検索意図とは?SEOでの重要性や調べ方と活用法について
検索意図の把握はSEOにおいてとても重要なポイントです。本記事では検索意図の概要や種類、検索クエリから検索意図を読み取る方法などを紹介します。検索意図の活用法にもしっかりと触れていきますので、コンテンツ作成やメディア運営の参考にしてください。
検索意図とは?
検索意図とは、検索エンジンでユーザーが検索を行う際に入力した検索クエリから、ユーザーがどのような情報を求めているのかを表すものです。検索クエリの裏に隠れた、真の目的や要求、潜在的な気持ちなどを指します。同様の意味を持つ「Search Intent(サーチインテント)」という言葉で表現される場合もあります。
検索意図を適切に把握することにより、ユーザーの本当のニーズを推察することが可能です。より適切にニーズを汲み取ることで、ニーズにマッチしたコンテンツやユーザーの求める情報、答えを提供できるのです。
検索意図の種類
検索意図はざっくりと、4種類に分類されます。
- KNOWクエリ(インフォメーションクエリ):情報収集が目的
- GOクエリ(ナビゲーションクエリ):目的地へのアクセスが目的
- DOクエリ(トランザクショナルクエリまたはナビゲーションクエリ):ユーザー行動につながる情報収集が目的
- BUYクエリ(トランザクショナルクエリ):購入や成約などが目的
KNOWクエリとDOクエリは、どちらも情報収集が目的のため少々混乱するかもしれません。DOクエリの場合は、最終的に「何かをしたい」など行動につなげる目的がある点で大きく違いがあるのです。
たとえば「東京の天気」がキーワードとなる場合、東京の天気を知りたいユーザーが検索するためKNOWクエリに分類されます。また「格安航空券予約」や「脚痩せダイエット」のような検索クエリは、ユーザーが行動するために必要な情報を探していることからDOクエリとして分類されます。
検索クエリの分析やSEOを行う上で、検索意図の分類は訴求の方向性を決めるためにもとても重要です。検索意図の種類や特性を理解しておくことが大切です。
検索意図がSEOで重要視される理由
検索意図の把握は、SEOにおいて非常に重視すべきポイントです。ユーザーファーストで検索結果の向上を目指すGoogleでは、ユーザーの検索意図に沿った内容のコンテンツを高く評価する傾向にあります。ユーザーの困りごとや気になる情報を適切に提供し、満足度が高いと判断されたページは、検索順位でも上位に掲載される傾向が強いのです。
このことからも検索意図を把握し、ユーザーニーズとマッチしたコンテンツを作成することは、SEOにおいて非常に重要であることがわかります。検索意図をしっかりと汲み取ることができていれば、関連した悩みや目的に応じて多角的にコンテンツを展開することも可能です。このようなコンテンツ展開は、結果としてSEO強化につながる場合もあります。
また、検索意図がしっかりと把握できると、ユーザーの悩みや目的に合った提案が行えるため、コンバージョン率を高められる効果も期待できます。検索意図を把握し、それに沿ったコンテンツを提供することは、メディア運営にとって非常に大きなメリットがあるといえるでしょう。
キーワードをもとにした検索意図の考え方や調べ方
キーワードや検索クエリから検索意図を読み取る方法を、いくつか紹介しましょう。
検索結果の記事一覧から読み取る
特定のキーワードから検索意図を読み取る場合は、実際に検索窓にそのキーワードを入力し、その検索結果一覧を参考にするのがおすすめです。キーワードを検索エンジンで検索し、どのような記事が上位に表示されているか、ページタイトルやディスクリプション、実際の記事構成やその内容から読み取ります。
Googleは検索意図に沿ったコンテンツを評価し、上位に表示する傾向にあります。100%検索意図にマッチしているとは限りませんが、上位表示されている記事は、ある程度そのキーワードの検索意図に沿っているものと考えて大丈夫です。
関連キーワードや「他の人はこちらも質問」から読み取る
Googleでキーワード検索を行った際に表示される、「他の人はこちらも質問」の内容やリンク先のページからも、検索意図を読み取ることが可能です。Googleではユーザーの悩みや疑問を解消につながるようなコンテンツを、「ほかの人はこちらも質問」として表示させることが多いです。質問文にも共通する検索意図がみられますので、参考にしてみるとよいでしょう。
サジェストから読み取る
Google検索にキーワードを入力した際に表示されるサジェストワードからも、検索意図を読み取ることが可能です。サジェストワードは、ユーザーが実際に検索時に入力した「検索クエリ」がもとになっています。これらの検索クエリの多くには、検索意図が強く反映されています。関連キーワードよりも検索意図を読み取りやすいので、こちらを参考にするのもありでしょう。
Yahoo!知恵袋などのサイトで悩みの本質を読み取る
Yahoo!知恵袋のようなQ&Aサイトでキーワードを検索し、表示された質問から検索意図を読み取る方法もあります。こちらの方がより具体的な形で、悩みや問題の本質を窺い知ることが可能です。回答文なども合わせて参考にすると、コンテンツ作成のヒントにもなるかもしれません。
検索意図の活用方法
検索クエリから読み取った検索意図は、具体的にどのような場面で活用できるのか解説します。
キーワードリサーチに活用
検索意図を把握できると、SEO対策キーワードやリスティングなどのキーワード選定時に大いに役立ちます。ターゲットユーザーの悩みや目的を把握することで、よりユーザーニーズにマッチした最適なキーワード選定が可能になるのです。
コンテンツ作成に活用
検索意図を理解しておけば、メインとなるキーワード以外にも、ユーザーが知りたいことや求めていることを把握できます。ユーザーの意図や目的が理解できていれば、メインキーワードの選定だけでなく、記事構成やコンバージョンへの訴求などにも大いに活用可能です。ユーザー満足度の高いコンテンツは、SEOにおいても有効です。
ページタイトルやメタディスクリプションの最適化
作成したコンテンツや設定したキーワードが、当初想定していた検索意図と異なっているケースもあります。検索意図を把握できれば、こうした記事の修正にも生かすことが可能です。検索意図をもとにページタイトルやメタディスクリプションを最適化し、ユーザーニーズに沿ったものにすれば、検索エンジンからのCTR向上にも効果的です。
また、検索意図に沿ったコンテンツ内容に修正すれば、記事自体の順位向上においても有効でしょう。
構造化データ作成時の参考に
構造化データを設置する際も、検索意図を把握しておくことで、ニーズに沿ったキーワードや訴求項目の設定ができます。検索意図に合わせて最適化しておけば、CTR向上にもつながるでしょう。
SEOやユーザー満足度向上のためにも検索意図をしっかり把握しよう
検索意図の把握は、コンテンツ作成やSEOにおいて必須ともいえるポイントです。ユーザーがどのような意図や目的をもってそのキーワードを入力しているのか、しっかりと理解することを意識するのが大切です。
コンバージョンにつながるようなコンテンツを展開している場合には、コンバージョン率の向上にも大きくかかわってきます。検索意図を読み取る方法はいくつもありますので、ジャンルやコンテンツにあわせて上手に活用してみてはいかがでしょうか。