GTMとMeta広告タグの連携方法とは?標準イベントとカスタムイベントの設定方法を解説!

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Meta広告を配信するのであれば、コンバージョンの計測と分析が必要不可欠です。本来であればHTMLコードを対象ページに埋め込む必要がありますが、GTM(Googleタグマネージャー)を使えば、簡単にコードを設置できます。

そこで本記事では、GTMとMeta広告タグを連携し、Metaピクセルコードを設定する方法を解説します。Meta広告のイベントコードの種類から手順までを画像付きで紹介しているので、Meta広告運用を検討している担当者の方はぜひ参考にしてください。

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GTMとは?

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GTMとは「Google Tag Manager」の略で、Webサイトで利用するツールや広告の「タグ」を管理するためのツールです。本来、タグはWebサイトの対象ページへHTMLを埋め込む必要がありますが、タグの追加や削除をするには手間がかかってしまいます。

HTMLの編集をせずに、管理画面から簡単にタグを管理できるようにしたのがGTMです。GTMの特徴や設定方法については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。

Meta広告の基礎知識

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Meta広告(Facebook広告)とは、FacebookやInstagram、MessengerといったMeta社の媒体に広告を掲載できるサービスです。

実名登録をして使用するFacebookにより、性別や学歴、職業といった正確性の高い情報を元にしてターゲットを絞り込めます。また、Instagramであれば「投稿」や「いいね!」といったユーザーのアクションを元に、興味関心を分析できます。

PCブラウザ版かスマホアプリ版のMeta広告マネージャーで広告を作成し、広告が表示されるかどうかはオークションによって決められる仕組みです。

Meta広告の種類や特徴についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。

Meta広告のドメイン認証とは?

ドメイン認証とは、ドメインの所有者を認証することで安全性を高めるセキュリティ機能を指します。Meta広告を配信するためには必要な設定であり、配信コンテンツの不正利用を防ぐ役割があります。

また、ドメイン認証を行うことでコンバージョン内の一部が計測できるようになり、分析の精度を高める効果があるのも特徴です。セキュリティや広告のパフォーマンス低下を防ぐためにも、ドメイン認証は必ず行うべきでしょう。

Metaピクセルとは?

Metaピクセルとは、Webサイト内でのユーザー行動を計測するために必要なコードのことです。ベースコード・イベントコード・パラメータの3つで構成されており、これらを組み合わせることで計測できるようになります。

各コードの用途をまとめると、下表のとおりです。

ベースコードコンバージョンイベントの設定や、ページに訪問したユーザーデータを記録できるようになる。
イベントコード購入や問い合わせといったアクションをコンバージョンとして計測できるようになる。
パラメータ発生したイベントに対して、詳細なデータを分析できるようになる。

パラメータは設置しなくても計測可能ですが、深い分析をするのであれば設置しておくといいでしょう。

Meta広告のイベントコードの種類

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Meta広告によるユーザー行動を計測するために必要なコードを「イベント」といいます。イベントの種類は以下の2つです。

  • 標準イベント
  • カスタムイベント

標準イベント

標準イベントとは、Metaが標準搭載しているトラッキングイベントです。基本的なユーザーの行動を追跡できるように設計されており、ベースコードに追記するだけで使用できます。

