YMYLとは?対象ジャンルと押さえておくSEO対策ポイントをご紹介
YMYLとは
YMYLとは「Your Money or Your Life」の略称で、Google検索品質評価ガイドラインで決められた特別なジャンルのことを指します。
人々のお金や健康など生きていく上で重要な決断を要する情報は、より信頼性や正確性を重視して検索結果の評価を行うというもので、2017年から日本でもアップデートされました。
例えば、体調が悪いときに症状を検索して間違った情報が掲載されていては、間違った処置により悪化してしまう恐れがあります。
また、金融商品を検討している際に間違った情報をうのみにしてしまっては大金を無駄にしてしまうかもしれません。
このように、人々が安心して生活できる環境を崩すような恐れのある情報はジャンル指定され、より厳しく評価されるようになったのです。
YMYLがGoogleガイドラインに追加された背景
GoogleがYMYLを追加することとしたきっかけとして、1つ目は「ユーザーファースト」を掲げていることです。Googleは常にユーザーのためになるコンテンツを提供するサイトを高く評価するため、ユーザーのためにならないどころかユーザーを脅かす恐れのある情報は当然取り締まり強化の対象としたのです。
2つ目として、医療系悪質サイトの出現です。大手企業が広告収入を目的に信憑性のない医療系記事やコピーコンテンツを大量に発信し、SEO対策により検索結果上位に表示されたことで、ユーザーの健康に悪影響を及ぼしていました。最終的にこれらのサイトはペナルティを受け検索結果からは消えていきましたが、二度とこのようなことを繰り返さないように、YMYLが追加され、日々アップデートされているのです。
YMYLの対象7つのジャンル
1.ニュースや時事問題
政治や災害、国際的情勢などのニュースや時事問題は誤報が流れた際の影響が強く、YMYLの対象ジャンルとなります。ただし、スポーツや芸能ニュースなどエンタメ関連は該当しません。
2.市民権、政府、法律
選挙や政府の活動、公的機関の情報、法律改訂、法的な問題などもYMYLの対象ジャンルとなります。当然ながら間違った情報は人々の生活に大きな影響を与えるからです。
3.金融、財産
投資や税金、年金、ローン、保険などお金にまつわる情報は「Your Money」と名称に入っているだけあって、基本的にすべてYMYLの対象ジャンルとなります。情報の信憑性は人々が安全な生活を送る上でとても重要です。
4.ショッピング・買い物
Webサイト上で決済が可能なオンラインショップや高額商品の取り扱いサイトなどがYMYLの対象となります。クレジットカードなどで料金を支払った後に、掲載されているものと異なる商品や粗悪品が届いたり、そもそも商品が届かないことがあれば、人々は安心して買い物をすることができないからです。
5.健康と安全
医療、薬品、病院、健康食品などもYMYLの対象ジャンルとなります。前述した通り人々の健康を脅かすような間違った情報は危険であると特に厳しく評価されています。
6.人々のグル―プ(人種・民族など)
国籍、人種、宗教、性別または性同一性など人々のグループに関する情報や主張を提供しているページもYMYLの対象ジャンルとなります。
7.その他
その他にも養子縁組、住宅情報、大学の選択、仕事の探し方など、人々の人生における重要な決定に関する情報はYMYLの対象ジャンルとなることがあります。
YMYLとSEOの関係性
YMYLジャンルに該当するサイトはより厳しい評価をGoogleから受けるため、信頼性や正確性を重視してコンテンツを制作する必要があります。専門知識をもっていない人が監修も受けずにSEOだけを意識して記事を書いても、上位表示されることは難しいでしょう。
YMYLとE-E-A-T
Googleの検索品質評価ガイドラインで定義されてるWebサイトの評価基準のひとつにE-E-A-Tというものがあります。これは「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとったもので、検索結果上位を狙うには欠かせない要素となっています。
E-E-A-Tをもっと詳しく知りたい方はこちら
E-E-A-Tでは、専門分野を極めている(専門性)誰が(権威性)どういった経験(経験)を元に正しい情報(信頼性)を発信しているかが求められます。これはYMYLに求める信頼性や正確性と非常に近しいため、YMYLジャンルに該当する場合はE-E-A-Tをより意識してサイトを制作することをお勧めしています。
YMYL対象ジャンルで意識するべきSEO対策のポイント
YMYLジャンルに該当する場合、具体的にどのようなSEO対策をするべきかをご紹介していきます。
1.各ページの発信者情報を明確にする
前述の通り、信頼性を得るためにはまず誰が書いたページなのかを明確にする必要があります。専門分野に詳しいことをアピールするために、在籍している社名や学校名、そのジャンルの仕事や勉強にたずさわった期間を載せることも良いでしょう。
当然その分野の第一人者であることが望ましいですが、難しい場合は第一人者に監修をしてもらい、監修者として明記するなどもお勧めです。
2.情報源となった根拠を明記する
信頼性を得るためには情報源を明記することが必要です。例えば「納豆は健康にいい」という内容の記事を書く際に、情報源が個人ブロガーのコメントなのか、大手食品会社の研究所の文献なのかでは信頼性が大きく違います。
情報源を引用する場合は、引用ルールを守った上で使用することを注意しましょう。
3.サイトの運営者情報を明記する
各ページの内容が信頼できるかどうかだけでなく、サイトそのものが信頼できる運営者かどうかも重要視されます。企業の運営サイトであれば必ず運営者情報をできるだけ細かく明記して信頼性をアップさせましょう。
4.情報のアップデートをこまめにする
公開した当初は信頼性と正確性を備えたページであっても、時間の経過と共に情報が古くなり信頼性も正確性も欠けてしまうケースがあります。
常に最新の情報をキャッチアップし、既存のページにおいても情報のアップデートをこまめにしていきましょう。
最後に
YMYLについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ご自身のサイトがYMYLに該当するジャンルだからといってあきらめずに、この記事でご紹介した対策を実施し、ユーザーのためになる信頼できる安全なサイトを作ってみてください。
弊社では、SEOコンテンツマーケティングをはじめとしたサービスをご提供しております。何かお困りなことがあれば是非お問合せください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。