ゼロから始めるオウンドメディアの作り方!ペルソナ設定からコンテンツ作成まで7ステップに分けて詳しく解説!
今回は近年話題になっているオウンドメディアの作り方について解説していきたいと思います。
いざオウンドメディアを作ろうと思っても、「そもそもオウンドメディアって何?」「結局オウンドメディアって何を作れば良いの?」といった疑問が出てくるのではないでしょうか。
そんな方にもわかりやすいように「オウンドメディアとは何か?」ということから、コンテンツの作成方法まで順を追って詳しくまとめてみました!
オウンドメディアを作る前に必要な事前準備についても解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
内部対策について資料で詳しく確認したい方はこちらへ
オウンドメディアとは?
オウンドメディアとは、自社が所有するメディア媒体のことです。
例えば、会社概要や採用情報などを記載したコーポレートサイトもオウンドメディアとなりますが、ここではブログなどのコンテンツを配信することで、自社商品を知ってもらう機会を増やす情報メディアをオウンドメディアとしてご紹介させていただきます。
詳しくは「オウンドメディアとは?」の記事で説明しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。
【オウンドメディアの作り方①】ゴール目標を設定する
オウンドメディアを作る上でまず重要なのが、ゴール目標を設定することです。
なぜゴール設定が必要かというと、目的次第でオウンドメディアの内容や方向性が変わってくるためです。
例えば、商品やサービスの購入を増やすことが目的なら、「商品・サービスの概要」「商品・サービスの使い方」といったページに加え、それらのターゲット層が興味関心を持つコンテンツが必要になると思います。
他にも、新規顧客を獲得したいのか、自社のブランディングをしたいのかなど、企業によって目指すゴールは様々だと思います。
ゴール目標がなければ運用を始めたとしても、チーム全体でズレが生じてしまいますし、間違った方向に進んだとしてもどのように軌道修正していけばいいのかわかりません。
流行っているからという理由で目標を何も設定せずにオウンドメディアを作るのではなく、オウンドメディアを作ることで何を成し遂げたいのかを考えてから、オウンドメディア作りに取り組みましょう。
【オウンドメディアの作り方②】ペルソナを設定する
オウンドメディアのゴールが決まったら、次に必要なのがペルソナ設定です。
ペルソナとは、商品やサービスに興味を持ってくれるターゲット1人を具体的にイメージしたものです。
つまり、ペルソナ設定では、オウンドメディアを「誰に」伝えるのかを決める設定になります。
ここで重要なのは「具体的に」という点です。
ただ単純に、「女性、30代、専業主婦」だけではなく、「女性、30代、家族構成、居住地、趣味、現在どういった悩みを抱えているか」など、具体的に利用するユーザーをより細かく設定します。
これによりユーザー目線でニーズを把握できるようになり、ユーザーに対してアプローチする方法を明確にすることができます。
また、オウンドメディアはチームで運用するかと思いますが、ペルソナ設定をしていないと、チームメンバーごとにターゲット像が曖昧になってしまうため、それぞれの部署でコンテンツ内容がぶれてしまう恐れがあります。
チームメンバーが共通のターゲット像に対して運用できるようにもなるので、オウンドメディアを作る前には必ずペルソナを設定しておきましょう。
【オウンドメディアの作り方③】カスタマージャーニーマップを設計する
ペルソナ設定が完了したら、次はカスタマージャーニーマップを設計します。
カスタマージャーニーとは、顧客がサービスや商品の購入に至るまでの思考や行動など、顧客の購買プロセスのことです。
つまり、ペルソナ設定で決定したターゲット像に対して、時間軸を加えて顧客がどのような感情を抱きながらどのように行動をして購入に至るのかを考えます。
顧客がサービスや商品を購入するまでのプロセスは、認知⇒興味関心⇒比較検討⇒購入⇒リピートといったステップを踏みますが、ステップごとにユーザーの行動や思考などを図で見える化したものを、カスタマージャーニーマップといいます。
例:
では、なぜカスタマージャーニーマップを設計する必要があるのでしょうか?