標準イベントの内容は以下のとおりです。

アクション詳細
支払い情報の追加チェックアウト手続き中に顧客の支払い情報を追加する(例:請求情報の保存ボタンをクリックする)
カートに追加ショッピングカートやバスケットにアイテムを追加する(例:ウェブサイトで「カートに追加」ボタンをクリックする)
ウィッシュリストに追加ウィッシュリストにアイテムを追加する(例:ウェブサイトで「ウィッシュリストに追加」ボタンをクリックする)
登録完了ビジネスが提供するサービスと引き換えに情報を提出する(例:メールマガジン購読を申し込む)
問い合わせ顧客とビジネスが電話・SMS・メール・チャットなどによって連絡を取り合う
製品のカスタマイズビジネスが所有する設定ツールや、その他のアプリを使用して製品をカスタマイズする
寄付団体や慈善活動に寄付する
場所の検索Webまたはアプリで店舗を見つける(例:ある商品を検索して実際の店舗で見つける)
チェックアウト開始チェックアウト手続きを開始する(例:「チェックアウトボタン」をクリックする)
リード後日連絡が来る可能性があることを理解し、顧客が情報を提出する(例:フォームを送信する、トライアルを登録する)
購入購入を完了する(例:サンクスページを表示する)
スケジュール店舗の訪問を予約する
検索Webサイト・アプリ・その他のプロパティで検索を実行する(例:商品を検索する、旅行を検索する)
トライアル開始提供している製品・サービスの無料トライアルを開始する(例:サブスクリプションの無料体験をする)
応募提供している製品・サービス・プログラムなどに応募する(例:教育プログラムや求人へ応募する)
サブスクリプション登録提供している製品・サービスの有料サブスクリプションを開始する
コンテンツビュー関心のあるWebページを訪問する(例:商品ページやLPへ訪問する)

カスタムイベント

カスタムイベントとは、標準イベントで用意されていないアクションを計測したい場合に、独自で設定するイベントのことです。

たとえば、ページのスクロール100%や特定のボタンクリックといったユーザー行動は、標準イベントでは計測できないため、カスタムイベントで設定する必要があります。

また、Meta広告の管理画面で「カスタムイベント=カスタムコンバージョン」と定義することで、コンバージョン確認ができるようになります。

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Meta広告とGTMの連携方法

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サンクスページに到達した場合の計測について、GTMとの連携方法を解説します。以下3つの手順でMeta広告とGTMを連携させましょう。

  • 手順1:ピクセルを発行する
  • 手順2:ベースコードを取得する
  • 手順3:GTMと連携する

手順1:ピクセルを発行する

Meta広告の管理画面を開き、イベントマネージャーをクリックします。

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左側のメニュー欄から「データソース」を選び「ウェブ」をクリックしましょう。

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その後、ピクセルに名前を設定し、作成をクリックすれば完了です。

手順2:ベースコードを取得する

Meta広告の管理画面を開き、イベントマネージャーをクリックします。

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左側のメニュー欄から「データソース」を選び「イベントを追加」から「新しい統合を追加」を選びましょう。

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項目の中から「Metaピクセル」を選択して「ウェブサイトにコードを手動で追加」をクリックします。

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「コードをコピー」のボタンをクリックし、ベースコードをコピーしておきましょう。

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手順3:GTMと連携する

GTMの管理画面を開き、コンテナを選択します。

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「新しいタグを追加」をクリックします。

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タグにわかりやすい名前を付けて、右上の鉛筆マークから「カスタムHTML」を選択してください。

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HTMLコンテナが開いたら、先ほどコピーしたベースコードを貼り付けます。

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詳細設定のドロップダウンを開いて「タグの呼び出しオプション」の欄で「1ページにつき1度」を選びます。

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トリガーの欄で「All Pages」を選び、保存ボタンを押したら連携完了です。

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標準イベントの設定方法

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ベースコードの設置まで完了したら、標準イベントコードのタグを作成して設定しましょう。

タグを設定する

GTM管理画面を開いて「タグ」から「新規」をクリックします。

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「タグタイプを選択して設定を開始」を選択し、右側の項目から「カスタムHTML」を選びます。

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先ほどコピーしたMeta広告のベースコードを貼り付けましょう。

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計測したい標準イベントのコードを、ベースコードの上に貼り付けます。

