MAツールとメール配信システムの違いは?どちらを使うべきかをプロが解説

マーケティングオートメーション

「MAツールとメール配信システムは、どちらを導入すべき?」
「メール配信システムからMAツールへの乗り換えは必要?」

このように、MAツールとメール配信システムの導入について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

MAツールとメール配信システムは、どちらも顧客にメール配信できる点では同様です。

しかし、MAツールはマーケティング業務全体の自動化・効率化が可能で、メール配信に特化したメール配信システムとは、できることが異なります。

そのため、導入の際はそれぞれのツールでできることや違いを理解し、用途に合ったものを選ぶことが大切です。

そこで本記事では、MAツールとメール配信システムの違いについて詳しく解説。目的や機能の違い、メリット・デメリットについてもわかりやすく紹介します。

自社のビジネスに最適なツールを選ぶために、ぜひ参考にしてください。

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MAツールとメール配信システムはどう違う?3つのポイントを比較

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MAツールとメール配信システムの主な違いは、目的・機能・費用の3つです。

まずは、それぞれのポイントごとの違いを一覧で比較してみましょう。

MAツールメール配信システム
【目的・役割】
マーケティング業務全体の効率化・自動化
【目的・役割】
メール配信の効率化・自動化
【主な機能】
リード一元管理
問い合わせフォーム作成
メルマガ配信
ナーチャリング機能
ステップメール配信
スコアリング機能
メルマガ効果測定
LP作成機能
など
【主な機能】
メルマガ配信
ステップメール配信
開封率・クリック率測定
メールアドレス管理
など
【費用】
月額数万~数十万円
【費用】
月額数千円~

ここからは、各ポイントごとの違いについて、詳しく解説していきます。

目的・役割の違い

まずは、MAツールとメール配信システムの目的・役割の違いについて解説します。

MAツールの目的・役割

MAツールの目的は、集客から商談、顧客管理までのマーケティング業務全体を自動化・効率化することです。

具体的には、見込み顧客の獲得やナーチャリング、顧客の行動分析を一貫して管理・最適化することができます。

また、メール開封後のLPの滞在率や、自社サイトにおける滞在時間・アクセス時間といった顧客データまで管理できるため、メール配信以外のマーケティング施策にも活用可能です。

中長期的にマーケティングを行いたい企業や、顧客ごとにパーソナライズしたマーケティングを提供したい企業の場合、MAツールが適しているでしょう。

メール配信システムの目的・役割

マーケティング全般の自動化を目的としたMAツールに対して、メール配信システムはメール配信の自動化や効率化を目的としています。

具体的には、プロモーションメールやニュースレター、ステップメールなどの配信が可能です。

さらに、クリック率や開封率といったメールマーケティングに特化した機能を備えている場合もあります。

メールマーケティングだけに特化して施策を行いたい場合は、メール配信システムが適しているでしょう。

機能の違い

次に、MAツールとメール配信システムの機能の違いについて見ていきましょう。

MAツールの主な機能

MAツールの主な機能は、以下のとおりです。

  • 顧客管理
  • 問い合わせフォーム作成
  • ナーチャリング機能
  • ステップメール配信
  • スコアリング機能
  • メルマガ効果測定

MAツールの最大の特徴は、マーケティング業務に関するさまざまな機能を備えている点です。

メルマガの配信や効果測定はもちろん、問い合わせフォームの作成が可能なほか、中にはランディングページの作成に対応しているツールもあります。

また、顧客の行動履歴をスコアリングして、自社への関心度合いが高い顧客のみを抽出することも可能です。

そのほか、CRM(顧客関係管理支援システム)やSFA(営業支援システム)といった外部ツールと連携できるツールも多く、顧客情報を会社全体で共有するのにも役立つでしょう。