カスタマージャーニーマップを設計することによって、顧客との各接点における課題を見つけることができます。
今の時代は顧客1人1人に対してマーケティングを行うことが重要視されていますが、インターネットやスマホの普及により、顧客が様々な経路からサービスや商品に触れる機会が増えたため、顧客の購買行動が多様化してきました。
それに伴い顧客の行動を把握するのが非常に困難な状況となっています。
変化する顧客の行動や思考に対応するために、カスタマージャーニーマップで顧客の購買プロセスを可視化して全体像を把握する必要があるのです。
そして、顧客との各接点における課題が明確になれば、適切なタイミングでアプローチができ、機会損失をなくすことができます。
また、チーム全体で共有することで、ペルソナと同様にチーム内の認識のズレをなくすことが可能です。
最初はシンプルなものや箇条書きでも大丈夫なので、まずはカスタマージャーニーマップを設計してみましょう。
カスタマージャーニーマップを設計する上で注意すべき点は、企業側の視点で考えないという点です。
顧客にこうあってほしいといった企業側の理想を反映するのではなく、顧客側の視点に立って設計することが重要です。
また、一度設計したら終了ではなく、顧客の変化に対応しながら定期的に更新していきましょう。
【オウンドメディアの作り方④】コンテンツマップを作成する
具体的に目標となるターゲット像が決まったら、次はコンテンツの全体図を作成していきましょう。
コンテンツマップとは、サイト内のコンテンツ構造をマップで表したもので、オウンドメディアの設計図になります。
コンテンツの全体図を把握することで、必要なコンテンツに優先順位をつけることができるので、効率良く配信することが可能です。
コンテンツマップの作り方について、詳しくまとめましたので、1つずつ順番に作成してみてください。
キーワードの選定
まずは、コンテンツを作る上で重要なのがキーワードの選定です。
ペルソナ設定とカスタマージャーニーマップでWebサイトの方向性が決まったかと思います。
次は、どのキーワードで狙っていくかを決めていきましょう。
ここでは、ペルソナで設定したユーザーが検索しそうなキーワードを想定し、それをメインキーワードとして設定します。 例えば、美容について紹介するサイトであれば、メインキーワードは「スキンケア」「ヘアケア」「メイクアップ」などがメインキーワードです。
連想キーワードの洗い出し
次に、そこから連想されるキーワードを追加していきます。
先ほどの例であれば、「スキンケア」は「クレンジング」「洗顔料」「化粧水」「美容液」などが挙げられます。
サジェストツールやキーワードプランナーを利用して、連想されるキーワードを集めていきましょう。
一緒に検索ボリュームもメモしておくと、コンテンツ作成時に優先順位をつけることができるので便利です。
検索ボリュームはキーワードプランナーでも確認ができるので、余裕があればぜひチェックしておきましょう。
検索ボリューム・・・該当のキーワードが月間平均でどのくらい検索がされているか。
カテゴリに分ける
連想されるキーワードがある程度集まったら、次はそれぞれカテゴリに分けます。
先ほどの例であれば、大カテゴリに「スキンケア」「ヘアケア」「メイクアップ」を設定して、「スキンケア」の小カテゴリには「クレンジング」「洗顔料」「化粧水」「美容液」、「ヘアケア」の小カテゴリには「シャンプー」「コンディショナー」「トリートメント」、「メイクアップ」の小カテゴリには「ファンデーション」「アイシャドウ」「マスカラ」「チーク」などのように分類できます。
さらに、小カテゴリから派生して、「化粧水の付け方」や「商品比較」など、ブログ記事につながるようなキーワードも連想できると良いでしょう。
また、連想キーワードを集めていると、どうしても同じようなニュアンスのキーワードが集まります。同じような意味にとれるキーワードはまとめてしまいましょう。
コンテンツマップにまとめる
いよいよコンテンツマップの作成に入ります。
先ほどカテゴリで分けたものを図にするだけですが、重複や漏れがないかをチェックしておきましょう。
【オウンドメディアの作り方⑤】オウンドメディアの構築
次はオウンドメディアを構築しましょう。
オウンドメディアは大きく分けて2つの構築方法があります。
それは、自社で作るか外注で作るかというものです。
自社で作る場合は、費用を抑えることができますが、こだわりのあるデザインで作成したい場合や機能を追加したい場合、SEOに力をいれたい場合などは、専門の知識がないと難しいです。
しかし、Wordpress(ワードプレス)であれば豊富なテンプレートが存在するため、目的に合うテンプレートが見つかれば専門の知識がなくても自社で作ることが可能です。
外注で作る場合は、数十万~数百万円の費用が掛かりますが、デザインやコンテンツ内容を充実させ、細かい修正や機能の追加など、自社のやりたいことを細かく反映することができ、SEO視点でもはじめから上位表示を狙った制作ができます。
まずは、オウンドメディアを作成することで何を達成したいのか目的を明確にして、予算に応じて自社か外注かを選択しましょう。
