ディスプレイ広告のターゲティングとは?運用担当者なら知っておくべき設定
ディスプレイ広告のターゲティングとは、ユーザー属性や広告表示枠で広告を表示する対象を絞り込むことです。
ディスプレイ広告が表示される対象が限定されるため、自社製品をまだ知らない潜在顧客を狙った配信や自社の既存顧客と似た属性を持っている見込客へアピールすることが可能になります。
ディスプレイ広告の配信媒体にはGoogleとYahoo!がありますが、ターゲティングの設定方法はそれぞれで異なります。どのような絞り込みが可能なのかを知っておくと、配信時に困りません。
ここでは、ディスプレイ広告のターゲティングについて紹介します。
ディスプレイ広告のターゲティングとは
ディスプレイ広告のターゲティングとは、ディスプレイ広告が表示されるユーザーを絞り込むことです。Yahoo!では「ターゲティング設定」という名称になっており、Googleでは「ターゲティングオプション」と呼ばれます。
ターゲティングの手法を大きく2つに分けるとこのようになります。
- ユーザー属性によって絞り込む方法
- 広告表示枠によって絞り込む方法
ユーザー属性によって絞り込むターゲティング
ユーザーを属性(性別や居住地など)によって絞り込むことで、商品ペルソナに似た人物へ広告を配信できる可能性が高くなります。
商品ペルソナに似た人物への広告配信率がアップすることで、商品を必要だと感じる人の割合が増えることが予想され、CVRの向上が期待できます。
広告表示枠によって絞り込むターゲティング
広告表示枠によるターゲティングとは、広告を表示するWebサイトを絞り込むことです。広告と相性がいいWebサイトやカテゴリーに絞って広告を表示させることで、CVRアップが期待できます。
ターゲティングの幅を広くとって広告配信した後、特にCV率がよかったジャンルに絞って配信を行うなどの使い方ができます。
ディスプレイ広告の概要について詳しく知りたい方は、以下の記事をお読みください。
Google広告でのターゲティング
Googleではターゲティングのことを「ターゲティングオプション」といいます。Googleで設定できるターゲティングの項目は、以下の2つです。
- ユーザー層のターゲティング
- 状況に基づくターゲティング
この2つの中に細かな属性があり、それぞれについて設定できます。
ユーザー層のターゲティング
Googleのユーザー層のターゲティングとは、具体的にはこの4種類のことを指します。
- リマーケティング:過去に自社サイトに訪問歴があるユーザーへの配信
- オーディエンスターゲティング:ユーザーの興味・関心に基づいた配信
- ユーザー属性ターゲティング:性別や年齢層など特定のユーザー属性に絞った配信
- カスタマーマッチ:広告配信者がGoogleと共有した情報を元に配信
状況に基づくターゲティング
状況に基づくターゲティングとは、広告主が広告に関連するキーワードやトピックを指定し、それに関連するWebサイトに広告を表示させます。
最適化されたターゲティングとは
Googleの最適化されたターゲティングとは、コンバージョンデータをリアルタイムで監視し、コンバージョンに至ったユーザーと類似するユーザーへ広告配信することです。
すでにコンバージョンしているユーザーと似たユーザーへ広告を配信するため、CVRの改善が見込めます。
Yahoo!広告でのターゲティング
Yahoo!でのターゲティングは「ターゲティング設定」といいます。
Yahoo!のディスプレイ広告は、「ディスプレイ広告(運用型)」と「ディスプレイ広告(予約型)」の2種類です。それぞれ設定できるターゲティングが異なります。
自社運用を前提とした「ディスプレイ広告(運用型)」の方がターゲティング可能な範囲が広く設定されています。
具体的には以下の3つが設定可能です。
- ユーザーの属性でターゲティングするもの
- 広告を表示する枠やページでターゲティングするもの
- その他の要素でターゲティングするもの
ユーザーの属性でターゲティングする
ユーザーの属性でターゲティングするものとは、具体的には以下のようなものになります。
- 年齢
- 地域
- サーチキーワード:ユーザーの検索履歴で絞り込む
- オーディエンスリスト:リターゲティングや独自のリストで絞り込む
- オーディエンスカテゴリー:ユーザーが興味・関心を示した特定のカテゴリーで絞り込む
広告を表示する枠やページでターゲティングする
広告表示枠や広告を表示するページでのターゲティングは、以下の3つで絞り込みます。
- プレイスメント:広告を配信するサイトで絞り込む
- コンテンツキーワード:Webページやアプリの内容で絞り込む
- サイトカテゴリー:広告を配信するサイトカテゴリーで絞り込む
その他の要素でターゲティングする
ターゲティングに利用できるその他の要素には、以下のようなものがあります。
- 曜日・時間帯:広告を配信する曜日や時間帯で絞り込む
- デバイス:広告配信先のデバイスやOS、プラットフォームで絞り込む
ターゲティングを活用してディスプレイ広告のCV率をあげる
ターゲティングは、Web広告を出稿する先を絞り込み、より効果的な販促活動を実施するための機能です。Web広告配信初期は、蓄積データも少なくどのようにターゲティングを設定すればいいのか戸惑う担当者が多いのですが、データを元にした分析を繰り返していくうちに効果的なターゲティング設定ができるようになっていきます。
もし、ターゲティング設定やデータの蓄積・分析に困難を感じているのでしたら、当社の広告運用コンサルティングをご検討ください。広告運用コンサルティングでは、中長期の広告運用に即したプラン設定を行い、分析・改善までしっかりサポートいたします。
ディスプレイ広告の費用や種類については、以下の記事でご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。