新規顧客の営業から商談までの一連の流れはもちろん、アップセルやクロスセルなどの顧客ごとにパーソナライズしたマーケティングを行える点がMAツールの特徴です。

メール配信システムの主な機能

メール配信システムの主な機能は、以下のとおりです。

  • メルマガ配信
  • ステップメール配信
  • 開封率・クリック率測定
  • メールアドレス管理

メール配信システムは、メールマーケティングに特化した機能が充実しているのが特徴です。

顧客への一斉メール配信やステップメール配信など、個々のニーズに合わせたメールマーケティングを行うことができます。

また、HTMLなどのコーディングが必要なメールも簡単に作成できるなど、営業担当者でも簡単に操作できる点が魅力です。

そのほか、メールの開封率やクリックなどの効果測定・分析機能も備えているため、さまざまな面からメールマーケティングの効果を最大化するのに役立つでしょう。

費用の違い

MAツールとメール配信システムでは、導入や運用にかかる費用が大きく異なります。それぞれの費用目安は、以下のとおりです。

  • MAツール:数万円~数十万円/月
  • メール配信システム:数千円~/月

MAツールはさまざまな機能を備えているものの、その分費用は高くなりがちです。

月額料金は最低で数万円程度が主流ですが、管理するユーザーの数や分析対象のデータ量に応じた従量課金制を採用しているケースも多いので、サイトの規模によって金額が変わる点に注意しましょう。

一方、メール配信システムは機能が限られる分、月額費用も数千円からと低額で利用できます。

メール配信数に制限がない定額制プランもあるため、配信数を気にすることなく運用可能です。

とはいえ、費用だけでツールを選ぶのは賢明ではありません。求める機能に応じてどちらを利用するのがよいか検討しましょう。

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MAツールのメリット・デメリット

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ここからは、MAツールのメリット・デメリットについて解説します。

事前にどのようなメリット・デメリットがあるのかを理解し、自社への導入が妥当かどうかの参考にしてください。

メリット

MAツールのメリットは、マーケティング業務を自動化・効率化できることです。

属人化していた顧客情報の管理業務などを自動化・効率化することで、管理にかかっていたリソースを顧客のサポートなどの別の業務に充てることができます。

サポートの充実度が増すことで顧客満足度につながり、売り上げを拡大することにもつながるでしょう。

また、顧客情報を一元で管理することで、会社全体で情報を共有できるのもメリットです。

それぞれの顧客ごとに合わせた提案ができるようになれば、アップセルやクロスセルにつなげることも可能でしょう。

そのほか、顧客への営業情報を一元化できることで、現場と上司の認識の齟齬を防ぐことができ、社内でのコミュニケーションコストを抑えることにもつながります。

デメリット

MAツールのデメリットは大きく2点あります。

1点目はランニングコストの高さです。

MAツールには幅広い機能が備わっている反面、ツールや運用規模によっては毎月数十万円から数百万円の費用がかかります。

そのため、企業規模によっては費用対効果が見合わないケースもあるでしょう。

2点目は、MAツールを使いこなすための教育コストがかかることです。

MAツールは導入したからといってすぐに業務に使えるわけではなく、ツールを使いこなせるように人材を教育する必要があります。

最悪の場合、MAツールを導入したことによって管理する工数が増え、かえって業務量が増えてしまうケースも考えられます。「導入したけど誰も使いこなせない」となっては、費用も無駄になってしまうでしょう。

メール配信システムのメリット・デメリット

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続いて、メール配信システムのメリット・デメリットについて解説します。

メリット

メール配信システムのメリットは、メールマーケティングに特化して効率化を目指せる点です。

顧客への一斉メール配信やステップメール配信など、メール配信に関するさまざまな機能が備わっているので、これまで行っていた単純作業も簡単に効率化できるでしょう。

また、効果測定機能が付いていれば、メールの件名に原因があるのか、配信日時に原因があるのかなど、メールマーケティングがうまくいかない原因を分析し、PDCAを回すことにも役立ちます。

加えて、機能がメール配信に限られているため、MAツールと比較すると導入コストが低く、使えるようになるまでの教育もそこまで難しくありません。

デメリット

メール配信システムのデメリットは、メール配信という点でしかマーケティング施策を実行できないことです。

WebサイトやSNS、LINEなど、メール以外のチャネルをまたぐことができないため、扱う商材によっては効果を最大化できない可能性もあります。

自社の課題がメール配信にある場合は有効ですが、そのほかのチャネルに課題がある場合は、MAツールのほうが向いている可能性が高いでしょう。

MAツールの導入がおすすめな企業の特徴

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MAツールを導入すべき企業の特徴は、以下のとおりです。

  • メールマーケティングの効果が十分に得られていない
  • メール配信以外のマーケティング施策を行いたい
  • マーケティング施策の精度を向上させたい
  • カスタマーサポートにも課題を感じている

それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

メールマーケティングの効果が十分に得られていない

すでにメールマーケティングを実施しているものの、なかなか効果が得られていない企業にはMAツールの導入がおすすめです。

メールマーケティングの効果が十分に得られていない原因は、扱う商材とメールマーケティングとの相性が合わなかったり、ターゲットとする顧客がメールを利用していなかったりする可能性があります。

MAツールは、顧客の細かな情報を管理・分析できるため、精度の高いターゲティングや顧客ごとに最適化したマーケティング施策を立てることができます。

メール配信以外のマーケティング施策を行いたい

メール配信以外のマーケティング施策も検討している企業には、MAツールがおすすめです。

MAツールでは、メール配信以外にもWebサイトやSNSとの連携など、さまざまなチャネルを用いてマーケティング施策を実施できます。

使いこなすにはWebマーケティングやWebサイトに関する知識が必要ですが、その分さまざまな視点からマーケティング施策を実行できるでしょう。

また、すでにメール配信システムを利用している場合、複数のチャネルを活用することで顧客との接点を増やすことができ、認知・売上拡大にもつながる可能性もあります。

なお、顧客情報はチャネルをまたいで一元管理できるので、別々で管理する場合と比べて工数を削減できるのもうれしいポイントです。

マーケティング施策の精度を向上させたい

マーケティング施策の精度を向上させたい場合も、MAツールの導入を検討すべきでしょう。

MAツールでは顧客情報の管理・分析を自動で行ってくれますが、ツールなしで管理や分析を行うには限界があります。

実際に「分析して施策を立ててみたけど、これで正しいのかわからない」「施策を実施したけど、具体的に効果があったのかわからない」というケースも少なくありません。さらに言うと「人によって参考にしているデータが違うから、どの施策が有効なのかわからない」ということもあるでしょう。

その点、MAツールがあれば全員が同じデータを参考に、より具体的な分析・施策立案・効果検証を行うことができます。

カスタマーサポートにも課題を感じている

カスタマーサポートに課題を感じている企業にも、MAツールが適しています。

なぜなら、MAツールは部門関係なく顧客情報を管理・共有できるからです。

顧客の情報を営業だけではなく、契約後やサービス利用後のサポートに活かすことで、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。

顧客満足度は、適切なタイミングで適切なアプローチができないと上がることはありません。

カスタマーサポートの品質向上をするためにも、社内全体で情報を共有できるMAツールがおすすめです。

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メール配信システムの導入がおすすめな企業の特徴

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MAツールにはさまざまなメリットがありますが、かといって「すべての企業がMAツールを利用すべき」というわけではありません。反対に、メール配信システムのほうが適している企業もあります。

メール配信システムの導入が向いている企業の特徴は、以下のとおりです。

  • マーケティング予算が少ない
  • メールマーケティングだけに注力したい

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

マーケティング予算が少ない

マーケティングに使える予算が限られている場合、MAツールではなくメール配信システムのほうが適している可能性があります。

メール配信システムは、月額数千円程度から利用できるので、大きな予算を使わずにマーケティング施策を実施可能です。

また、使い方も難しいものではないので、教育や研修にかかるコストもそこまで心配しなくてよいでしょう。

メールマーケティングだけに注力したい

メールマーケティングだけに注力したい場合も、メール配信システムの導入が適しています。

マーケティングの課題がメール配信にあることが明確な場合、MAツールではオーバースペックな可能性があります。費用も考えると、メール配信システムのほうがおすすめです。

また、今後はほかのチャネルにもマーケティング施策を展開する予定があるものの、一旦はメールマーケティングでスモールスタートしたいというケースもあるでしょう。

いきなりMAツールは予算や機能的にも不安がある場合は、メール配信システムの導入から検討してみてください。

メール配信システムからMAツールへ乗り換えるメリット

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ここからは、メール配信システムからMAツールへ乗り換えるメリットを解説します。

現状すでにメール配信システムを利用しており、MAツールへ切り替えるべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