ある程度知識があれば、サイトの制作は外注して、更新や修正は自社で対応するといったことも可能です。
現在の状況に応じて自社内で対応できるもの、外注でしか対応できないものを洗い出しておくと良いでしょう。
それぞれのメリット・デメリットをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみて下さい。
【自社で作る場合】
メリット
- 制作費用を抑えることができる。
- 自社で完結できるので、サイトのレイアウト変更や更新・修正に時間が掛からない。
デメリット
- 担当のスキルに応じてサイトのクオリティが変わる。
- 担当者の工数が掛かる。
- 細かい修正が発生した場合など、発生した不具合によって思わぬ工数が掛かる可能性がある。
【外注で作る場合】
メリット
- 知識がなくても自社のやりたいことを細かく反映できる。
- 自社の工数をかけずに制作できる。
デメリット
- 数十万~数百万規模の制作費が掛かる。
- アップデートやレイアウトの変更をしたい場合、都度外注先に依頼が必要となる。
- 自社で更新ができない場合、外注先を通して行うため、更新に時間が掛かる。
【オウンドメディアの作り方⑥】CMSの選び方
次は、どうやってオウンドメディアを構築するのかを決めましょう。
HTMLで一から作るのか、CMSを使って作るのかなど、いくつか方法があります。
本記事では、CMSを使って作る方法をご説明していきたいと思います。
CMSとは、「Contents Management System」の略です。
多くの企業が導入しているシステムで、HTMLやCSSなどの専門知識がなくてもWebサイトを管理できるのがメリットです。
知識があれば自社で構築しても問題ないですが、知識が全くない状態でしたらCMSを利用するのが良いでしょう。
CMSには無償のものから高額なものまでいくつか種類がありますが、高額だから高機能で使いやすいといわけではありません。
無償のものや低価格のものでもでも自由なカスタマイズができますし、拡張機能(プラグイン)も多いCMSであれば大抵のことは実現可能です。
その中でも特にオススメなのが、Wordpress(ワードプレス)です。
WordPress(ワードプレス)はCMSの中でもトップのダウンロード数を誇り、SEOオプションがとても充実しています。
また、HTMLの知識がなくても簡単に使用でき、知識があればデザインやレイアウトのカスタマイズも可能です。
有料版から無料版まで数多くのテンプレートが用意されているWordpress(ワードプレス)を利用するのがオススメですので、この記事では、Wordpress(ワードプレス)を導入する流れで進めていきます。
【オウンドメディアの作り方⑦】オウンドメディアのコンテンツ作成方法
環境設定まで完了したら、いよいよオウンドメディアのコンテンツ作成に入ります。
自社制作、外注制作のメリット・デメリットから、実際のコンテンツ作成方法まで詳しくまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみて下さい。
自社制作と外注のメリット・デメリット
コンテンツの作成方法には、自社で作るか外注で作るかという方法があります。
一部だけ外注をするという方法もあり、メリットとデメリットを踏まえた上で、自社で対応できるものと外注したいものをまとめておくと良いでしょう。
ただ、いきなり外注で依頼しても、どこを校正すればいいのか、どこにSEOキーワードを盛り込めばいいのかもわからないと思います。
まずは、自社で軌道修正を行いながらコンテンツを作成して、ある程度、形が固まってきたら外注にシフトしていくのがオススメです。
本記事では自社で作る方法を説明していきたいと思います。
【自社で作る場合】
メリット
- 費用を抑えることができる。
- コンテンツの内容を把握しやすい。
- 自社で考えている内容や目的を直接サイトに反映しやすい。
デメリット
- 担当者の負担が多い。
- コンテンツの作成に時間が掛かる。SEOについての勉強が必要。
【外注で作る場合】
メリット
- コンテンツを短期間で量産できる。
- 担当者の負担を減らすことができる。
- SEOやデザインについても任せることができる。
デメリット
- 専門的なコンテンツなど、内容によっては高い費用が掛かる。
- 外部とのやり取りに時間が掛かる。
SEO対策キーワードの選定
コンテンツマップの作成時にキーワードの選定を行いましたが、ここでは検索結果で上位を狙いやすいキーワードを探していきます。
SEO対策キーワードの選定で見るべきポイントは以下の2つです。
- 検索ボリューム
- SEO難易度
選定したキーワードがSEO競合と比べて、どのくらい検索ボリュームがあるのか、どのくらいのSEO難易度なのかを見る必要があります。
いくら魅力的なキーワードでも、SEO難易度が高ければ、多くのメディアがそのキーワードで検索上位を狙っているので、自然検索でサイトに誘導するのが難しくなります。
また、検索ボリュームが少ないものは、どれだけ優良なコンテンツを書いたとしても検索される機会自体が少ないので、訪問者にも限界があります。