アクションコード
支払い情報の追加fbq(‘track’, ‘AddPaymentInfo’);
カートに追加fbq(‘track’, ‘AddToCart’);
ウィッシュリストに追加fbq(‘track’, ‘AddToWishlist’);
登録完了fbq(‘track’, ‘CompleteRegistration’);
問い合わせfbq(‘track’, ‘Contact’);
製品のカスタマイズfbq(‘track’, ‘CustomizeProduct’);
寄付fbq(‘track’, ‘Donate’);
場所の検索fbq(‘track’, ‘FindLocation’);
チェックアウト開始fbq(‘track’, ‘InitiateCheckout’);
リードfbq(‘track’, ‘Lead’);
購入fbq(‘track’, ‘Purchase’, {value: 0.00, currency: ‘USD’});
スケジュールfbq(‘track’, ‘Schedule’);
検索fbq(‘track’, ‘Search’);
トライアル開始fbq(‘track’, ‘StartTrial’, {value: ‘0.00’, currency: ‘USD’, predicted_ltv: ‘0.00’});
応募fbq(‘track’, ‘SubmitApplication’);
サブスクリプション登録fbq(‘track’, ‘Subscribe’, {value: ‘0.00’, currency: ‘USD’, predicted_ltv: ‘0.00’});
コンテンツビューfbq(‘track’, ‘ViewContent’);
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詳細設定のドロップダウンを開いて「タグの呼び出しオプション」の欄で「1ページにつき1度」を選びます。

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同じ詳細設定の「タグの順序付け」の欄で、このタグが必ずベースコードの後に起動するように、設定したベースコードを選択しましょう。

トリガーを設定する

GTM管理画面を開いて「トリガー」から「新規」をクリックします。

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「トリガーのタイプを選択して設定を開始」を選択し、右側の項目から「ページビュー」を選択します。

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「一部のページビュー」を選択して「Page URL」を選んだ状態で、測定したい対象WebサイトのURLを入力しましょう。

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わかりやすい名前を設定し、右上の「保存」をクリックしたら設定完了です。

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設定ができたらGTM管理画面のプレビューでタグが発火されるか確認し、問題なければ「公開」ボタンをクリックしましょう。

カスタムイベントの設定方法

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ベースコードの設定が完了したら、GTM管理画面を開いて「タグ」から「新規」をクリックします。

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「タグタイプを選択して設定を開始」を選択し、右側の項目から「カスタムHTML」を選びます。

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計測したいイベントのコードを貼り付けましょう。電話の発信を計測する場合は「fbq(‘trackCustom’, ‘tel’);」を貼り付けます。

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「詳細設定」の中の「タグの順序付け」の欄で、ベースコードの後に起動するように、設定したベースコードを選択してください。

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トリガーは標準イベントと同様に設定します。設定ができたらGTM管理画面のプレビューでタグが発火されるか確認し、問題なければ「公開」ボタンをクリックして完了です。

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カスタムコンバージョンとは?

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カスタムコンバージョンとは、より詳細な内容を計測するために、イベントのルールを設定するコンバージョン計測の仕組みです。

標準イベントで計測できるユーザー行動であれば設定不要であり、カスタムイベントで計測したいユーザー行動に対して設定します。

カスタムコンバージョンの設定方法

カスタムイベントを設定し、実際にイベントのアクションが発生すると、Meta広告内のイベントマネージャー上で数値を確認できるようになります。

まずは、左端のメニューバーから「カスタムコンバージョン」を選択して「カスタムコンバージョンを作成」のボタンをクリックしましょう。

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カスタムコンバージョン名の欄には、コンバージョンポイントのURLを入力し、使用したいカスタムイベントを選択すれば設定が完了です。

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Meta広告タグをGTMに設置して分析しやすい環境を作ろう

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Facebook広告やInstagram広告を運用する際には、Meta広告タグを使用します。GTMと連携することで簡単にタグを管理できるようになるため、コードの編集が得意な人材がいない場合でも分析がしやすくなるでしょう。

また、Meta広告には2種類のコードがあり、基本的なユーザー行動を計測する場合は標準イベント、独自に計測したいアクションがある場合はカスタムイベントを利用します。カスタムイベントを設定したら、カスタムコンバージョンまで設定し、Meta広告の管理画面で数値を確認できるようにしましょう。

今回ご紹介した設定方法を参考にしつつ、より詳細な情報を提供している以下の資料もぜひご活用ください。

著者(writer)
Sienca 事務局

リスティングをはじめとした運用型広告など、インターネット広告全般の運用サポートを実施しております。BtoCからBtoBまで様々なクライアント様の広告運用により得た知見を基にブログをお届けします。

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