Marketing Cloud Personalization (旧称 Interaction Studio)でポップアップを配信してみた
こんにちは、クロスリスティングでデジタルマーケティングの仕事をしている福本です。
今回はWEB接客ツールのMarketing Cloud Personalization (旧称 Interaction Studio)でポップアップを配信したので、こちらを記事にまとめました。ポップアップの配信に興味がある方はぜひご一読ください。
Marketing Cloud Personalization (旧称 Interaction Studio)とは?
Marketing Cloud Personalization (旧称 Interaction Studio)とはセールスフォースの「Marketing Cloud」のツールの1つで、リアルタイムで顧客に合せた商品やサービスを提案する事の出来るWEB接客ツールです。
Web、モバイルアプリといったチャネルからのアクションが可能です。
今回はこのMarketing Cloud Personalizationを用いてWeb上にポップアップを出した時の配信までの流れや使用感、特徴をお伝えします。
Marketing Cloud Personalizationの配信設定
Marketing Cloud Personalizationを使ってWEB上にポップアップを配信してみた
ポップアップ配信にあたってMarketing Cloud Personalizationで以下の設定を行いました。
- セグメントの設定(※1)
- キャンペーンの設定(※2)
- 用意したポップアップの掲載面・表示位置・サイズ・遷移先を決めて設定完了
- デバックで表示確認をして本番配信
いずれも管理画面上での操作でプルダウンによる選択形式が多く、WEB接客ツールに慣れていなくても使いやすいと感じました(設定時の画面の一部を以下に示します)。
※1. 企業が保有している性別、年齢層、ウェブ行動ログ(滞在時間等)といった顧客情報を活用してグループの分類を行う
※2. 作成したセグメントを対象もしくは除外したりしながらターゲティングを行う
Marketing Cloud Personalizationのセグメント設定画面
シナリオ形式のポップアップ配信をしてみた
複数のポップアップをユーザーの行動によって出しわけるシナリオ形式もMarketing Cloud Personalizationで出す事が出来ました。
セグメント・キャンペーンをAND(および)・OR(または)といった条件式を使って複数組み合わせる事によって複雑なポップアップ配信も可能です。
ただし注意点もあり、場合によっては正しく表示されない事もあります(「使用前に学んでおきたかったこと」で後述します)。
ABテストを行ってみた
出したいポップアップが複数あり、どのポップアップが最適かABテストで決めるにあたって、こちらもMarketing Cloud Personalizationで実施する事が出来ました。
これまでのポップアップ配信と同様の設定をした後、用意したポップアップの枚数に応じて、表示割合を設定する事で実施出来ました。表示割合はゲージを調節する事で各ポップアップの表示割合の合計が100%になるように半自動的に設定できます。
配信してみて、設定した表示割合に応じて1ユーザーあたり1枚のポップアップが固定で表示されるABテスト形式である事が分かりました。
Marketing Cloud Personalizationを使った上で感じたこと
良かったこと
操作性が良い
管理画面上からSQLなしでセグメント設定が可能である事や、キャンペーンやセグメントを設定する際にプルダウン形式が多く選択形式で設定が出来る事。
また、ABテストもゲージの調整で設定可能といった操作性の充実を感じました。
リアルタイムでユーザー行動が見られる
リアルタイムでユーザーの情報が確認出来るため、即時性の高い分析が可能でした。
特にA/Bテスト実施時に結果をリアルタイムで確認し、直ちに最適化を行う事が出来ました。
困ったこと
ユーザー数に上限がある
契約プランごとにMarketing Cloud Personalizationの機能が使えるユーザー数の上限があるため、幅広くポップアップを出す際には上限を気にしなければならないと感じました。
日本語入力に対応していない所がある
セグメントやキャンペーンに名前を付ける際、日本語で入力すると反映されない
事がありました。
名前を付ける際は英語で統一する事が必要です。
使用前に学んでおきたかったこと
ポップアップの配信対象者を決めるセグメント設定には少し慣れが必要でした。
シナリオ形式のポップアップ配信のような複雑な配信をする場合、このセグメントの設定を誤ると同じ場所に複数のポップアップが重複してしまい、表示の不具合に繋がります。
ここで、ポップアップを重複させないためには、ポップアップ間でセグメントを独立させる必要があります。そのためには、AND条件・OR条件といった条件式の組み合わせを正しくイメージできるとセグメントの組み立てが楽になります。
複雑な場合はベン図を描きながら組み立てる事もおすすめします。
条件式やベン図に関して詳しくない方は、事前に学んでから使用して頂くとスムーズに設定が出来るのではないでしょうか。
Marketing Cloud Personalizationの特徴を調べてみた
Marketing Cloudとの連携
Marketing Cloud Personalization単体で利用する事も可能ですが、Marketing Cloudと連携して利用する事であらゆるチャネルの利用や、顧客データの一元管理が可能になります。
リアルタイム性
ユーザー行動をリアルタイムで反映し、シナリオ形式のポップアップ配信のような高度な掲載へ活用が可能です。
顧客単位のデータ管理・活用
顧客単位でのデータ管理によって、詳細な傾向分析、機械学習によるレコメンデーション等が可能です。
その他のWEB接客ツールについては、以下の記事でも紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。
WEB接客ツールは実際に使って確認してみましょう
今回の記事はWEB接客ツールのMarketing Cloud Personalization (旧称 Interaction Studio)を実際に使ってみた上での内容でしたが、いかがでしたでしょうか。
WEB接客ツールは実際に使ってみると出来る事や使用時の注意点といった得られる情報も多いです。
無料トライアルがあるサービスもございますので、導入を検討されている方は、事前に使用感を確認してみる事をおすすめします。
また、クロスリスティングでは、高セキュアなWeb接客ツール「Siencaエンゲージ」のサービスを提供しております。
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