キーワードプランナーなどのサジェストツールを積極的に活用して、競合が少なくある程度検索ボリュームもあるキーワードを選定しましょう。
SEOキーワードの選定方法やお役立ちツールについては、以下の記事にて詳しくまとめています。
こちらもぜひ参考にしてみて下さい。
タイトル・構成案の決定
SEOキーワードが決まったら、そのキーワードに対してコンテンツのタイトルと構成案を決めていきます。
明確なタイトルと構成案が決まっていれば、そちらを採用して記事の執筆をしてみましょう。
タイトルと構成案が明確ではない場合は、選定したキーワードで検索して、上位に表示されている記事から参考にします。
検索結果で上位に表示されている記事というのは、検索したキーワードでグーグルに高く評価されている記事ということです。
ただし、単純にコピーペーストをしてしまうと、コピーコンテンツとしてペナルティを受けてしまい、逆にグーグルからの評価が下がってしまうので、あくまでも参考程度に利用しましょう。
タイトルと構成案を参考にする方法は、検索結果で上位に表示されているページの共通点を探すことです。
例えば、「オウンドメディア」というキーワードで検索してみると、「オウンドメディアとは?」「オウンドメディアの事例」といったタイトルの記事が上位に表示されています。
つまり、タイトルは「オウンドメディアとは」「オウンドメディア 事例」というキーワードを盛り込むと良いことが分かります。
また、各サイトの構成を確認してみると、「オウンドメディアとは何か?」「トリプルメディアの説明」「オウンドメディアの目的」「オウンドメディアの事例」「オウンドメディアの作り方」といった項目が共通点として挙げられます。
つまり、これらのキーワードを使用して文章を作成していけば、簡単にタイトルや構成案を作成することが可能です。
そして、SEOとしては独自性があると良質なコンテンツとして評価されるので、可能なら独自コンテンツを盛り込んだ記事を作成しましょう。
記事の執筆
キーワードの選定、タイトル、構成案が決まれば、次はライティング作業に入ります。
オウンドメディアの運用では、一番時間が掛かる作業になりますので、ライティングだけを外注する企業も多いです。
専門の内容になってくると記事単価が上がったり、伝えたい内容が反映されていなかったりすることもありますが、担当者の負担を減らすことができ、記事を短期間で量産できるので、慣れてきたら外注にシフトしていくのが良いでしょう。
ライティングで重要なのはリサーチです。
既に知っている知識なら書きやすいと思いますが、あまり詳しくない記事を書く場合、何から書き始めれば良いかわからないですよね。
タイトルや構成案でも検索結果で上位に表示されている記事を参考にしたと思いますが、記事の中身についても上位サイトを参考にすると、記事が書きやすくなります。
そして、検索結果で上位に表示されている記事というのは、ユーザーにとって有益な情報が掲載されているからグーグルに評価されているので、上位サイトを参考にすればSEOを意識した記事を作ることもできるのです。
もちろん文章をコピーペーストしてしまうと、コピーコンテンツとして逆に評価を落としてしまいますので注意しましょう。
また、いくつかのサイトをリサーチすることで、様々な角度から情報を得ることができます。
SNSを参考にしても良いですし、いくつか情報収集をしてからライティング作業に入るとスムーズです。
ただ、ダラダラと情報収集に時間を費やしても次に進まないので、ある程度時間を決めてリサーチするのが良いでしょう。
タイトルや構成案まで作成したことで、記事のテーマは大方決まっているかと思います。
そして、それぞれ見出しも決まっていれば、あとはリサーチした内容から記事にまとめていきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はオウンドメディアの作り方について、詳しくご紹介しました。
これからオウンドメディアを立ち上げようとしている方だけでなく、現在オウンドメディアを運用している方にとっても参考になるかと思います。
オウンドメディアは効果が出るまでに時間と労力は必要ですが、一度軌道に乗せてしまえば、費用対効果がとても高くなる優れものです。
自社の資産になり、コントロールが自由なので、オウンドメディアから様々なサービスに誘導することが可能です。
まだオウンドメディアを立ち上げていない方は、無理をしない程度でも良いので、今回ご紹介した項目を一つずつこなしてみて下さい。オウンドメディアをフル活用して、会社全体の売り上げを上げていきましょう。
オウンドメディアを立ち上げたら、次はSEO対策を視野に入れる必要があります。
まず初めにやっておきたい16個の内部対策については、ホワイトペーパーにまとめていますので、資料で詳しく確認したい方は、ぜひこちらもご覧ください。
集客のためにどのようなSEO対策をしたら良いかわからないという方向けに、SEO担当者がまず初めに行うべき内部対策を16個ご紹介します。
それぞれの施策を行う必要性や無料ツールの紹介など、初心者の方でも簡単に対策できるようまとめました。