営業活動を効率化できる

メール配信システムからMAツールへ切り替える最大のメリットは、営業活動を効率化できる点です。

MAツールには、Webサイトに訪れた回数などの顧客情報が蓄積されていきます。

顧客のなかでも受注確度が高い顧客だけを自動抽出できるため、営業先を効率よく選定できます。

また、個人の力量に頼っていた部分も数値で可視化できることにより、一人ひとりの生産性を向上させるのに役立つでしょう。

散らばった顧客データを一元管理できる

メール配信システムを利用している企業の中には、他のマーケティングツールを利用している企業も少なくありません。

そして、複数のマーケティングツールを利用していると、顧客データの管理が統一されていないこともあるでしょう。

MAツールを導入することで、今まで管理しきれなかった顧客の情報を一元管理することができます。

顧客に関するデータ管理が属人化することもないので、担当者が変わったとしても、スムーズに引き継ぎが可能です。

顧客の育成につながる

メール配信システムにはないMAツールの魅力として、顧客をナーチャリングできる点があります。

顧客の需要が多様化している中で、今すぐ自社のサービスを利用したいという顧客は決して多くありません。そのため、顧客ごとに最適なアプローチを行い、時間をかけて受注を勝ち取る必要があります。

その点、MAツールであれば、見込み顧客に対してメルマガ配信やステップメール配信などで価値提供をするほか、顕在顧客にはセミナーなどで個別に対応を促すことも可能です。

また、MAツールを導入することで、顧客行動などの情報が蓄積され、より精度の高いナーチャリングができるようになるでしょう。

クロスリスティングでは自社プロダクトの提供だけでなく、お客様のビジネス環境に応じた最適なソリューションのご提案、導入支援も行っています。MAの導入でお困りでしたら、お気軽にご相談ください。
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メール配信システムからの乗り換えにおすすめなMAツール3選

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ここでは、メール配信システムからMAツールに乗り換えを検討している方に、おすすめのMAツールを3つ紹介します。

Hubspot

hubspot-img

Hubspotは、世界135カ国以上、230,000社以上で利用されているマーケティングツールです。

マーケティングはもちろん、営業やカスタマーサービスまでオールインワンで使うことができ、自動化に役立つAI機能も搭載されています。

無料でも利用できますが、有料版ではSFAやMAの機能も利用することができます。

主な機能顧客情報管理顧客とのコミュニケーション支援
SNS広告
公式サイトhttps://www.hubspot.jp/

SATORI

satori-img

SATORIは、見込み顧客に対するマーケティング機能が充実しているMAツールです。

導入企業は1,500社を超えており、国産のマーケティングツールである分、手厚いサポートを受けられるのも魅力の一つです。

営業の成約率や見込み顧客の獲得に課題を感じている企業におすすめです。

主な機能インターフェースがシンプルで使いやすい
見込み顧客のナーチャリング機能が豊富
運用後もフォローアップが充実
公式サイトhttps://satori.marketing/

Marketing Cloud

mk-img

Marketing Cloudは、Salesforceが提供するMAツールです。

メールだけでなく、SMSやLINE、Webサイトといったマルチチャネル・マルチデバイスでパーソナライズされたメッセージを送信できるのが魅力です。

また、複数のデータを統合し、必要なデータだけを関連付けてターゲティングをすることも可能。マーケティング施策の質の向上に役立てることができます。

主な機能Salesforceの他サービスとの連携
マーケティングの自動化ができる
さまざまな情報を組み合わせたターゲティングが可能
公式サイトhttps://www.salesforce.com/jp/marketing/

まとめ

本記事では、MAツールとメール配信システムの目的や機能の違いについて解説しました。

MAツールはマーケティング全般を自動化・効率化することができるツールです。

さまざまなマーケティング施策に使えるため、マーケティング全般を効率化したい場合や大量の見込み顧客を獲得したい場合におすすめです。

一方、メール配信システムはメールマーケティングに特化したツールで、ランニングコストを抑えながら導入することができます。

メール配信に課題を感じていたり、予算が限られていたりする場合は、メール配信システムのほうがおすすめです。

マーケティングに使える予算や扱っている商材によって使うべきツールが異なるので、本記事を参考にどちらを検討すべきか検討してください。

著者(writer)
Sienca 事務局

MA(マーケティングオートメーション)の基本設計や導入支援、運用サポートを実施しているチームです。MAのみならず、広告やCDPと連携した施策の実行経験も豊富であり、それらをもとにブログをお届けします。

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