場所のことです。
Yahoo!広告から出稿できる広告の種類は、「リスティング広告」と「ディスプレイ広告(運用型・予約型)」があります。
ディスプレイ広告の運用型と予約型の違いは、「自社で運用するもの=運用型」「Yahoo!と提携している広告代理店に依頼するもの=予約型」です。
ここで説明するディスプレイ広告は運用型についてになります。
主な利用者層
Yahoo!の主な利用者層は、50代以上の層です。40代の層あたりからGoogleの利用者層とYahoo!の利用者層が同程度になり、年齢層が上がるほどYahoo!利用者が増える傾向があります。
スマートフォンやタブレットでの利用よりは、パソコンでの利用が多いようです。
広告掲載される媒体
Yahoo!広告で、広告掲載される媒体はYahoo!が管理している媒体やアプリ、Yahoo!提携サイトです。具体的には、以下のようなものがあります。
- Yahoo!JAPANの検索結果
- ヤフー株式会社の提供サービス・アプリ(Yahoo!ニュース、Yahoo!知恵袋、ヤフオク!など)
- ヤフー株式会社が提携しているサイト(ネットワークパートナー)
広告掲載フォーマット
Yahoo!広告には、リスティング広告とディスプレイ広告があります。リスティング広告のフォーマットは、テキスト広告のみです。
ディスプレイ広告のフォーマットには、以下のようなものがあります。
- レスポンシブ広告
- バナー広告
- カルーセル広告
- 動的ディスプレイ広告
一部の広告に関しては、利用できる広告出稿主に制限があります。
広告審査基準や審査にかかる時間
Yahoo!広告で広告を出稿するには、Yahoo!独自の審査基準を満たし、審査に合格する必要があります。
審査にかかる時間は3日程度です。
配信設定はどこまで細かくできるのか
Yahoo!広告では、広告配信の目的に合わせて配信設定を調整できます。
「ユーザーの属性」「広告を配信する場所」「地域や配信する曜日、使用デバイスなど」で調整可能です。
例えば、ユーザーの属性である年齢区分での調整幅は5歳単位です。特定のカテゴリーに興味を持つユーザーに限定して広告配信も可能です。
Yahoo!スポンサードサーチについては、以下の記事でもご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。
Google広告とYahoo!広告どちらに出稿すべきか悩む場合の考え方
Google広告とYahoo!広告のどちらに優先的に広告予算をつけるべきか検討している場合は、広告対象になるユーザー層がどちらを使っているかを考えてください。
広告対象になるユーザーの「年齢層」「居住地域(国内外を含めて)」「普段使うデバイスの種類」の3つは最低限、考えておくべきでしょう。
Google広告の方が広告を出稿できる範囲が広いとはよく言われますが、広告対象ユーザーの属性によっては、Yahoo!広告を優先した方がCVRが高い可能性もあります。
Google広告への出稿がおすすめのケース
Google広告への出稿がおすすめのケースを例としてあげるとこのようなものがあります。
- アプリユーザーへアプローチしたい
- 海外へのアプローチを考えている
- 少額予算である
海外へのリーチを考えるなら、国内ユーザーがメイン層のYahoo!よりも、Googleの方がいいでしょう。また、予算が少額であるなら全年齢層で利用者数が多いGoogleを利用した方がリーチできるユーザーが増えます。
Google広告の予算設定については、以下の記事でご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。
Yahoo!広告への出稿がおすすめのケース
Yahoo!広告への出稿がおすすめのケースを例としてあげるとこのようなものがあります。
- 法人媒体にのみ出稿したい
- 高齢者層向けにPRしたい
- パソコンユーザー向けにPRしたい
Yahoo!広告の出稿先は法人媒体が多いです。Google広告は個人ブログにも広告が出稿されますが、個人ブログではなく法人媒体メインで出稿したいならYahoo!広告をおすすめします。
また、Yahoo!利用者層は高年齢のパソコンユーザーが多く、パソコンを利用している高齢者層向けの商品やサービスを扱っているならYahoo!広告に重点をおいてもいいでしょう。
GoogleかYahoo!で悩んだらプロに相談するのも手
Google広告とYahoo!広告の違いについて説明してきましたが、どちらにどの程度の比重をかけて出稿するかの判断は広告運用の知見がないと難しいものです。
限られた予算内でそれぞれの特性を活かした広告出稿をし、最大限の効果をあげたいなら広告運用コンサルティングを依頼するのも手段の1つです。
当社では、広告運用コンサルティングを提供しています。広告運用コンサルティングでは、中長期の広告運用に即したプラン設定を行い、分析・改善までしっかりサポートいたします。
ディスプレイ広告の種類については、以下の記事でもご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。