タイアップ広告・記事広告とは?特徴や出稿メリットについて紹介
インターネット広告には様々な種類があります。
その中でもタイアップ広告とは、Webメディアや紙媒体メディア、インフルエンサーなどの既存メディアと協力して出稿する広告のことを指します。
メディアに溶け込む形で既存コンテンツとの違和感のないコンテンツを作成でき、商品のターゲット層への影響力が大きいメディアに限定して出稿できるメリットがあります。
ここでは、タイアップ広告について紹介します。
タイアップ広告ってどういうもの?
タイアップ広告とはWebなどの媒体と協力する広告掲載手法
タイアップ広告とは、商品をアピールしたい企業がメディアと提携してPR記事を作る広告です。「記事広告(記事広)」とも呼ばれます。「企業とタイアップする」といった使い方をします。
タイアップ広告の元になった「タイアップ(tie up)」には「結びつく」という意味があります。一般的には「提携」や「協力」を意味する言葉として使われます。タイアップ広告の「提携・協力」という意味もここから来ています。
タイアップ広告は、あらかじめメディア側と提携することにより、新商品に関する情報を確実に発信することが可能です。また、商品をどのようにアピールするかについてもメディア側と連携しながら制作していくことができます。
例えば、ある企業が新商品を発売した場合、通常はその商品に関する情報を取り上げるかどうかはメディア側の判断に委ねられます。
しかし、タイアップ広告では、あらかじめメディア側と提携することにより、新商品に関する情報を確実に発信することが可能です。また、商品をどのようにアピールするかについてもメディア側と連携しながら広告を制作していくことができます。
タイアップ広告以外のインターネット広告の種類については、以下の記事でもご紹介しています。こちらも参考にしてみて下さい。
また動画広告については、以下の記事でもご紹介しています。こちらも参考にしてみて下さい。
タイアップ広告にはどういうものが多い?
タイアップ広告の種類には、商品使用レビュー記事や専門家による解説記事、編集部によるレビュー記事など、様々なものがあります。
gooでは「座談会企画」のタイアップ広告が非常に多く実施されています。
座談会企画は、イマドキ女子や主婦など、広告訴求のターゲットとなる属性に近いモデルをアサインして座談会を実施し、ターゲット層のリアルな本音を語ってもらうタイアップ広告です。具体的な共感の場を醸成し、商品、サービス訴求への落とし込みが可能です。
座談会企画をどのように広告に落とし込み、発信するかは、提携したメディア側のノウハウや発信力が活用されることになります。メディア側と調整しながらにはなりますが、多くの場合はメディア側の知見が大いに役立つため、ユーザーに受け入れられやすい形で、広くPRすることが可能です。
タイアップ広告のメリット
タイアップ広告にどんなメリットがあるのかを具体的に見ていきましょう。タイアップ広告のメリットにはこのような点があります。
- 客観的な視点を盛り込める
- 掲載媒体に違和感のない形で商品をアピールできる
- 提携メディアのブランド力や特性を利用できる
- 企画側の意図した内容に近づけられる
- メディア側の手法により商品の魅力が引き出される
最も大きな魅力は、客観的な視点を盛り込み、自然な形で商品をアピールできる点でしょう。
客観的な視点を盛り込める
メディアとの協力により客観的な視点を盛り込めます。
メディア側とコミュニケーションを取る過程で企業側では気づけなかった商品の魅力をメディアが引き出してくれる可能性があります。
掲載媒体に違和感のない形で商品をアピールできる
掲載媒体に違和感のない形で商品をアピールできるため、普段はあからさまな広告を敬遠しがちなユーザーも、タイアップ広告であれば、メディアのエンタテインメント性の高い記事として自然に商品の魅力を受け取ることができます。
提携メディアのブランド力や特性を利用できる
提携するメディアのブランド力や特性を活用できます。
メディアが抱える読者層に対して商品を効果的にアピールすることができるため、ターゲットを絞って情報を伝えることが可能です。
企画側の意図した内容に近づけられる
プレスリリースを発信した上で掲載される内容は、情報の切り取り方や編集がメディア側に一任されますが、タイアップ広告は企業側の意図した内容に近づけられます。
広告出稿側の意図を汲んだ内容に近づけられるのです。
メディア側の手法により商品の魅力が引き出される
メディア側が自社メディアと違和感がないように手を加えることで、企業側が想定している以上の商品の魅力をメディアが引き出してくれる場合もあります。
読者と向き合ってきたメディアが、商品の新しい使い方や訴求内容を発見する可能性があるということです。
タイアップ広告のデメリット
多くのメリットがあるタイアップ広告ですが、デメリットも存在します。
- 掲載費用とは別に制作費用がかかる場合がある
- 出稿までに時間がかかり出稿後の変更ができない
- 広告出稿後の運用データが出稿先に左右される
運用型広告に比べて、出稿後の柔軟な変更が効かず、制作時にかかる時間や関わる人数が多いことが代表的なデメリットです。
運用型広告については、以下の記事でご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。
掲載費用とは別に制作費用がかかる場合がある
基本的に自社内で制作から運用が完結する運用型広告に比べ、他社と協力しあって作成するタイアップ広告は時間も労力もかかります。
掲載にかかる費用とは別に制作に関する費用がかかるケースもあり、予算を立てる際に注意する必要があるでしょう。
出稿までに時間がかかり出稿後の変更ができない
メディアやインフルエンサー側との打ち合わせが繰り返されるため、自社で運用する場合よりも企画から出稿までに時間がかかります。数ヶ月単位の時間が必要になるケースもあるのです。また、出稿後のクリエイティブの変更はできません。
広告出稿後の運用データが出稿先に左右される
広告出稿後のコンバージョンに関するデータやクリック率に関するデータは、メディア側から提供されます。
ただし、どういう形式で測定されたデータがもらえるかは出稿先に左右されることが多く、自社が測定している方式と異なる場合は、分析前にデータ形式を整える必要性が出てきます。
タイアップ広告の活用のポイント
タイアップ広告で重要なのは、いかに商品にあったメディアと提携するかということです。
KGIとKPI設定の際には、以下のポイントを重視しましょう。
- 「商品をどのような層にアピールしたいのか」
- 「その層にアピールするにはどんなメディアと提携すべきか」
連携メディアやインフルエンサーが決定した後に重視すべきポイントはこの6つになります。
- 商品アピールに適した企画は何か
- その企画は商品ペルソナに適しているか
- それ以外の企画は考えられないか
- 企画に反発するユーザーはいるか
- 反発するユーザーがいたとしてそのユーザーは商品ペルソナに関係するユーザーか
- 広告効果の測定にはどのようなツールを使うか/どの数値を計測するか
せっかくのタイアップ広告が炎上し、ネガティブなイメージがつかないように配慮するために、様々な人の意見を聞くことも重要です。
KPIについては、以下の記事でご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。
タイアップ広告はメディア選定と広告内容が重要
タイアップ広告について簡単に紹介しました。タイアップ広告は、掲載メディアと広告内容次第で非常に効果的な広告になり得ます。
弊社でも教えて!goo編集タイアップ広告を提供しております。例えば、2016年より色彩検定協会様にもご利用いただいており、「プロが受けるというイメージのある色彩検定を一般の方に広く知ってほしい」という目的の元、継続していただいております。
タイアップ広告として配信された色彩検定1級、2級、3級、UC級、色彩講師養成講座についても大きく評価していただきました。